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7.自社加工と自社施工の違い?

7.自社加工と自社施工の違い?
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「自社加工」と「自社施工」はどう違うの?

現在では、日本国内で販売されているお墓の約8割が、
中国でつくられていることはこれまでにお話しさせていただきました。

消費者の中には「中国産は不安だからインドの石にしよう!」
と言って、インド産の墓石を選ばれる方がいます。

墓石製作風景1

中国・福建省の石材加工工場での墓石製作風景

しかし、インド産の石であれ、南アフリカ産の石であれ、
はたまた、ヨーロッパやアメリカ産の石であっても、
ほぼすべてが、中国の石材加工工場に運ばれ、
墓石等の石材製品として加工・製作されているのです。

また、極端な例では、市場に流通している、中国産やインド産の墓石は、
それぞれの産地から、材料となる原石を輸入して、
日本で、個々の石材店がつくっていると思っている方も少なくないようです。

何故かといえば、○○石材店のチラシやホームページには、
「当社はすべて自社施工だから安心!」と書かれてあったので、
当然、墓石は○○石材店でつくっていると思っていた…とか。

「自社加工」と「自社施工」は全く意味が違うのです!

では、具体的にどう違うのかを、辞書で調べてみますと、
「加工」とは原料や素材に手を加えて新しいモノをつくること。

すなわち、「自社加工」とは、石材店が墓石の材料となる原石を仕入れて、
自社の工場ですべてを加工して、墓石に仕上げるということを意味します。

墓石設置作業風景2

墓所での墓石設置作業風景

また、「施工」とは、設計図あるいは仕様書に基づき、
建築物並びに工作物をつくり上げること、と辞書に書かれてあります。

お墓でいうと、すでに製品として出来上がった墓石を、
自社が雇用する職人が、墓地にて設置作業を行うことを「自社施工」と言います。

なんか、微妙にわかりにくいですね!

つまり「自社施工」だからといって、必ずしも安心な墓石とは言えないのです!

「自社施工」と「外注施工」とどちらが安心?

施工は自社であっても、実際に墓石を加工・製作しているのは、
日本国内であれ、中国であれ、その石材店ではなく、
どこかの石材加工工場でつくられているのですから、
製品の善し悪しは、それらの工場の技術次第ということになります。

また、「自社施工」を行っている石材店に、
「うちは下請けに施工を任せてないから安心です!」

…と言われた、という話をよく耳にします。

これに関しては、一概に言えないのではないかと思います。

自社で施工を行っている石材店の職人さんの施工技術と、
いわゆる、墓所での施工を、石材店から請け負う仕事を専門としている、
施工専門業者の職人さんの技術と比較した場合に、
「自社施工」を行っている石材店の職人さんの方が、
優れているとは、必ずしも言えないのではないでしょうか?

お墓の工事の場合は、住宅などの建築物と異なり、
建築基準法によって定められた工法にて施工をする必要がないため、
基礎工事や、地震に対する耐震工事、目地の仕上げなど、
施工方法は、それぞれの石材店によって大きく異なります。

…となれば、自社施工、外注施工うんぬんよりも、
お墓を販売する石材店の営業方針や、経営者の考え方によって、
施工の良し悪しが、大きく変わってくるといっても過言ではありません。

ちなみに、大手ゼネコンが自社の大工さんを使って、
ビルやダムの建設工事を行っているでしょうか?

お墓の施工も同様です!

結局は誰が設計し、誰がお墓が出来上がるまでの施工工程を管理をし、
どの程度の技術レベルの職人さんが、墓地での墓石設置工事に携わるかによって、
一見、同じように見えるお墓でも、実際は出来栄えが異なってくるのです。

もちろん、そのためには日本での加工、中国での加工を問わず、
品質の良い原石を、技術力の高い石工職人によって、
きちんとした工程にてつくられた墓石であるということが前提となりますが…。

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