神戸・兵庫の良いお墓づくりは、良い石材店選びから(12)「宗教不問」の墓地だと聞いていたのに?
~前のコラムからの続きです~
【悪質業者が引き起こす、具体的なトラブルの事例】
■事例.1 「宗教不問」の墓地だと聞いていたのに?
寺院の境内にある墓地を購入しました。
契約時の石材店の説明では、そこは寺院の敷地内にあるが、
檀家になる必要のない「宗教不問」の墓地だということでした。
後日、墓石の建立のために工事をお願いしようとすると、
お寺の住職から、お墓を建てるのであれば、
檀家になってもらわなければ困ると言われました。
すぐに石材店に確認をすると「墓地の購入に際しては檀家にならなくてもよいが、
お墓を建てるには檀家になっていただく必要がある。
墓石の建立に至るまで宗教不問とは言っていない」という説明でした。
とても納得できません。(50代男性)
☛お寺の境内にある寺院墓地を購入して、お墓を建てるには、
ほとんどの場合、そのお寺の檀家にならなければなりません。
しかし、わずかではありますが「宗教不問」の寺院墓地もあるようです。
今回のケースでは過去の宗教・宗派には不問ですが、お墓を建立する際には、
その墓地の経営主体である寺院の宗派に属することが購入の条件である、
「過去の宗旨・宗派不問/要入檀家」という条件にもかかわらず、
この業者は「宗教不問」と謳い、顧客を集めているようです。
「墓石の建立に至るまで宗教不問とは言っていない」とは、なんという屁理屈でしょう。
誠実さを欠いたこのような業者と決して契約をしてはいけません。
~つづく~
※参考文献:「霊園ガイド・2011上半期号」(株式会社六月書房発行)