4.デザイン墓石のイメージを具現化する
予算や墓地も決まり、デザイン墓石に精通した石材店を見つけたら、
いよいよ、オリジナルデザイン墓石づくりのスタートです。
一般の人が、自身の望むデザインのお墓のスケッチや設計図を作成して、
石材店にデザイン墓石の制作を依頼するのは、かなり困難なことかと思います。
そうすると、自身の考えておられるデザイン墓石のイメージを
いかに上手く、石材店の担当者に伝えることができるかどうかで、
できあがってくる、オリジナルデザイン墓石のデザインが異なってきます。
さらに、自身が希望するイメージをいかに上手く伝えても、
石材店担当者のデザイン的なセンスや設計技術レベルなどの違いによっては、
完成度の高いデザイン墓石を建てることは難しくなるでしょう。
ほとんどの場合、デザイン墓石に精通している消費者はいらっしゃいません。
したがって、消費者自身がお墓のイメージのすべてを考え、
デザイン性・機能性・耐久性に優れた墓石を設計することはまず無理でしょう。
その時に、石材店の担当者側から適切なアドバイスが得られるかどうかによって、
できあがってくるデザイン墓石のイメージや機能性に大きく影響してきます。
ややもすると、「紋付き袴に蝶ネクタイ」といった、全体のバランスが悪く、
和・洋ごちゃ混ぜの、ただ単にド派手なだけのイメージになりかねませんので要注意!
好みのデザインのイメージを伝える
◇石材店の過去の作品の中から、好みのイメージに近いデザイン墓石を探す。
・デザイン墓石の建墓実績数の多い石材店はサンプル数も多い。
◇デザイン墓石専門書を参考にする(デザインの転用による意匠権の侵害に注意すること)。
・「デザイン墓石写真集Ⅱ」(株式会社六月書房発行):定価24,150円
・「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行):定価1,680円
第一石材では、只今「デザイン墓石写真集Ⅱ」を無料貸出中です。
デザイン墓石をお考えの際のイメージ作りとしてたいへん役立つ一冊です。
詳しくはお問い合わせください。
◇漠然とした内容でも構わないので好みのイメージを伝える。
・角ばった形、あるいは柔らかい感じが好きなど。
◇墓石本体以外に必要な付属品を決める。
・霊標(墓誌)、ローソク立、ベンチなど。
・付属品の有無で全体のレイアウト、バランスが変わってきます。
デザインのコンセプトがあれば伝える
単なるオリジナルデザイン墓石ではなく、故人の人生を振り返り、
思い出の場所・言葉・趣味・仕事・生き方など、自分らしさを形に残す、
記念碑的な意味合いを表現したデザイン墓石をお考えの場合には、
事前に、石材店の担当者と入念な打ち合わせをすることが大切です。
◇故人の趣味・人柄、お墓の承継者の方の希望も加味してイメージを膨らませる。
例えば、
・ゴルフの好きな人だったら…
ゴルフボール型の花立て、キャディーバッグ型の石碑
・お花の好きな人だったら…
石碑にお花の彫刻を施したり、墓所内にガーデニングスペースを作る。
・自然体の生き方をした人だったら…
石の表面は磨かずにタタキ仕上げで質感を出す。
…………などなど。
このタイプのオリジナルデザイン墓石は、一つ間違えると、
極めてバランスの悪い、滑稽なものに仕上がってしまう可能性があります。
まさに、石材店と担当者の提案力と技術力が問われるオリジナルデザイン墓石です。
【参考文献】「思いのこもる美しい墓」(株式会社六月書房発行)