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【徹底解説】天山石墓石の品質・価格・流通のすべてがわかる!

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【徹底解説】天山石墓石の品質・価格・流通のすべてがわかる!
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

お客様から「国産の石でお墓を建てたい!」と言われたときに、石材店ごとにすすめる石が異なります。

 

おそらく、関西方面では圧倒的に「大島石」が多いのではないでしょうか・・

 

そんな中で、私がイチ押しでおすすめするのが、佐賀県産の「天山石(てんざんいし)」です。

 

その理由は、

 

  • 硬い
  • 水を吸わない
  • 変色しにくい

 

という、「理想の墓石材3条件」とも言えるほどの性質を兼ね備えているからです。

 

ところが、この天山石がこのところ、ブランド化によるランク分けなどで大きく様変わりしています。

つまり、「天山石」といえども、色目や石目は大きく異なり、価格も違うということです。

 

そこで、今回の記事は、天山石の品質・価格・流通のすべてを徹底解説いたします。

天山石でお墓づくりを考えている方には必見の内容ですよ。

 

1.天山石の採石場に行ってきました

天山石の採石場に行ってきました

いいお墓を提供するには、まずは素材である石をよく知っておく必要があります。

お寿司屋さんが自ら魚市場に足を運ぶのと同じです。

 

というわけで、新型コロナ直前の2019年11月19日~20日に、天山石の採掘元である天山石材株式会社さん(田中義人社長)の採石場に行ってまいりました。

 

1-1.理想の墓石材3条件を兼ね備えた石「天山石」

佐賀県唐津市七山の天山~背振山系の山奥で産出される九州屈指の銘石「天山石」の歴史は古く、江戸時代の初め、1602年~1608年にかけて築城された唐津城の城壁にも、この天山石が使われています。

 

しかし、お墓の材料として本格的に採掘が始まったのは、1970年(昭和40年)代から、と、国産の墓石材としては比較的新しい石種なのです。

 

玉石状の形で採掘される天山石

天山石は玉石状の形で採掘されるため、多くの墓石材のように岩盤から切り出されるというよりも、山肌からはがし取るといったイメージです。

 

ただ、「はがし取る」と言っても、巨大な石ですので簡単な作業ではありません。

写真右下に写っている人と大きさを比べると、いかに大きな石であるかおわかりかと思います。

 

西日本で圧倒的な人気を誇る「庵治石」や「大島石」と比べると、少し紫色がかった重厚感のある濃い深みのある色目が特徴です。

 

そして、天山石の特徴は、何といっても“0.059%”という、「浮金石」「備中青みかげ」に次ぐ国産墓石材の中で第3位の極めて低い吸水率です。

ただ、岩石分類上、浮金石は黒みかげ石系の「斑レイ岩」、備中青みかげは深緑系の「閃緑岩」に分類されますので、通称白みかげ石や青みかげ石と呼ばれる「花崗岩」の中では天山石が最も低い吸水率ということになります。

 

そのため、降雨後の水シミもほとんどなく、変色には無縁の石と言えるでしょうね。

 

それに加え、硬い圧縮強度と曲げ強度を誇り、表面剥離や風化にも強く、艶持ちもよく、50年近く経過した石でも輝き続けています。

 

  • 硬い
  • 水を吸わない
  • 変色しない

 

という、墓石に使用する石の「理想の3条件」のすべてを兼ね備えたのが天山石なのです。

 

 

1-2.いったいどこまでが「天山石」なのか?

元来より、「天山石」は、天山石材さん(田中義人社長)と、隣接するもう1社、田中直実石材さん(田中直実社長)の2社の採石場のみで採掘されるものだけのはずなのですが・・・

 

ところが、実際に消費者のもとに流通される際にはどうも違うようです?

 

天山石が産出される天山・七山・背振山系には、天山石以外にも「七山みかげ」「富士みかげ」などの良質の石材が産出されます。

いずれも、一見すると天山石と色目や石目もよく似ています。

 

おそらく、一般消費者では区別がつかないでしょうね。

 

また、見た目だけではなく、品質も天山石に負けず劣らず硬質で吸水率の低い良質な石材なのです。

 

実は、これらの石も「天山石」として市場に流通しているのです。

 

七山みかげ・富士みかげ=天山石なの?

出典:「日本の銘石 産地ガイド」(株式会社インデックス刊)

 

実際に、私たち石材店向けに販売されている墓石用石材カタログにも、「七山みかげ・富士みかげ=天山石」のごとく掲載されています。

類似の石が「天山石」として流通されていることの是非についてはともかくとして、一般消費者にとってまぎらわしいことは事実です。

 

天山石に負けず劣らずの高品質の石なら、本来の名前で販売すればいいのではと思うのですが、そうはしない業界事情があるのです。

 

1-3.類似石種が「天山石」として販売される理由

「七山みかげ」や「富士みかげ」が天山石として販売される理由はただ一つです。

 

他社との競合に勝つためだけが目的なのです。

「天山石」として販売する方が売りやすいということです。

 

いわゆるブランド力ですね。

 

「七山みかげ」や「富士みかげ」の方が、天山石より価格が安いのです。

つまり、天山石の墓石で他社と相見積もりになったときに、七山みかげや富士みかげを「天山石」として販売することにより安価で提案できるということです。

 

生半可、天山石に少々似ていたばかりにこんな使われ方をするのですから、「七山みかげ」や「富士みかげ」もかわいそうなものです。

 

2.「天山石」の等級・ランクと品質

「天山石」の等級・ランクと品質

最初に申し上げておきますが、天山石の等級・ランクと実質的な石の品質とは関係ありません。

最高ランクの天山石も、最低ランクの天山石も、高品質の石材であることに変わりありません。

 

違うのは見た目だけなのです。

 

具体的に言えば、色の濃さと石目の細かさの違いです。

色が濃くて、石目が細かくなるほどランクが上になります。

 

見た目は気にしないというのなら、低いランクの天山石を選ばれるのも一つの方法かもしれません。

 

天山石材さんと田中直実石材さんの天山石では、良い石に当たれば天山石材さんの天山石の方が濃い色である確率が高いでしょう。

しかし、石は天然のものだけに、それも絶対とは言えません。

 

「良い石に当たれば」の話です。

 

価格は、天山石材さんの方が高く、田中直実石さんの方が若干安めに設定されています。

 

天山石としての優れた品質は、どちらも同じですので、どちらを選ぶかは人それぞれ好みもあるでしょうし、石材店の取引状況にもよります。

 

いずれにしても、その時々で石の色目や石目が異なるということです。

 

きれいな天山石を入手できるルートを石材店が持っているかどうかも重要ですね。

のじま

3.天山石材産「天山石」の等級・ランク

天山石材産「天山石」の等級・ランク

近年、天山石材さんでは、人の目による品質管理だけではなく、色を測定する機器を用いて測定したデータによる天山石の等級・ランクを分類しております。

つまり、色を測定する機器を使って石の色目の濃さを判別し、等級・ランク分けをしているのです。

 

色を測定する機器を用いての等級・ランク分けに関しては賛否両論がありますが、このように分類された天山石材産天山石が石材商社や加工業者を通じてお客様のもとに届けられています。

 

これにより、これまで天山石材産の天山石の中でも“上級ランク”として流通していた原石が、最高ランクの「紺碧(こんぺき)」とそれに次ぐ「銀剛(ぎんごう)」に分けられました。

 

そこから外れたものが「万葉(まんよう)」として販売されています。

 

これだけでは何かよくわからないでしょうから、天山石材さんの「天山石」の等級・ランクについてさらに詳しくご説明いたします。

 

3-1.天山石「紺碧(こんぺき)」

天山石「紺碧(こんぺき)」

天山石の中でも、より青みの強い石を選りすぐり、色を測定する機器による判別でも合格した天山石のプレミアム最高級原石です。

 

ただ、計測するのは石の表面だけです。

しかし、石は自然のものだけに、切ってみないとわかりません。

 

玉ネギやジャガイモも、外から見ればきれいな状態でも、いざ切ってみると中が傷んでいるものもあります。

 

また、見た目は素晴らしい霜降りの神戸ビーフであっても、たいして美味しくないものもあります。

大間のマグロだからといって、すべてが美味しいわけではありません

 

良い石に当たれば最高の天山石であることには間違いありませんが、「紺碧」を選んだからといって必ずしも希望通りの石に当たるとは限らないのです。

 

そこのところを覚悟して選ぶ必要があります。

 

3-2.天山石「銀剛(ぎんごう)」

天山石「銀剛(ぎんごう)」

天山石「紺碧」と比較すると色目はやや薄く感じますが、正真正銘の天山石の高級原石です。

 

色を測定する機器を用いて天山石の等級・ランク分けがされる前までは、「紺碧」「銀剛」という区別なく流通していました。

その時ならば、運が良ければ今でいう「紺碧」並みの濃い色目の石に当たることもありましたが、「紺碧」が登場した今では、「銀剛」で極めて濃い色目の天山石を求めることは難しいと言えるでしょう。

 

ただ、「紺碧」より色が薄いといっても、大島石よりは濃い色目となります。

 

3-3.天山石「万葉(まんよう)」

天山石「万葉(まんよう)」

「紺碧」「銀剛」クラスとしては出荷できない石を、「万葉」という名称で設定された比較的廉価な天山石です。

 

天山石としての優れた石質には変わりありませんが、色目が白すぎたり、石目が均一でなかったり、一部に黒い筋が入っていたりします。

 

また、前述の類似石種として紹介いたしました、天山石の採石丁場の近隣で採掘される「七山みかげ」の一部も、業務提携により「万葉」として販売されています。

つまり、七山みかげは、「七山みかげ」として販売されるものもあれば、「天山石」として販売されるものもあるということです。

 

ついに、石材業界も「OEM(オーイーエム)」の時代に突入か・・・

 

いずれにしても、消費者にとっては、ますますもってまぎらわしいことは事実です。

 

高級ブランド品を買うようなイメージで「紺碧」を選ぶのはやめておくべきです。

天然素材に「絶対」はないのですから…

のじま

 

4.高いランクの天山石を選んでさえおけば間違いないのか?

高いランクの天山石を選んでさえおけば間違いないのか?

これまで、天山石の種類や等級・ランク、「天山石」として販売させている類似石種について説明してまいりました。

 

では、等級・ランクの高い天山石を選べば美しくきれいなお墓になるのでしょうか?

 

答えは「NO!」です。

それも、絶対に「NO!」です。

 

その理由としては、日本国内に流通している天山石の墓石の大半は中国でつくられているからです。

 

「国産墓石なのに中国でつくっている?」と不思議に思われた方もいるでしょうが、今や天山石だけにとどまらず、ほどんどの日本の石は中国で加工されているのです。

つまり、日本で採れた石を中国に輸出し、現地の石材加工工場で完全な墓石として加工し、再び日本に輸入されているということです。

 

俗に言う「中国加工の国産墓石」です。

ただし、中国の石材加工技術では、本当に美しくきれいな天山石の墓石はできません。

 

それは、天山石特有の加工の難しさにあります。

 

ひとつは、天山石の優れた特長でもある艶持ちの良さです。

長い年月を経過しても、磨き上げた艶が保たれるといいますが、それはあくまでもきちんと磨き上げられてこそであって、研磨精度の悪い中国では決して艶持ちが良いとは言い難いでしょう。

 

また、天山石は切る方向によって石目が大きく異なるため、石目をきちんとそろえてつくる「天目(てんめ)取り」という工法をもってつくらないと、遠めから見ると石目や色目が違って見えます。

 

まるで、パッチワークのような感じです。

 

では、日本の加工業者の手で加工すれば問題ないかというと決してそうとは言えません。

磨きの技術は中国より上だとしても、加工に手間が掛かり原石の歩留まりが悪くなる「天目取り」の工法を用いて天山石を加工している工場となると、日本国内でもほんのごくわずかです。

 

高級食材を買ってきて家で調理しても、最高の料理に仕上がらないのと同じです。

 

素材の良さも重要ですが、つくり手の技術力があってこその等級・ランクであることを知っておくべきです。

 

 

5.まとめ

ずいぶんと長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。

 

ひとくちに「天山石」といっても、奥が深いことをご理解いただけましたでしょうか。

 

色目や石目などの見た目を気にせず、優れた石質というだけで天山石を選ぶのなら簡単ですが、「見た目も大事」となると、かなり難しい石であることは間違いありません。

 

それを望まれるのなら、天山石に精通している石材店を選ぶしかありません。

なおかつ、石材加工工場と密接な関係があることが重要です。

 

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