お墓選びの際に絶対知っておくべき中国産墓石の流通経路
今や、私たちの身の回りのあらゆるモノが中国製品であふれ返っています。
そして、中国抜きでは生活に支障をきたすといっても過言ではありません。
それは、新型コロナウィルスの感染が始まった際のマスク不足をみれば明らかです。
そして、お墓も例外ではありません。
日本国内に流通している80%以上のお墓は、中国の石材加工工場でつくられているのです。
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
お墓も中国加工が主流となった近年において、気になるのが品質かと思います。
何かにつけて中国製品は粗悪なものが多いだけに、お墓のような高額商品ならなおさら気になるところです。
そこで、今回の記事では、あなたが買おうとしているお墓が、どのような経路でつくられているのかについてご説明させていただきます。
目次
1.世界最大の石材マーケット「中国・福建省」
中国の石材加工工場は、中国南東部の福建省沿岸部地域に集まっています。
地理的には、ちょうど台湾から海を挟んで西側に位置します。
この地域は世界最大の石材マーケットとして、日本をはじめ、欧米向けの墓石等の石材製品はもちろんのこと、建築材を専門とする工場や彫刻品をつくる工場など、ありとあらゆる石材加工工場が集まっています。
最盛期には、2,000軒とも3,000軒ともいわれるほどの石材加工工場が稼働していたのです。
しかし、リーマンショックの後、欧米や日本の景気低迷を受け、その数は減り続け、今では1,000件にも満たない数に減ったのではないでしょうか。
また、一部の石種に限っては、中国東北部の遼寧省にある大連にも石材加工工場があり、日本向けに墓石の加工・製作が行われています。
いずれにしても、これらの工場でつくられる墓石等は、天然の素材である石を材料としているため、ライン化された工業製品のように、二つとして同じモノをつくることはできません。
そして、どの業界も同じですが、数多くある石材加工工場の中には、当然のごとく「良い工場」と「悪い工場」が存在します。
- 品質は良いが値段も高い工場
- 品質も値段もそこそこの工場
- 値段は安いが品質も悪い工場
など様々です。
間違っても、日本のように「値段は安くて品質も良い」なんて工場は存在しないことだけは確かです。
2.消費者は中国の「良い工場」「悪い工場」を選べるのか?
中国の石材加工工場にも良い工場と悪い工場があるのなら、できれば「良い工場」でお墓をつくって欲しいと、誰しもが思うでしょう。
でも、結論から言うと、極めて難しいと言えるでしょう!
「えっ、どうして?」
「消費者が直接、中国の石材加工工場を指定できないのはわかるけど、購入する石材店ならどこの工場に依頼するかは決められるんじゃないの?」
…というような声が消費者から聞こえてきそうですが、実際には、石材店でもなかなか中国の工場を選ぶことはできません。
なぜかといいますと、お客様から中国産のお墓の注文を受けた石材店は、直接中国の石材加工工場に加工・製作を依頼をしているわけではないからです。
では、どうしているのかといえば…
石材店は、墓石などの石材製品の加工・製作から輸入までを取り扱っている「石材商社」と呼ばれる会社に、お客様からご注文を頂いたお墓を注文するのが一般的な流れなのです。
そこから先は、その石材商社の発注担当者や経営者が、中国にいくつも取引のある石材加工工場の中から、どの工場を選んで墓石の加工・製作を発注するのか・・・
はたまた、日本の石材商社から、さらに中国の石材商社を経由して、どこかの工場に発注されるのか・・・
これらは、お客様はもちろんのこと、石材店すら知る由もありません。
それゆえ、たとえ石材店であっても、工場を指定して墓石を発注することは難しいのです。
3.加工工場によって技術力の差が大きい中国産墓石
長い景気低迷の影響でデフレ社会が続くと、お墓も例外ではなく、より安いものを希望される傾向にあります。
そうなると、販売する側の石材店としても、同じ石種で同じサイズの墓石なら他店より少しでも安く消費者に販売することができれば競争力につながると考えても不思議ではありません。
しかし、石材店もそれ相応の利益を確保する必要があります。
デフレ社会において、安価な墓石の需要が多くなってくると、石材店に製品を卸してしている石材商社としても、石材店の要望に応えられるような提案をする必要に迫られます。
もちろん、石材商社にかなりきつい要求を出している石材店もあるのですが…。
相談を受けた石材商社としても、赤字を出してまでの商売はできません。
とは言っても、大切な得意先である石材店からの依頼なので、むげに断るわけにはいきませんし、石材商社間での競合という問題もあります。
そこで、石材店の利益につながりそうな魅力的な価格の新石種を探したり、中国に数多くある石材加工工場の中から、安い価格で墓石を加工・製作してくれる工場を見つけ、石材店に提案するのです。
しかし、価格ありきになると、同じ石でお墓をつくっても、
- 品質が悪かったり
- ランク(等級)が下がったり
- 技術力が極めて低かったり
といったリスクが生じやすくなります。
このように、中国産墓石といっても、加工する工場によってお墓の良し悪しに大きく影響するのです。
4.高品質の中国産墓石を提供するためには
お客様からご注文を受けた中国産の墓石は、中国のどこの工場で、どの程度の技術力の石職人が手掛けるのかを、石材店ですらまったくわからないまま、いきなり完成品の墓石が届くのです。
まるで、写真も釣書もない「お見合い」みたいなものです。
これって、かなり不安ですよね!
けれども、日本国内の石材店のほとんどが、このように石材商社を通じて中国産墓石を仕入れているのが現状です。
当社も今から20年ほど前まではそうでした。
しかし、安定した製品の提供を目指すため、当社では工場を指定して加工・製作を依頼し、自ら中国の工場に出向き、原石から加工の細部に至るまでを徹底的にチェックしております。
そうすれば、お客様からご注文をいただいたお墓が、中国のどこの工場でどのようにつくられているのかは一目瞭然です。
今年は新型コロナウィルスの影響で、一度も中国には行けておりませんが、これまでの20年間で培ってきた中国の石材加工工場との親密な関係もありますので、オンラインを駆使しての製品検査で対応しております。
いずれにしても、多少の手間と経費が掛かりますが、高品質の中国産墓石を提供するためには不可欠であると認識しています。
5.まとめ
いかがでしたか。
中国産墓石の流通経路について、少しはおわかりいただけましたでしょうか。
それとも、より一層不安になりましたか?
かといって、お墓のすべてを日本でつくられる方は、極めてごく少数です。
おそらく、全体の1%にも満たない数かと思います。
そうなると、中国での加工・製作は無視して通れないのです。
しかし、一般消費者が、お墓の善し悪しを判断することは極めて難しく、建てた後でしか、満足できるかどうかの結果がわからないのが実情です。
お墓は買い替えがきくものではないだけに、これでは不安はつのるばかりです。
値段の安さに飛びついて購入したものの、後になって後悔したという話は少なくありません。
お墓に限っては、値段が高ければいいというものではありませんが、安すぎるものに良いものはないことは確かです。
石やデザインを選ぶことも大切ですが、まずは石材店選びから始められることをお勧めいたします。
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