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千葉県成田市にある建築家の30㎡墓所の大規模改修工事【日本石材工業新聞に取材掲載】

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千葉県成田市にある建築家の30㎡墓所の大規模改修工事【日本石材工業新聞に取材掲載】
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

2022年8月に、当社第一石材から遠く離れた千葉県成田市の石井様からお問い合わせのお電話をいただきました。

 

「約30㎡の墓地に複数基あるお墓をきちんと整備し、新たに『これぞ建築家のお墓』というイメージのお墓を建てたい」というご相談内容です。

 

過去にも関東方面のお客様のお墓を手掛けさせていただいたこともあるのですが、30㎡もの墓所工事となると、さすがに安易にお受けできるものではありません。

 

距離的な問題もあり、必然的にお客様の費用負担が増えることになるからです。

そんな理由から丁重にお断りしたのですが、石井様から「断るのは実際の墓地を見てからにしてほしい」というお言葉をいただき、現地に出向かせていただいたのが始まりです。

 

それから約10カ月を要して、石井家墓所の大規模改修工事が完了し、2023年6月25日に梅雨の真っ只中とは思えないような好天に恵まれたなかで納骨式が行われました。

 

30㎡墓所の大規模改修工事【日本石材工業新聞に取材掲載】

この石井家墓所大規模改修工事の詳細を、業界紙である日本石材工業新聞(令和2年7月15日発行・第2316号)に取材掲載していただきました。

 

以下、原文のままご紹介させていただきます。

 

開放的・現代的なデザインで洗練された格式ある墓所/神戸市の(株)第一石材が製作

開放的・現代的なデザインで洗練された格式ある墓所・神戸市の㈱第一石材が製作

千葉県成田市内にある石井家の墓所において、去る2023年6月1日、同家の菩提寺である成田山新勝寺の僧侶による読経のもと、開眼法要が営まれた。

 

30㎡もの敷地スペースを持つ同墓所は、昨年8月からの大規模改修工事を経て完成されたもの。

このお墓づくりを担当した株式会社第一石材(兵庫県神戸市)の能島孝志社長にお話をうかがった。

 

100年近く続いた墓所の格式を残しつつ今後100年を見据えた大規模リフォーム

「施主の石井量久様はお父様の回忌にあわせてお墓の改修工事をしようと考えられ、当社のホームページをご覧になり、ご依頼をいただくこととなりました。

 

改修前の墓所の様子

改修前の墓所の様子

関西の石材店が関東の墓所工事をさせていただくこと自体もめずらしいと思いますが、それに加えて、墓所が約30㎡という大きな区画で、代々の石塔をはじめ、墓誌・燈籠・舟形地蔵・句碑など、複数の石造物が区画内に建立されていました。

 

石井様からは『重要なものをできるだけ残しながら、それらを整理し直して改修したい』というご依頼をいただきました(能島氏)。

 

お施主の石井さんは、なぜ遠く離れた神戸市の同社に依頼をしたのだろうか。

成田市内で建築設計の会社を経営されている一級建築士の石井さんから、その理由を次のように話していただいた。

 

「私は建築設計の仕事をしておりまして、現代的で開放的なお墓にしたいというイメージを抱いてネットで探していたところ、第一石材さんのホームページにたどり着きました。

お墓を改修工事するにあたり、100年近く続いてきた石井家の墓地を今後100年を見据えたものにしたいという想いがありました。

第一石材さんのホームページに紹介されていた施工事例が私の持っていたイメージや想いに近かったことが決め手になりました」(石井氏)。

 

墓所の設計においては「建築家の方のお墓にふさわしい全体的な空間のデザインを最も重視しました」と能島さん。

 

開眼法要に参列された石井家の皆さん

開眼法要に参列された石井家の皆さん

それまで墓所内に建立されていた石塔類は、新調された墓石と合わせてきれいに並べられ、手前には大勢の人がゆったりと墓参できるスペースが生まれた。

 

そこには一級建築士である石井さんの要望も数多く採り入れられている。

 

洗練された格式のある墓所へと改修工事された石井家のお墓(千葉県成田市)

洗練された格式のある墓所へと改修工事された石井家のお墓(千葉県成田市)

「床面に何枚もの敷石を並べたのは私の要望で、京都の石畳をイメージしたものです。単調にならないように白色の御影石にサビ石を混ぜたのも私のリクエストです」(石井氏)。

 

階段を上がった床面の敷石は石本来の風合いが感じられる仕上げで、墓所内に並んだ石塔ともよく調和している。

 

新規に建立された墓碑は墓所全体を引き締める求心力を持っている

新規に建立された墓碑は墓所全体を引き締める求心力を持っている

伝統的な和型墓石、存在感のある墓誌・五輪塔・墓所標示塔は、以前からこの墓所に建立されていた白系の御影石であるが、そこに深緑色のデザイン墓石が新しく据え付けられることとなった。

この新しい墓石のコントラストによって、空間にアクセントが加えられただけでなく、墓所全体がスタイリッシュな雰囲気をまとっているようにも感じられる。

 

格式ある伝統と洗練された現代的な感覚とが調和した見事な墓所設計となっている。

 

関東の協力石材会社と連携し、優れたデザイン・機能性の墓所に

「墓所全体の設計にあたっては、石井様より『管理のしやすさ』『お参りのしやすさ』というテーマもお聞きしておりましたので、その点も考慮させていただきました。新調した墓碑に関しましても、『建築家のお墓』『日本のお墓の新しい形』というご希望もいただいており、このことも念頭に設計・デザインさせていただきました。また、これは外観上は見えない構造になりますが、当社独自の特許登録・実用新案登録の「カロート(納骨室)に水が入らないお墓『信頼棺®』(商標登録第5905643号)」を採用させていただいております。墓石のデザインとカロートの防水機能の両面で、当社に信頼を寄せていただけたことを大変嬉しく思っています」(能島氏)。

 

高いデザイン力+特許技術という優位性を持つ同社は現在、墓所工事受注の半分以上が神戸市外とのことである。

他店と差異化できる特徴を持ち、それをネット上で発信することによって受注エリアは年々広がってきているという。

 

ただし、そんな同社でも、関東の現場で、しかも30㎡もある墓所とあってはハードルは相当高かったことだろう。

 

 

今回のリフォームでは基礎部分から全て改修工事されている

今回のリフォームでは基礎部分から全て改修工事されている

 

(株)第一石材の能島社長(一番左)と関東の協力石材会社の方々

(株)第一石材の能島社長(一番左)と関東の協力石材会社の方々

「遠距離の大規模な現場でしたので、もちろん当社だけではこなせませんでした。石材の手配から現場の施工まで、今回の工事において多大なるご尽力をいただいた関東方面の複数の協力石材業者様には深く感謝しています。当社も含めて6社のジョイントベンチャーのような形で無事に工事完了へと繋げられることができました」。

 

新調された墓石は石碑部分にインド産「M-1H」を使用し、丘カロートにはインド産「アーバングレー」が用いられている。

やや緑がかった目の細かい上質なアーバングレーはM-1Hの深緑色との相性も良い。

 

従来からの石塔類は、一部で台石などが新調されているが、小叩き仕上げにするなどして調和が図られており、細部にも気配りがなされている。

墓所に上がる階段部分の手すりはステンレス製フラットバーに取り替えられ、墓所の囲いには以前に取り付けてあった人工竹のフェンスを撤去し、アルミ製のパンチングデザインフェンスが新たに設置された。

 

直径8㎜の無数の穴のあるこのフェンスは、内と外を隔てながらも墓所に光と風をほどよく取り込んで明るい開放感を与えている。

 

昨年8月から約10ヵ月を要したこの大規模改修工事により、100年近く続いてきた墓所としてふさわしい格式と「建築家のお墓」というイメージにふさわしい現代性をあわせ持った墓所が完成することとなった。

 

まとめ

この度は、当社第一石材が手掛けた千葉県成田市の石井家墓所大規模改修工事の詳細を、日本石材工業新聞社様に紙面1面に渡る取材掲載をしていただけたことを大変うれしく思っております。

 

また、神戸市と成田市という距離的な問題があるにもかかわらず、当社に墓所大規模改修工事をご依頼くださった石井量久様には、心から御礼申し上げるとともに、この工事に携わってくださいました、関東方面ならびに加工産地である香川県の石材関連業者の皆様方には、多大なご尽力をいただき感謝しかありません。

この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。

 

取材記事にも少し書かれていましたが、当社は兵庫県神戸市にあるのですが、なぜか神戸市以外のお客様からの建墓依頼が半数以上を占めています。

その理由としては、「墓石大賞」受賞5度実績を誇るオリジナルデザイン墓石に加え、特許・実用新案登録の独自構造墓石である“カロート(納骨室)に水が入らないお墓”「信頼棺®」といった、他の石材店さんと少し違った取り組みをしているせいかもしれません。

 

私どもといたしましては、自社の営業エリア外にもかかわらず、わざわざご依頼をいただけるのは非常にありがたいことなのですが、お客様側としては、きっと不安な部分もあるかと思います。

 

そんな思いを払拭していただくために、お問い合わせから回答までのレスポンスのスピードや、工事の進捗状況等を事細かく報告するなど、あらゆる方策を講じて対応させていただいております。

 

今後も、多くのお客様に「満足」を超える「感動」を提供させていただくために、たしかな製品をご提供してまいりたいと思います。

 

 

【実録映像】お客様インタビュー動画(00:03:33)

 

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