地震でお墓が倒れ修復してもらったが、余震でまた倒れた⑤本震でお墓や地盤が弱くなっていた場合【石屋の法律相談】
~前のコラムからの続きです~
5.本震でお墓や地盤が弱くなっていた場合
本震で転倒したお墓は、本震で基礎や地盤などが傷つき、
脆弱になっている可能性があります。
お墓や地盤の状態いかんにより、震度4以下の弱い地震で、
また転倒する場合もありうるでしょう。
そのような場合には、あらかじめ工事を行う際に、
弱い余震で転倒することがありうることを、
お客様に説明しておく必要があります。
つまり、修復したお墓が、通常求められる程度の
耐震性を欠くものであることを説明し、
それを契約の内容にしておくことです。
このように、工事が大きな地震に対する耐震性を保証するものではなく、
そのことをお客様が同意すれば、
余震による再度の転倒による責任を石材店が負うことはないでしょう。
~つづく~
※参考文献:日本石材工業新聞 第1912号(日本石材工業新聞社発行)