7.墓石各部の加工方法を決める
加工方法の決定
◇墓石の加工方法
・一般的に用いられる、石の表面を良く磨いてツヤを出す「本磨き」加工。
・完全に磨き上げる「本磨き」ではなく、つや消しのイメージに仕上げる「水磨き」加工。
・「タタキ仕上げ」にして、石の持つ自然な質感を出す。(汚れが付きやすいのが難点)
◇墓碑銘の加工方法
・花柄などのレリーフ(浮彫り)を施す。
・中国伝統の手加工彫刻手法「影彫り(かげぼり)」にて、風景や人物の写真を表現する。
・象嵌(ぞうがん)技法を用いて花柄等の図柄を表現する。
・ブロンズやステンレスのオーナメントを使用する。
・切絵のようにカットした図案をサンドブラスト工法により彫刻する。
◇墓碑銘文字の彫刻方法
・従来から、多くの墓石に用いられている「丸彫り」。
・「薬研彫り」「浮かし彫り」「縁ほり」などの特殊彫り。
・彫刻した文字へのペイントはどうするか?
◇階段やフロア部分の滑り止め加工の方法
・従来からの「タタキ仕上げ」にて加工する。
・お好みの図案を選び、サンドブラスト彫刻を施す。
・好きな風景や、思い出の写真などを「影彫り」にて表現する。
※墓石の加工技術が向上し、多彩な表現が可能になりました。
彫刻の種類も豊富にありますので、石材店の担当者とよく相談してください。
施工方法の確認
◇基礎工事について
・基礎工事には「布基礎」「べた基礎」など様々な工法があります。
・建墓を依頼される石材店がどのような工法を用いているのかを確認すること。
(建築基準法のような規定法律はありません)
◇地震対策について
・地震の多い日本においては、お墓の地震対策も重要な問題です。
・実際にはほとんど効果が無いものもありますので慎重にお選びください。
◇部材の接着について
・従来からのモルタルによる接着工法。
・石材専用接着剤を使用(耐震効果に優れたものもあります)。
◇お手入れのしやすさについて
・防汚・防水効果に優れたコーティング処理。
・雑草の生えない土を使用。
※墓石の加工技術が向上し、多彩な表現が可能になりました。
彫刻の種類も豊富にありますので、石材店の担当者とよく相談してください。
【参考文献】「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行)