デザイン墓石のお墓でトラブルが起こる原因を徹底解説
近年では、お墓にこだわりを求める人が増えています。
従来の和型墓石やシンプルな洋型墓石と一線を画した、「デザイン墓石」と呼ばれるお墓を数多く見かけるようになりました。
こんにちは。(一社)日本石材産業協会認定「1級お墓ディレクター」の能島孝志です。
兵庫県神戸市で、“カロート(納骨室)に水が入らない特許構造墓石”『信頼棺®』を販売する、(株)第一石材の代表を務めさせていただいております。
のじま
お家の形がそれぞれ違うように、お墓の形が家ごとに違っていても何の不思議もありません。
むしろ、昭和の終わり頃までのお墓のように、隣近所どれも同じという方が不思議なくらいです。
しかし、デザイン墓石にまつわるトラブルは意外と多いのです。
せっかく、ご家族への大切な想いを自由に表現したお墓にしたい、と思ってつくったデザイン墓石がトラブルに巻き込まれるなんて悲しいですよね。
そこで今回は、デザイン墓石のお墓でトラブルが起こる原因について、徹底解説していきたいと思います。
目次
1.意外と多いデザイン墓石のトラブル
「お墓に関するトラブルなんて聞いたこともない」と思われるかもしれませんが、実際には意外と多いのです。
2015年に実施された調査報告によると、一般消費者から国民生活センターに寄せられた「お墓のトラブル」に関する相談件数は1,192件となっています。
ちなみに、類似業種である、仏壇関連の相談件数は608件、葬儀関連は617件となっておりますので、お墓のトラブル相談はこれらの2倍近くの件数が寄せられていることになります。
同業者である私にとっても、少し耳の痛い話です。
また、日本最大の石材関連業界団体である、一般社団法人日本石材産業協会が消費者センターに対して行った「墓地、墓石・石材に関するクレームアンケート」によると、以下のような内容のクレームが寄せられています。
このうち、デザインに関するトラブルが約10%を占めています。
具体的には、
- 注文した墓石とできあがった墓石が違う。
- 石の産地の説明に誤りがあった。
- 材質、デザインのイメージが違う。
- できあがりの寸法が注文と異なる。
- パンフレットを見て工事依頼をしたのに、仕上がりはパンフレットの仕様と大きく違い、工事もずさん。
…となっており、「思っていたお墓」とは違うという内容が多いようです。
これらの原因は、安易に石材店を選んでしまった結果としか言いようがありません。
2.石材店も消費者もデザインのプロではない
「デザイン墓石」と呼ばれる以上、プロのデザイナーがデザインをしていると思っている消費者もいらっしゃることでしょう。
しかし、現実はそうではありません。
多くはプロがデザインしたものではないのです。
プロのデザイナーと契約している石材店なんて、ほんのごくわずかです。
ほとんどが、
- 石材店の営業マン
- 石材店の事務員さん
- 石材店の店主
など、デザインとは、ほぼ無縁の者がデザインをしているといのが現状です。
少々乱暴な表現ですが、デザインに関しては「素人」なのです。
それに加えて、消費者は石のことも施工のこともわからないわけですから、失礼ですが、もっと素人ということになります。
つまり、石材店も消費者もデザインに関しては、プロではないということです。
また、プロのデザイナーが手掛けたデザイナーズブランド墓石といっても、墓石の外観デザインを提供しているだけに過ぎません。
その他、構造面などの詳細設計については、石材店ごとのスキルの差が大きく影響してきます。
3.なぜ、お墓はプロがデザインしないのか?
お墓は決して安い買い物ではありませんし、一生に一度建てるかどうかの大きな買い物です。
そして、お家やクルマと同様にお墓は高額商品です。
なのに、お墓に限っては、プロがデザインすることはあまりありません。。
その理由は、元々お墓の形といえば、地域ごとに異なる程度で、どれもほぼ同じでした。
違うのは、石の種類と大きさくらいです。
それ以外の墓石といえば、芝生墓地やキリスト教徒のお墓に見られるような「洋墓」と呼ばれる、横型の墓石がある程度でした。
それゆえ、「デザイン」なんてものは必要なかったのです。
ところが、平成の初め頃から徐々に個性的な墓石が現れ、時代の流れとともに「デザイン墓石」として定着してきました。
ゆえに、どこの石材店も手探り状態で、デザイン墓石への対応を始めたのです。
当然のことですが、デザイン料など頂けません。
その慣習がいまだに続いているため、今現在でもお墓のデザインはサービス的要素なのです。
そのため、ほとんどの石材店にはプロのデザイナーがいませんし、外部のデザイナーと契約している石材店も少ないのです。
ここが、建築物やクルマなどのデザインと大きく違うところです。
4.デザイン墓石に精通している石材店を選ぶ
いきなりですが、あなたは焼肉店に行ってお寿司を注文しますか?
きっと、そんなことはしないでしょうね。
しかし、お墓の場合はちょっと違います。
デザイン墓石を手掛けたことがほとんどない石材店であっても、注文は受けるのです。
焼肉店の店主が何とかしてお寿司を握ろうとするのと同じです。
こんなお寿司、はたして美味しいのでしょうか?
美味しいわけないですよね!
従来からの和型墓石とデザイン墓石はこのくらい違うものなのです。
お墓という製品は、地域に密着した産業要素が高いため、消費者の多くは地元の石材店でお墓を建てるというのが、かつての定番です。
現在のように、ネット社会ではないので仕方ありません。
ですので、従来からの和型墓石だけをつくってきた石材店にも、当然、デザイン墓石を希望する人が訪れても不思議じゃありません。
対応する石材店側としても大変ですが、せっかくのお客様ですから断るのはもったいない。
でも、自社ではデザインできない。
そうなると、石材商社にデザインを依頼したりしながら対応せざるを得ません。
また、お客様に対して、「おたくが希望する、お墓のデザインの写真か何かを見せてくれれば、似たような感じにつくりますよ」なんて言う石材店もあるのです。
つまり、どこかの墓地や霊園に行って、気に入った墓石の写真を撮ってくるか、ネットに掲載されているデザイン墓石の画像を見せてくれ、ということです。
要は、デザインをパクってこいというわけです。
事実、石材店にこんなふうに言われたという消費者の方に何人も出会いました。
他家のお墓のデザインを勝手に真似ると、下手をすれば意匠権の侵害で訴訟問題に発展するかもしれないのですよ。
そんなことをお客様に強要するなんて、風上にも置けない石材店です。
デザイン墓石でのトラブルを避けるためには、やはり、デザイン墓石に精通している石材店を選ぶことが大切です。
5.ど派手な墓石≠デザイン墓石ではない!
デザイン墓石のほとんどは、中国の石材加工工場でつくられています。
その理由は値段の安さです。
それだけの理由です。それ以外の理由はありません。
四角い石を積み上げただけの従来の和型墓石と違って、デザイン墓石の場合は加工が複雑になりがちです。
それを、日本国内で加工するとなると、それなりのコストが掛かります。
そうなると、おのずから販売価格も高くなります。
しかし、中国で加工する場合には、石の量さえ変わらなければ、簡単な形でも複雑な形でも値段は同じ、という工場がいまだにあります。
おかしな話ですが事実なのです。
それゆえ、消費者も石材店にいろんなデザインを要求をする傾向にあります。
それに輪をかけて、必要以上の装飾加工を施したデザインで提案する石材店も少なくありません。
結果として、ただ単に、ど派手でケバいだけの墓石になってしまいがちです。
そして、加工状態も極めてひどいケースも珍しくありません。
そりゃあ、中国の石材加工工場の立場からすれば、時間を掛けて複雑な加工をしても、その分の料金をもらえるわけではないので、手抜き加工になってしまいがちです。
過剰に複雑なデザインはトラブルの原因です。
そして、極端に値段の安いデザイン墓石も要注意です。
デザイン墓石と言えども、シンプルイズベストなのです。
6.お墓のプロならではのアドバイスが不可欠
消費者も食べ物のことならよくわかっているので、さすがに、焼肉店に行ってわざわざお寿司を注文する人はいないでしょう。
だが、お墓のデザインに関しては、一般消費者は全くの素人です。
デザイン墓石を得意としない石材店よりも、はるかに何もわかりません。
その石材店に、デザイン力があるかどうかという問題よりも、
- 本家もその石材店で建てたから
- 知人の紹介だから
- 地元で古くからある老舗の石材店だから
などを優先してしまいがちです。
また、一般消費者は、お墓の耐久性や構造面のことはわかりません。
それゆえ、自分自身が思うままのイメージを石材店に伝えるだけです。
けれども、そこはやはり、お墓のプロならではのアドバイスが不可欠なのです。
お客様の言うがままにデザインを進めていくのではなく、ご要望されるイメージを大切にしつつも、見えない部分にも配慮した構造のデザインにするべきです。
しかし、見えない部分にまで配慮した構造のデザインとなると、石の使用量も増え、お客様の予算や見積り金額額にも影響するため、他社との競合を考えると、なかなか難しい判断です。
結局は、構造や施工面を無視した、見た目だけのデザイン墓石となってしまうわけです。
7.見た目だけが「デザイン」ではない
デザイン墓石というと、見た目のイメージばかりに捉われがちですが、それ以外にもデザイン的要素はたくさんあるのです。
お墓の内部構造や、機能性、利便性なども立派なデザインです。
例えば、
■大切な人のお骨を守るために、納骨室に水が入らない構造のお墓にした。
■足の悪い父のために、車イスでもお参りできるバリアフリー仕様にした。
■故人とゆっくり語り合っていただくためにベンチを設けた。
など、これらも「デザイン」なのです。
…というよりも、むしろこちらの方が、見た目のデザインよりも重要かもしれません。
8.まとめ
今回は、デザイン墓石でトラブルが起こる原因について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
お墓といえども、従来の和型墓石とデザイン墓石は全くの別物なのです。
和食とフレンチくらい違います。
それゆえ、デザイン墓石でお墓をお考えの方は、石材店選びが最も重要になってくるのです。
見た目のバランスも悪く、ただ単にケバいだけ。
バリアフリー程度の構造は考えるが、その他の構造面は全く無視。
売りと言えば値段の安さだけ!
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『お墓・墓石のデザインでトラブルになる原因と未然に防ぐ方法とは 』
『お墓のデザインはバランスが大切!絶対やってはいけない3つのタブー 』
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