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お墓を建てる際に知っておくべき!2つのタイプの石材店

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お墓を建てる際に知っておくべき!2つのタイプの石材店
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

お墓は、日曜大工のようにホームセンターに行って材料を買って、自分でつくるわけにはいかないでしょう。

 

必ずと言っていいほど、石材店への相談は不可欠ですが、「石材店選び」が最も重要になります。

 

住宅やクルマなどと違い、お墓を建てる上で国が定めた法律や基準はありません。

それゆえに、それぞれの石材店の考え方次第で、構造や施工方法が大きく異なります。

 

お墓は建ってしまうと一般の方には違いはわかりませんが、見えない部分にこそ石材店の考え方の違いが大きく出ます。

 

世の中には様々な石材店があると思いますが、ここでは2つのタイプに分けて紹介させていただきたいと思います。

 

1.大きく分かれる石材店の2つのタイプ

大きく分かれる石材店の2つのタイプ

世の中には様々なタイプの石材店がありますが、大きくは次の2つに分かれます。

 

  • 「ウチは昔からこのやり方です!」というタイプの石材店。
  • 新しい技術や工法を積極的に取り入れる石材店。

 

1995年(平成7年)設立の当社は、間もなく創業30周年を迎えますが、創業当初から2つ目のタイプの石材店です。

 

より良い技術が開発され、間違いなくお客様にメリットがあると判断すれば、迷うことなく採用してきました。

 

その方針は今後も変えることはありません。

 

したがって、当社の創業時の仕様と現在の仕様はまったく違います。

「最新の仕様」が「最高の仕様」と言えるよう、常に改善を重ねているのです。

 

誤解しないでいただきたいのですが、歴史のある100年以上とか、頑固なイメージのある職人気質の石材店を批判しているのではありません。

長く続く伝統のある石材店であっても、新しいことを積極的に取り入れている石材店さんも多くありますし、何となく頑固で変化を嫌う印象のある職人さんでも、良いものができるのであれば新技術などを貪欲に取り入れられる方も実は多いのです。

 

逆に、長く続けられているのは、積極的に新しいことを取り入れたり、良いものを柔軟に受け入れているからこそ、伝統や技術が受け継がれている可能性が高いと言えます。

 

創業したばかりの石材店さんでも、お墓を建てる方法はお世辞にも新しいとは言えないこともありますので、石材店のタイプは創業年数の新しい古いではなく、石材店の経営姿勢と考えていただきたいと思います。

 

2.石材店の言う根拠や証拠の確認が必要

石材店の言う根拠や証拠の確認が必要

「石は良いのを使っていますか?」と質問すると、どの石材店も「良い石を使っています!」と答えます。

「しっかりと工事はやっていますか?」と質問すると、どの石材店も「しっかりやっています!」と答えます。

「大きな地震が起こっても大丈夫ですか?」と質問すると、どの石材店も「心配ありません!」と答えます。

 

そして、「私にお任せくださいと!」石材店は胸を張ります。

 

しかし、「それならお任せして安心」・・・ではありません!

 

墓石の良い悪いだけでなく、基礎工事や地震対策などについて、具体的にどんな取り組みをしているのか?

その根拠となる理由を確認しないと本当の安心を得ることはできません。

 

お墓には、住宅やマンションと違って建て方に法律はありません。

石材店によって建て方はまったく違うのです。

 

そして、その理由を確認するには、あなたの判断基準が必要となります。

お任せして良いのは、ある程度の知識と情報を得て、あなたが本当に納得されてからです。

 

  • 本当に良い原石を良い職人がいる工場で丁寧に加工された墓石であるかどうか?
  • 建築レベルの鉄筋コンクリートの基礎工事であるかどうか?
  • 大地震に対応した地震対策がなされているかどうか?
  • 長年の間、修理がほとんど要らない設計や構造になっているか?
  • 大切なお骨を納める納骨室の部分に水が入ったりせず、綺麗に長年保てるかどうか?

 

石材店は、こういった項目についても、具体的な理由や実際の証拠を説明する必要があります。

 

そして、それは同時に価格の根拠ともなりますので、お客様にとって不安の解消となり、本当の安心をご提供することになるのです。

 

3.「ウチは昔から変えていません!」が通用してしまう理由

「ウチは昔から変えていません!」が通用してしまう理由

当社にお越しくださり、様々な情報や知識をお伝えさせていただいたお客様が、他の石材店さんに行って質問すると、真逆のことを言われたそうです。

 

これも、よくある話ではありますが・・・

 

  • ウチなら同じ種類の石で、もっと安くできますよ。
  • そんな大掛かりな基礎工事は価格が高くなるだけでまったく必要ない。
  • 今まで倒れたことなんてないですから、地震の心配なんてしなくても大丈夫。
  • 修理が必要になれば、その都度対応します。
  • お骨は土に還るのが関西の風習なので、お墓の中に水が入っても問題ない。

 

「このやり方でウチは今まで何の問題もない!」

 

いかにも「問題がない!」と強調しているようですが、他のモノに例えてみると違いは直ぐにわかります。

 

同じ高額商品である住宅やクルマなどに置き換えると、「今まで大丈夫だから問題ない」という姿勢は通用しませんね。

より良いものをつくり上げて、お客様に選んでいただくために各社が切磋琢磨しています。

 

しかし、お墓に関しては「昔から変えていません」が、何となく通用してしまうのです。

 

その背景には、お墓には品質や建て方に関する法律もないので、時代に応じた変化に迫られることがないのが大きく影響しています。

 

それに加えて、お墓は伝統とか風習など、「昔」という言葉とつながりやすい要素もあり、「何となく昔から変えていない」がプラスになってしまう面があるのでしょう。

 

4.「昔ながら」が良い場合もありますが石材店には当てはまりません

「昔ながら」が良い場合もありますが石材店には当てはまりません

たとえば、醤油や味噌などは、「昔ながらの製法を守り手間暇かけて作っています」と言われると、「そうでないと出せない味や風味があるのだろう…」と想像できますよね?

同じく大豆から作られる豆腐なども、「国産の厳選した大豆のみで代々伝わる秘伝の製法にて伝統を守り続けています」と言われると、「食べてみたい!」と感じたりします。

 

現代のコスト重視による大量生産で失われてしまったものがあり、生産効率が悪く価格は高くなりますが、大量生産では得られないものがあるので、消費者にとってプラスになる「良い昔ながら」なので、価格が高くても納得して買う意味があるわけです。

 

しかし、お墓に関しては、「昔ながら」が良いことはあまりないと当社は考えています。

 

例えば、お墓の下にある基礎工事です。

 

ちなみに、当社では、お骨を納める大切な部分であるカロート(納骨室)以外は、墓地全体に鉄筋コンクリートの基礎工事を行います。

カロートの内部のみ綺麗な土を敷いて、地面と繋がっています。

 

そうすることにより、耐久性も上がるので、長年に渡り重たい墓石が上に在り続けても傾いたりすることもありません。

それは、地震からお墓を守る第一歩にもなります。

 

また、お墓の周囲には土を使いませんので、雑草も生えにくくお墓参りの負担軽減につながります。

 

ところが、日本全国には基礎工事をまったく行わない地域もありますし、気休め程度の基礎工事しか行わない石材店もあります。

それを、「昔ながらのやり方だから」で済ませているのです。。

 

どうしてこのようなことがまかり通るかというと、建築基準法のような法律がないからです。

 

5.お墓は「昔からこのやり方です!」が通用する商品ではありません

お墓は「昔からこのやり方です!」が通用する商品ではありません

「現状維持」という言葉を、同じ選択を続けることに使う場合がありますが、それは違うのではないか?と思うのです。

現状維持というのは、より良くするために様々な試行錯誤を重ねた結果として、使われる言葉だと思うのです。

 

例えばプロの野球選手は、誰もが優勝目指して、チームに貢献するために良い成績を目指します。

技術向上のために様々な方法を試行錯誤してトレーニングを重ねます。

結果的に大きな向上が得られない場合は、評価として年俸は現状維持となったりします。

 

プロ野球選手で昨年と同じような成績で充分と考える人はいないでしょう。

優勝できなかったチームが、前年と同じ順位を目指すこともないでしょう。

どの選手もチームの向上を目指しますので、思い通りの結果が出ない世界なのです。

 

仕事も石材店に限らず同じではないでしょうか?

 

品質やサービスの向上を目指し続けてベストを尽くした上で、結果的に現状維持であれば、お客様にも満足を提供できるでしょう。

 

しかし、何も向上を目指していない上に、昔から何も変えていないままでは、時間の経過と共に大きな差が出てきます。

また、これを現状維持と言うのは少し違うと思うのです。

 

それに、本当の伝統として完成しているものであれば、「昔ながら」を維持するために様々な努力も必要ですし、何も変えていないままで現状維持もできません。

 

ご先祖様や故人の供養といったお墓も、目的は変わらなくても、時代と共に形だけではなく在り方も変化が続いています。

そして、建て方や様々な技術も少しずつ進化していますので、お墓の完成形はないと当社は考えています。

 

石材店が考えたことだけではなく、お客様の希望や時代の変化に応じたことを取り入れていくと、気がつけば以前と全然違うものになっている。

そういう姿勢で、お墓という先人たちの知恵が重なってできた伝統や文化を、お客様により良い形で続けていただくために、常に改善を重ねていくことが大切ではないでしょうか。

 

6.まとめ

いざ、お墓を建てるとなったとしても、日用品のように買い物かごにポンと入れるようなわけにはいきません。

 

やはり、石材店に相談するしか方法はありません。

 

しかし、ひとくちに石材店と言っても様々なタイプの石材店がありますが、大きくは次の2つのタイプに分かれます。

 

  • 「ウチは昔からこのやり方です!」というタイプの石材店。
  • 新しい技術や工法を積極的に取り入れる石材店。

 

今回の記事は、この2つのタイプの石材店について解説いたしました。

 

お墓を建てるには、石材店に頼るしか仕方がない以上、「石材店選び」は極めて重要になります。

 

本当に良いお墓を建てたいと考えておられる方や、長年に渡り将来に続く本当の安心を得たい方は、常に最新の情報を惜しみなく提供し、新しい技術や工法を積極的に取り入れている石材店を慎重に選んでいただきたいと思います。

 

 

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