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複雑な加工の墓石を技術力の低い者がつくるっておかしくない?

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複雑な加工の墓石を技術力の低い者がつくるっておかしくない?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

どんなものでも、モノづくりにおいては、難しいものほど腕の良い職人がつくるというのが鉄則ですよね。

 

ところが、お墓づくりの場合はちょっと事情が違います。

高度な技術を要する難しい加工を施した墓石ほど、技術力の低い者の手でつくられる傾向があります。

 

言っていることが、なんかよくわからないんですけど・・

京ちゃん

そうですよね。

たしかに、一般消費者からすれば、おかしな話だと思います。

 

しかし、実際にそうなのです。

 

具体的には、「加工が難しい複雑な形のお墓になればなるほど、中国の石材加工工場でつくられる」ということです。

日本には腕の良い石職人が数多くいるにもかかわらず、わざわざ技術力の低い中国の石材加工工場に難しい加工を依頼しているのです。

 

ますます訳がわからなくなってきましたけど・・・

新くん

それでは、なぜ、そんなことをしなければならないのか?

今回の記事は、そんな墓石業界の謎について解説いたします。

 

細部にわたり複雑な加工を凝らしたデザイン墓石を建てたいと考えている方には特に要注意の内容ですよ。

 

1.不思議な墓石加工単価の取り決め

不思議な墓石加工単価の取り決め

お墓といえば、その昔は四角い石を数段積み重ねた形のものが一般的でした。

ごくまれに、「洋墓」と呼ばれるの低い横長の墓石もありましたが、主にキリスト教信徒のお墓が中心です。

 

映画に出てくる、芝生の墓地に建っているようなお墓ですね!?

京ちゃん

まあ、そんな感じですね。

 

ところが、その常識を大きく変えたのが、1990年頃から登場した、自由な発想のもとにつくられる「デザイン墓石」と呼ばれるお墓です。

 

デザイン墓石に合わせたように、ちょうどその頃始まったのが、中国の石材加工工場でのお墓づくりです。

 

もちろん、安い値段でつくることが目的です。

それ以外の目的は無いと言っても過言ではありません。

 

中国での石材加工は、おおよそ千年前から石彫技術で悠久の歴史を持つ、南東部の福建省の「恵安」を中心に広がっていきました。

 

始まった当初は、日本の石職人が中国に出向き、様々な加工技術指導も行われたようです。

 

その当時の中国は、現在ほど裕福な状況じゃなかったため、中国の石材加工工場で働く工員たちも必死で技術を習得しました。

 

その結果、「やくもの加工」と呼ばれる複雑な装飾加工もこなせるまでになったのです。

とは言っても、日本の一流石職人が手掛けたものと比べると、まだまだ納得できるレベルではありません。

 

ただ、日本で墓石をつくるのと中国での加工との大きな違いは、直線を基調とした四角い墓石も、複雑な「やくもの加工」を多用した墓石も値段は同じという点です。

 

つまり、石の使用量が同じなら、簡単な加工も複雑な加工も値段は一緒ということです。

 

さすがに、それはあんまりなんじゃないですか?

新くん

そう、あんまりなんです。

 

しかし、実際にこのようなおかしな取り決めで、中国での墓石加工がスタートしたのです。

 

2.必要以上に華美な装飾加工

必要以上に華美な装飾加工

デザイン墓石の流行に伴い、石材店の間でもデザイン合戦が繰り広げられるようになりました。

 

墓石本体だけに限らず、外柵から花立や香炉まで、ありとあらゆるところに複雑な「やくもの加工」を施した強烈なカタチの墓石です。

それも、お客様が頼んでいないにもかかわらずです。

 

それって、やり過ぎじゃない!

京ちゃん

たしかに、やり過ぎです。

しかし、一時期は当社第一石材も、そちらの方向に向いていました。

 

どれだけ複雑な加工を施しても、加工賃はタダなわけですから、どんどんエスカレートしていくわけです。

 

その結果たるや…、

 

ド派手なデザインデザイン墓石

 

みたいな、おかしな考え方に業界全体が陥っていたような気がします。

 

3.複雑な加工+短納期

複雑な加工+短納期

デザイン墓石の全盛期でもあった2000年頃には、中国福建省に2000とも3000とも言われるほどの石材加工工場がありました。

 

もちろん、墓石の加工工場だけではなく、石彫や建築石材を専門とする石材加工工場も含めての数ですが…

それにしても、日本だけにとどまらず、世界中からそれだけの需要があったということです。

 

その中でも、日本から発注される墓石の加工内容は極めて複雑なのに加え、注文から完成までわずか数週間という厳しい納期です。

 

  • 過度な装飾加工
  • 短納期
  • 簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ

 

当然のことながら、時には残業や徹夜もやむなしです。

 

完全なブラックですね。

新くん

実は、中国の石材加工工場で働く工員たちの大半は出稼ぎ労働者なのです。

中国は今ほど裕福じゃなかったため、家族のもとにお金を送るために、こんな状況下でも頑張って働きました。

 

すべてはお金のためです!

 

それにしても、日本の石材店もひど過ぎじゃないですか?

京ちゃん

悪意があったわけじゃないのですが、少々度が過ぎた感はありますね。

 

4.日本と中国の立場が逆転

日本と中国の立場が逆転

必要以上に複雑な加工に加え、短納期という無茶苦茶な状況下で、円滑な商取引が順調に続くわけがありません。

 

年月が経つにつれ、石材加工が始まった頃と比べ中国の経済状況も大きく様変わりしました。

 

かつては発展途上国と評価された中国ですが、急激な経済発展を成し遂げました。

GDP(国内総生産)においても、2010年に日本を抜いて、アメリカに継ぐ第2位になったのです。

 

ちなみに、2022年最新の世界GDPランキングは以下の通りです。

 

  • 1位/アメリカ合衆国:25,346,805百万US$
  • 2位/中国:19,911,593百万US$
  • 3位/日本:4,912,147百万US$

 

ただし、日本は3位といっても、2位の中国との差は大きく、4分の1程度しかありません。

 

日本、全然ダメじゃん。

京ちゃん

そうなると、これまで「仕事を与えてやっている」的な上から目線の考え方で無理難題を押しつけてきた日本ですが、立場は逆転です。

 

今や、中国は世界第2位の経済大国なのです。

 

プライドの高い中国人からしてみれば、立場の低い日本からの無茶な要求を素直に聞くはずがありません。

それも、“簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ”という不条理な条件の中で「安くて良い製品をつくれ!」なんて、道理が通らない話です。

 

たしかに、一理ありますね。

新くん

こうして、中国加工の墓石の加工精度が、どんどん悪くなり始めていったのです。

 

具体的には、、

 

  • サイズ違い
  • 磨きが悪い
  • 矩手(かねて=直角)が出ていない

 

などです。

 

また、中国側としても、これまでのように「どんな複雑な加工も値段は同じなんてことはできない」と言ってくるようになりました。

 

さすがに、このままでは具合が悪いとなり、割り増し加工賃を中国側に支払うようになったのです。

ただ、その額たるや、日本なら20万円掛かる加工が2万円程度と、ごくほんのわずかです。

 

何それ!たった十分の一じゃない。

京ちゃん

たしかに、今の日本と中国の経済格差を考えると、十分の一は有り得ない額ですね。

 

しかし、中国での墓石加工は、元々安価でつくることが目的なので、少々加工が悪くても値段を優先するしか仕方ないのです。

 

5.人手不足に悩む中国の石材加工工場

 

人手不足に悩む中国の石材加工工場

その昔は、多くの出稼ぎ労働者が仕事を求めてやって来た中国福建省の石材加工工場も、2008年に起こったリーマンショックを機に大きく数を減らしました。

 

2000以上もあった石材加工工場が、倒産や廃業で数百レベルまで減ったのです。

 

その後も、中国の急激な経済発展により、わざわざ遠く離れた福建省まで出稼ぎに来なくても、地元で仕事にありつけるようになりました。

そうなると、あえて家族と離れてまで「3K」である石材加工の仕事を選ぶ必要もありません。

 

そりゃそうですよね。

その気持ちはよくわかります。

新くん

ただでさえ、昔に比べて品質が低下しているのに加え、今度は工員のなり手がいないのです。

 

昔から居る行員の多くが高齢になるにもかかわらず、新たな工員の確保ができない状態が続いています。

そこには、一人っ子政策による少子高齢化の影響もあります。

 

こんな状況下でも、販売価格を考えると、現状では中国での石材加工を続けるしか仕方がありません。

 

6.中国での墓石加工の注意点

中国での墓石加工の注意点

急速な経済発展を成し遂げた現在の中国においては、昔のように安いものをつくれる国ではなくなりました。

 

衣料や日用品などは、いち早く中国から他の新興国へ製造拠点を移しています。

しかし、墓石の場合は、自然の石を人の手でつくり上げていくものだけに、工業製品のようなわけにはいきません。

 

インドやベトナムでも、墓石の加工が行われていますが、まだまだ中国抜きではどうにもならないのが現実です。

 

じゃあ、これからデザイン墓石はどうなるの?

京ちゃん

たしかに、そこ知りたいところですよね。

 

当社第一石材は、2000年頃から私が自ら中国に出向き、原石のチェックから製品検品のすべてを行ってきました。

きちんと数えたことはありませんが、おそらく200回以上は中国に行ったはずです。

 

その経験から申し上げますと、現在の中国の石材加工事情を考えると過度に複雑な加工を要するデザインの墓石は止めておく方が賢明ですね。

 

具体的には、曲線を多用したデザインはリスクが高いと考えておくべきです。

直線を基調にしたデザインにしておく方が安全ということです。

 

それに加え、中国の中でも技術力の高い石材加工工場に依頼することです。

 

中国人は日本人と違って、極めてお金にシビアです。

 

「安くて良いモノ」なんて考え方は存在しません。

値切ろうものなら、きっちり品質に影響が出ます。

 

このような考え方の中国人が、これまでの長きに渡り“簡単な加工も複雑な加工も値段は同じ”という不条理な条件の下で墓石の加工をしてきたのが不思議なくらいです。

 

まさに今は「倍返し」どころか「百倍返し」かもしれませんね。

新くん

そんな状況でも、「複雑な加工の墓石は中国でつくる」というのが墓石業界の現状なのです。

 

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

デザイン墓石に対する考え方が、少しは変わりましたか?

 

ネットで墓石のデザインをあれこれ調べて、

 

  • 墓石本体は優しいアール加工
  • バロック調の豪華な外柵
  • 花立は花瓶型

 

なんて、口で言うのは簡単ですが、曲線を主体とした加工は機械を使えません。

すべてが手加工になります。

 

それゆえに、モノづくりに対する考え方が品質の善し悪しに直結します。

つまり、「国民性」です。

 

そう考えると、現在の中国では綺麗に仕上げるのは難しいでしょうね。

 

中国加工でデザイン墓石を検討されるのなら、直線と平面主体のデザイン墓石一択しかありません。

 

どうしても思うようなデザイン墓石にされたいのなら、国内加工しかありません。

それなりの費用は掛かりますが、素晴らしい出来栄えですよ!

中国加工とは天と地ほど違います。

 

当社では、近年国内加工のデザイン墓石を希望される方が増えています。

極端に複雑なデザインにしなければ、さほどビックリするような値段にはなりません。

 

長く使うものだけに値段以上の価値はあると思います。

 

 

【実録映像】第一石材のご紹介とお客様の声(00:03:33)

 

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