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石職人の匠の技と感性でつくる国産オリジナルデザイン墓石「天の河®」とは?

石職人の匠の技と感性でつくるオリジナルデザイン墓石「天の河®」とは?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

能島

「オシャレなデザイン墓石のお墓を建てたい。でも、周りと同じようなものはイヤ!」と言う方も少なくありません。

 

そんな方におすすめするのが、完全国内加工の国産オリジナルデザイン墓石「天の河®(あまのかわ)」です。

今回ご紹介する冨永家のお墓が、まさにその「天の河®」です。

 

亡きお父様のお墓をオリジナルデザイン墓石で建てたいと希望される冨永様ご夫妻に、先ずはイメージ作りとして「デザイン墓石写真集Ⅱ(六月書房発行)」を見ていただきました。

 

そして、その中からピックアップされたお墓は、すべて左右非対称の墓石でした。

 

つまり、ありきたりのデザインではダメ!というわけですね。

 

強いオリジナル性を求められる冨永様に、当社が石碑としてご提案させていただいたのは、天然石が持つ固有の石目を巧みに活かして製作する「天の河®」です。

 

今回の記事は、その「天の河®」とは、いったいどんなお墓なのかを、冨永家のお墓をご覧いただきながらご紹介させていただきます。

 

1.「天の河®」とはどんな墓石?

「天の河®」とはどんな墓石?

お墓に使用する石は、マグマが地中深くで何千万年~数億年という気の遠くなるような年月を経て、ゆっくりと冷え固まってできたものです。

 

それゆえ、いろんな鉱物が含まれており、石目や模様も均一ではありません。

木に節があったり、年輪があったりするのと同じです。

 

一般的には、その中から均一な石目の部分を選んで組み合わせながら墓石をつくります。

 

しかし、「天の河®」の場合はちょっと違います。

 

元々ある、天然石特有の石目や模様を上手く合わせながら、墓石としてつくり上げていくのです。

 

これがなかなか難しくて、そう簡単にはいかないのです。

自然の石だけに、そうそう都合の良いきれいな石目や模様が上手く出てきてくれるとは限りません。

 

せっかく切り出した石がまったく使えない、なんてことも珍しくありません。

 

こうして、石職人の匠の技と感性でつくり上げた墓石は、すべて石目や模様が異なり、まさに世界でたった一つのオリジナルデザイン墓石となるのです。

 

2.「天の河®」に使用できる石材

「天の河®」に使用できる石材

「天の河®」は、完全国内加工の国産石材に限定されます。

 

石職人自ら採石丁場に足を運び、「天の河®」として使用できる石を、長年の経験と感性で選んでいく工程から始まるため、外国産の石ではできないのです。

 

「天の河®」作品例

「天の河®」は、以下の3種類の石でつくることができ、すべて日本三大石材加工地の一つである、香川県高松市の「庵治・牟礼」にて加工されます。

 

  • 庵治石(香川県・高松市産)
  • 青木石(香川県・讃岐広島産)
  • 北木石(岡山県・北木島産)

 

いずれも、日本国内で昔から使われている高級銘石です。

 

後は、好みの問題となります。

 

今回ご紹介させていただく冨永家墓碑の「天の河®」は、「庵治石細目(あじいしこまめ)」でおつくりさせていただきました。

 

多くの著名人のお墓にも使われている、世界一高価な国産最高級墓石材としても有名です。

 

3.「天の河®」を活かす石碑のデザイン

「天の河®」を活かす石碑のデザイン

石碑のデザインは、極めて硬質である庵治石の特質や庵治石特有の石目模様を活かすため、一切アール加工を施さず、すべてシャープなラインにて仕上げました。

 

庵治石の産地である香川県高松市にて、年に一度行われる、「庵治ストーンフェア2008」にて、当社第一石材が『高松市長賞』を受賞したデザインでもあります。

このデザインは、受賞から10年以上も経った今日においても、当社で一二を争うほどの人気のデザインです。

 

お墓は、長く使い続けるものだけに、年月を経ても色あせしないデザインがベストであるということです。

 

かな書道家・藤井順子氏直筆の文字を彫刻した墓碑銘

荘厳なイメージの石碑デザインに対比するかのごとく、棹石に刻まれた柔らかな「絆」と「冨永」の文字は、かな書道家・藤井順子氏直筆の文字を「庵治・牟礼」の宮本力夫石彫石材様の巧みの技にて彫り上げました。

 

4.外柵のデザインも重要な要素

外柵のデザインも重要な要素

石碑に合わせ、シンプルながらも洗練されたデザインの外柵には、庵治石細目とよく似た色目のポルトガル産みかげ石「SPI」をメインに使用し、アクセントには真っ黒ではなく、少しトーンを抑えた濃いブルーグレーの中国黒龍江省産「551」を選びました。

 

また、見た目だけのデザインにとどまらず、

 

  • 段差の少ないバリアフリー仕様
  • 雑草が生えない墓所内総みかげ石貼り施工
  • 場所を取らない小型燈明立
  • 見えやすい位置へ墓誌(霊標)を設置

 

など、墓参者への配慮も考えたデザイン(設計)にさせていただきました。

 

桜の花びらをサンドブラスト工法により彫刻した外柵

そして、バリアフリーのフロア部分には、亡きお父様が天国でもお花見ができるようにと、家族で以前によく行かれた関西の桜の名所「夙川公園」の”桜”を 当社指定グラフィックデザイナー・大塚勉氏がデザイン化したものをサンドブラスト工法にて表現いたしました。

 

この桜の模様は、足元の滑り止め効果も兼ねており、優しさの演出と機能性の両面を持ち合わせています。

 

5.まとめ

今回の記事は、「天の河®」という完全国内加工の国産オリジナルデザイン墓石をご紹介させていただきました。

 

デザイン墓石と言えば中国で加工するのが定番です。

そして、加工賃が安い分、どうしても過度な装飾加工を施したデザインになりがちです。

 

出来上がったときはカッコよく見えても、年月が経つとともに違和感を覚えるという話も時々耳にします。

 

いくら「デザイン墓石」と言えども、モニュメントではありません。

 

お墓は、大切な人をお祀りし、手を合わせるところであるということを念頭においたデザインにされることをお勧めいたします。

 

 

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