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価格だけではなく本当にリーズナブルなお墓とは?

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価格だけではなく本当にリーズナブルなお墓とは?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

「リーズナブル」という言葉は、消費者にとっては歓迎される言葉ですね。

 

もちろん、私も何か商品を購入する際にリーズナブルと聞くと良い印象を持ちます。

 

ところが、日本ではリーズナブルという言葉の意味が少し違う解釈をされている傾向があると思います。

いつの間にか言葉の意味や解釈が時代の流れで変わってしまうことがあると思いますが、「リーズナブル」という言葉も、その一つだと感じるのです。

 

リーズナブルと聞くと、「お得」とか、「お求めやすい価格」とか、そういう印象を持つ方が多いと思いますが、それが間違っているというつもりはありません。

 

英語では「Reasonable」と書きますが、理由という意味である「Reason」と、「~できる」「~になる」と訳されることが多い「able」と合わさった言葉ですね。

直訳すれば「理由になる」となりますが、具体的な日本語に置き換えると、「正当である」「合理的である」「筋が通っている」という感じになります。

 

さらに簡単な一言で言えば、「納得」という感じではないでしょうか?

 

リーズナブルな価格とは、「納得価格」というのが一番近い表現だと思います。

価格の高い低いではなく、商品と価格が合っているという感じでしょう。

 

「経営の神様」と呼ばれ、一代で京セラ株式会社を巨大企業に育て上げた稲盛和夫さんが、自社の商品の営業で初めて海外に渡った時に、取引先の担当者が何より優先していると感じたことは、とにかく「リーズナブル」であることだったそうです。

 

当時は、日本との感覚の違いに随分と戸惑ったそうですが、彼らの基準で正当であると判断できた場合は、前例や企業規模などに関係なく採用してもらえたとのことで、リーズナブルという言葉の意味がよくわかるエピソードではないでしょうか。

 

というわけで今回の記事は、価格だけではなく「本当にリーズナブルなお墓」とはどんなお墓なのかについて、当社第一石材の経験を踏まえて解説していきます。

 

1.お墓は「高額商品」ということに納得できませんか?

お墓は「高額商品」ということに納得できませんか?

人それそれの価値観や好みは違いますが、世の中には理解できない価格の商品が色々とあると思います。

 

近年になり高騰が続いている東京のタワーマンションの価格などを聞くと、その広さでその価格?一体誰が買うのだろう?と首を傾げたりしますが、そんな価格でも完売したりするので、購入する人にとっては「リーズナブル」ということになるわけですね。

 

一昔前は億ションなどと呼ばれましたが、今は最上階になると10億ションにもなるそうです。

都心のマンションでは、築40年のマンションの下層階でも2億円とかする物件もあるそうで、何か別世界の話に聞こえたりします。

 

また、男性と女性でも価値観の違いはあったりします。

 

男性が高級スポーツカーに乗ったりすると女性は理解できないことが多いみたいですし、女性のハイブランドの高級バッグなどは、男性が理解できない象徴だったりしますね。

 

しかし、長年に渡り墓石業界にいて感じることなのですが、お墓が高価な理由に関して、お客様が不思議に感じてしまうことに関しても決して負けてはいない気がします。

老若男女の関係なく、「なぜ!そんな高い価格になるのだろう?」と、感じておられる方が多いと思うのです。

 

つまり、「リーズナブル」と感じていただけない。

価格に納得していただけないわけです。

 

そこを正直に丁寧に説明させていただくのが、石材店の仕事の一つでもあります。

 

もちろん、お客様を「説得」するのではなく、「納得」していただけるようにです。

 

お墓を建てるのは一生に一度あるかないかのことです。

また、決して安い買い物ではないだけに、「○○石墓石一式△△万円」の説明だけでは少々不安ですよね。

のじま

 

2.墓石の価格も需要と供給で決まる

墓石の価格も需要と供給で決まる

極端な例えですが、ダイアモンドがどこでも大量に採れるものであれば、今のような高額にはならないですね。

 

その証拠に、様々な種類がある人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドの500分の1ほどの価格だそうです。

 

価値のある天然ダイヤは、採掘される場所が限られているのに加え、ほんの少量しか採れない。

けれども、その見た目の素晴らしさから多くの人を魅了し、欲しい人は高額でも納得して購入するわけです。

 

その高価な理由が一般的に広く知られているので、とんでもない価格であっても購入する人にとっては、リーズナブルというわけです。

 

墓石に使用する石に関しても、ダイアモンドほど極端なことはありませんが、価格が決まる理由は似ています。

産出される量が少なく人気があれば高価格になりますし、逆の場合は低価格になるのです。

 

消費者にとっては、目の前にあるものがすべてなので、価格の理由は想像がつきにくいと思いますが、産出量だけではなく墓石になるまでの工程も価格に大きく影響するのです。

 

多くの方が価格で驚かれるのが、香川県で採れる国産銘石の一つである「庵治(あじ)石」です。

 

ただ、石材店の立場として言わせていただくと、その価格は妥当だと思うのです。

産出される量は多くはありませんし、そこから墓石に使用できる原石は本当に少ないのです。

さらに、最高品質の原石となると更に希少になります。

 

石は天然素材だけに、キズや色ムラなどがあり、すべてが墓石として使えるわけではありません。

先ほどの庵治石に関しては、全体のわずか3%程度しか墓石に使えないのです。

 

当社第一石材がある兵庫県で主流の「9寸神戸型2重台」と呼ばれる標準的な和型墓石なら1トン近くの重量があります。

これを庵治石でつくるとなると、3%程度しか使えないので、おおよそ30トンもの原石が必要になるということです。

 

しかも、最初からすべてのキズや色ムラなどが外から見えているわけではありません。

石を切って磨いた段階でキズが見つかるなんてことは決してめずらしいことではなく、新しい原石との交換を何度も繰り返すことになります。

5回、10回と石を取り換えても、墓石にできないこともあります。

 

つまり、確率的にやり直すことが日常茶飯事なのです。

 

原石の採掘に関わる人だけでなく、より良い墓石に仕上げるためには少しのキズなども見逃さない技術や経験も必要となるため、必然的に技術力の高い石職人でないと庵治石を扱うことはできません。

 

目の前にある1トンほどの墓石をつくるのに、どれだけの人の関わりがあり、その過程や加工工程の内容をお伝えすると、ほとんどの方が「それぐらいの価格になるだろうな・・」と納得してくださいます。

 

どんな種類の石でも良い原石が採れる場所は限られており、そういった原石は高価で希少です。

そんな良い原石の出荷先は、常日頃から付き合いのある、高い技術力を誇る一流の石職人がそろった石材加工工場に限られます。

 

当然、良い石職人のそろった工場は、墓石になるまでの加工賃も高価になります。

 

私たち石材店の利益は一旦横に置いておくとして、良い原石を用い良い石職人が手掛けた墓石は高額になり、原石のランクが落ちて、つくる石職人の技術も下になるとそれなりの価格になる。

 

この仕組みに例外はないと断言できます。

 

もちろん石は自然のモノですので、その時の状況によって変わりますが、同時期に同じ場所で採れた石が様々な工場に出荷されて墓石となった時に、価格の高い方が悪いということは基本的にはないのです。

 

その後の販売する石材店の考え方で価格が決まるのは、墓石業界に限らずどんな業界でも同じですね。

 

一般消費者から、「お墓の石はどれも同じようにしか見えない」という中で、庵治石だけは誰でもが一目でわかる存在感です。

のじま

 

3.より良い墓石をより安く!は不可能なのか?

より良い墓石をより安く!は不可能なのか?

結論から申し上げますと、現代では限りなく不可能に近いと思います。

 

ほとんどの石材店は、石材商社と呼ばれる問屋さんにすべてお任せで完成された墓石を仕入れています。

 

もし、石材店がダントツに安い価格を打ち出したいと思えば、自社の利益を削るか、品質には目をつぶり、より安い墓石を仕入れるかの2つしか方法はありません。

 

しかし、数十年前から墓石業界にも価格破壊の波は襲ってきており、墓石の流通経路も激変しているのですが、低価格の競争に関しては、とっくに行き着くところまで行っており、残念ながら品質を犠牲にしたものや、大きなトラブルに発展するような墓石販売もめずらしくありません。

 

「本当の意味でのリーズナブルな墓石をお届けできないものか?」と考えていた当社は、ある時に大きく方針を変えました。

 

常に良い原石を高い技術力の石材加工工場で加工してもらえるよう独自のルートをつくり、石材商社さんにすべてお任せという仕入れ方法を止めたのです。

 

石材商社さんは、国内外を含め数多くの石材加工工場と取引しており、あらゆる石種の墓石を調達することができます。

そして、完全に墓石として仕上がるまでのすべての管理を石材商社さんが行ってくれるので、石材店としては極めて使い勝手が良い存在であることは確かです。

 

ただ、どこの石材加工工場に墓石の加工を依頼するのかは石材商社が決めるため、どこでつくられているかは、お墓を購入されたお客様はもちろんのこと、石材店ですらわかりません。

 

そこで問題になってくるのが、品質のバラツキです。

つくり手が変われば品質が違ってくるのは、墓石も料理も同じです。

 

当社も石材商社さんに大変お世話になっていた時期もありますが、私の感覚ですが、消費者が納得できる価格で本当に良い墓石をお届けするのが難しいと判断するときが来たのです。

 

こうして現在では、国産・中国産にかかわらず当社が石材加工工場を指定して墓石の加工を依頼し、原石の選定から製品検品に至るまでのすべてを自社管理のもとで墓石づくりを行っております。

 

石材商社さんにすべてお任せではなく墓石を仕入れるというのは、言葉にするのは簡単ですが、実際に行うのは簡単ではありません。

それまで石材商社さんが行ってくれていた業務を自分たちでやらなければならないのです。

 

もちろん、墓石の加工を依頼する石材加工工場は当社が決めるわけですから、少々仕入れ価格は高くなろうとも技術力の高い工場を選んで発注することになります。

価格競争に勝つためだけが目的で「安かろう悪かろう」の石や工場は使わないということです。

 

かと言って、とんでもない価格で販売するわけにはいかないので、「営業マンを雇用しない」「新聞広告や折込チラシを打たない」といった企業努力をすることで、適正価格での販売を可能にしております。

 

お墓は自然の石を人の手で一つひとつつくり上げていくものだけに、石材店の考え方が品質に大きく影響します。

のじま

 

4.石材店の社長には様々なタイプがある

石材店の社長には様々なタイプがある

石材店といっても、何店舗もある大きな規模の石材店と、多くて数人や家族だけで経営している石材店まで色々とあります。

 

大きな規模の石材店であれば、営業、設計、現場の仕事などの業務ごとに各部署に分かれており、同じ人がすべて一貫して行うというようなことはないでしょう。

ところが、石材店の多くは、現場でお墓を建てる職人さん兼社長が、お客様の営業から設計まで行っている場合が多いのです。

 

では、当社はどうか?と言いますと、お客様との商談から設計、墓石の発注から製品管理までのすべてを店主の私が行います。

私は職人ではないので、確認のために現場に足を運ぶことはあっても、直接作業をすることはありません。

 

その代わりというわけではないですが、ほとんどの石材店とは違い、石材商社さんにすべてお任せではなく墓石を仕入ていることは先ほど申し上げました。

 

加工指示や品質管理に加え、完成した墓石の製品検品まで私自らが行っていますので、墓地でお墓を建てる職人的な業務はいたしませんが、石材商社さんと同じような業務を私が行っているのです。

 

多くの石材店さんの店主が、職人と営業を兼ねているように、私の場合は営業や設計など以外に石材商社さんの業務を兼ねている二刀流なのですが、さすがに大谷翔平選手のように常人離れしたようなことはできません。

 

石材商社さんが行うような業務は、当社が自信を持っておすすめできる石種に絞り、加工を依頼をする工場も厳選することで製品の安定化と効率化を図っています。

 

石材店の店主と話をすることで、その石材店の考え方がわかりますよ。

可能ならば、店主指名でお墓の相談をしてみてください。

のじま

 

5.墓石の大半は中国でつくられている

墓石の大半は中国でつくられている

外国産の石材でつくる墓石のほとんどは、中国の石材加工工場で完全な墓石として製品化され日本に輸入されます。

 

では、国産の石でつくる墓石なら日本国内でつくっていると思われるでしょうが、残念ながら必ずしもそうではありません。

国産墓石でさえ、80%程度は中国でつくられています。

わざわざ日本で採れた原石を中国に輸出して、墓石となって再び日本に帰ってくるのです。

 

「なぜそんなことをするのか?」と思われるでしょうが、その方が安く製品化できるからです。

間違っても、「良い製品ができるから」ではありません。

 

当社で取り扱う国産墓石は、すべて日本国内の工場でつくられたものですが、現在市場に流通している国産墓石の大半は中国の石材加工工場でつくられたものなのです。

 

中国での墓石加工が始まったのは平成の初め頃ですが、全盛期には2,000軒以上の石材加工工場がありました。

しかし、今では数百軒程度まで減ってしまっています。

 

中国も急速な経済発展の影響を受けて、石材加工に従事する工員の人件費がかつての数倍に膨れ上がっています。

そして、裕福になった近年においては、わざわざ3Kの職種である石材加工の仕事を選ばなくても他にいくらでも仕事にありつけます。

そのため、石材加工を行う工員のなり手がなかなか見つからない状況が続いています。

 

日本と同じく、人手不足というわけです。

 

それに加えて日本からの墓石の注文は、お墓離れや少子高齢化の影響もあり減り続けているので、中国でも墓石をつくる石材加工工場という仕事は、以前とは違い効率よく稼げる仕事ではなくなっているのです。

 

しかし、質の良い原石を取り扱っている工場は、良い設備や高い技術力を持つ腕の良い工員がいるという原則は日本と同じですので、価格と品質は必ずつながっているのです。

 

むしろ、日本より価格と品質の関係は厳しいと言えると思います。

 

中国加工の国産墓石であっても売れば利益になるのに、当社では「売らない」という理由をお察しください。

のじま

 

6.中国の石材加工工場はある意味リーズナブル

中国の石材加工工場はある意味リーズナブル

たとえば、私が中国の石材加工工場へ価格を値切って従来と同じ加工の依頼をしたとします。

 

「これまでの長年の付き合いがあるし、少しぐらい無理を言っても大丈夫だろう・・」

そんな感覚で従来通りの製品が出来上がるつもりでいたら、とんでもない目に遭います。

値切ったら、値切った分だけ製品の質となって返ってくるのです。

 

「この値段だと、この程度の墓石しかできなくて当然!」というのが、彼らの言い分となります。

 

日本人の感覚であれば、おまけとかサービスとして、少しぐらい・・という感覚はあるかと思いますが、こちらの都合を押し付けるような価格交渉は彼らは応じてくれません。

 

したがって、確実に良い原石を間違いない技術で加工して良い墓石に仕上げてもらうには、見合った金額を提示しないと入手できないというわけですね。

 

では、彼らの要求通りの金額さえ支払えば、何もかもお任せして大丈夫なのか?と言われると、これが残念ながらそうではなく、やはり日本人の常識や感覚とは違うのです。

この3年ほどはコロナ禍だったので中国に行くことができず、リモートによる検品になってしまっているのですが、コロナ以前は年に10回ほど中国に出向き、加工指示から完成した製品の検品まで、すべて私自身が行っていました。

 

やはり目を光らせておかないとダメなのです。

 

このように、普通の石材店では行っていない仕入れ方をしているので業務は大変です。

 

そのため、関西でよく使われる石の種類に限定して、良い原石を高い技術力で加工できる信頼できる工場のみに厳選して墓石製品の発注を行い、私が管理できる範囲に抑えているのです。

 

中国人の気質と国民性を理解することが、高品質の中国産墓石を提供する近道となります。

のじま

 

7.当社が依頼する日本国内の石材加工工場は満点です

当社が依頼する日本国内の石材加工工場は満点です

私ども第一石材では、国産墓石はすべて日本国内の工場でつくられたものしか扱いません。

それも、日本三大石材加工地の一つである香川県「庵治・牟礼(あじ・むれ)」の一流職人が手掛けるものがほとんどを占めます。

 

理由は簡単です!とにかく良い墓石ができるからです。

 

当社が国産墓石の加工をお願いしている石材加工工場は、丁寧で良い仕事をすると業界での評判も高く、原石を採掘している採石業者からの信頼も厚く、なかなか入手が難しいレベルの良い原石でも手に入ります。

 

同じ種類の石で中国加工のモノが数多く存在しますが、こちらの石材加工工場が入手しているレベルの原石は中国の工場に出回ることはほとんどありません。

 

そして、墓石に加工する技術は、中国の石材加工工場とは比較にならないほどの差があり、出来上がった墓石を比べると、同じ種類の石でも別物と思えるほどの違いがあります。

 

その石材加工工場の社長さんは、私が絶大な信頼を寄せる石職人さんでもあります。

私も中国から仕入れる墓石の品質管理をしているので、かなり厳しい判断基準を持っているつもりですが、この社長さんはさらに厳しい判断基準を持っておられます。

 

私が「大丈夫!」と言っても、やり直しを検討していたりするのですから・・

 

中国から輸入する墓石は私が厳しく管理しておりますが、国産墓石に関しては、当社から加工を依頼させていただいた後は完全にお任せしています。

お客様はもちろんですが、当社から加工のやり直しとか、少しの疑問を感じたりしたことは一度もありません。

 

この業界は、なかなか「絶対」ということはないのですが、当社が依頼している国内の石材加工工場の仕事に関しては、絶対に間違いのない品質の商品を提供していただいております。

 

製品が極めて良質なので、価格は当然安くはありませんが、何とかお客様の許容範囲に収めることができているのは、当社との良好な取引関係が築かれているからだと思います。

 

最高の素材を最高の技術で加工する「国内加工の国産墓石」を見てしまうと、「中国加工の国産墓石」は見れなくなります。

それほどの違いがあるということです。

のじま

 

8.幅広い石種や価格への対応が難しい理由

幅広い石種や価格への対応が難しい理由

関西方面で人気の高い「庵治石」や「大島石」、「天山石」などは、同じ石種であっても採石業者(丁場)や等級・ランクによって価格が異なります。

 

そして、日本国内だけに限定して流通しているものをあれば、大半が中国に送られているものもあります。

 

石材商社さんなら、それらを幅広く取り扱っていますので、あらゆるご要望にお応えできるかと思いますが、当社の場合は本当にリーズナブルな墓石を提供するために、取り扱う石種や採石業者をはじめ、石材加工工場も厳選しているだけに、お客様のご要望によってはお応えできない場合もあります。

 

たとえば、安価で低品質な墓石はご用意できませんし、高額であっても品質にばらつきがあるような採石業者(丁場)の石などは取り扱いを控えています。

 

通常とは異なる墓石の仕入れ方法を選択して、石材商社さんが行う業務を店主の私自らが行うことにより、リーズナブルな墓石の提供を実現できているのですが、それとは引き換えに石の種類は豊富ではありませんし、取り扱う石のランクも限られてくるのです。

他の石材店さんであれば、石材商社さんに「同じ種類の石で、もう少し安いのはないですか?」と確認するだけで良いのですが、当社ではその対応ができないのです。

 

その代わりというわけではありませんが、当社とまったく同じランクの石を同じ水準の技術レベルで加工し、同じ価格で提供できる石材店はほとんどないはずです。

 

それを実現するために、当社は大きな決断をして仕入れ方法を変えたのですから・・

 

石にも旬があります。

良いものが採れる時期とそうでない時期があるということです。

のじま

 

9.お墓の値段は石材店の考え方次第で変わる?

お墓の値段は石材店の考え方次第で変わる?

お客様にご提示させていただくお墓の価格は、墓石や霊標(墓誌)などの製品だけの価格ではありません。

 

石材店ごとに工法などは異なりますが、墓地の基礎工事から墓石の組み立て費用なども必要となりますし、そこに必要な利益を加えて、お客様に見積書を提出させていただくわけですね。

 

素材となる石や墓石に加工する技術も気になるところですが、墓地での工事・施工も極めて重要な工程です。

突貫工事でアッという間にお墓を建ち上げてしまうような石材店もあれば、建築レベルの頑強な基礎工事を施し、しっかりと手間と時間をかけた念入りの工事を行う石材店もあります。

 

耐久性は大きく異なりますが、一般消費者に違いを見分けるのは難しいかもしれません。

違いがわかるのは何か問題が起こったときですので、「時すでに遅し」です。

それならば、「少しでも安い価格を提示した方が買ってもらいやすい」と考える業者がいても不思議ではありません。

 

こういった行為は、本当の意味でのリーズナブルとは大きくかけ離れているのですが、お墓には、住宅やマンションと違い、建築基準法のような法律がないため、ある意味「何でもアリ!」なんです。

 

また、当社第一石材は、お客様によって価格の提示方法を変える事は当社は決してありません。

 

同じ時期に、同じ石で、まったく同じ見積り条件であれば価格は同じなのです。

 

でも、実際には石の種類も使用量も違いますし、墓地の広さも違います。

お客様ごとにデザイン等のご要望も異なりますので、価格の数字は違うのですが、ご提示する価格を出す算出方法はすべて同じです。

 

「そんなことは当然だろう?」と思われるお客様もおられると思いますが、お墓には定価がありませんし、見積もり価格の根拠が大変わかりにくいのです。

 

同じ内容でもお客様によって価格が違うというのは、よくあることなのです。

仕入価格が高いものを安く売るには利益を削ることになります。

まさか、赤字で商売をする石材店などないでしょう。

 

逆に、仕入れ価格の安いものを高く売るには上限はありません。

 

言葉は悪いですが、いわゆるボッタクリです。

 

「今月の売り上げ良くないなぁ・・しかし、お客さんの数は限られている」

そのときに必要な利益を目の前のお客様から一気に得ようとする・・・

 

そんなことをされたら、お客様としてはたまったものではありませんし、こんなに人を馬鹿にした話はないでしょう。

「当社は絶対にない!」と言い切れますが、残念ながらいまだにボッタクリをする石材店は存在します。

 

そんな目に遭わないためには、複数の石材店から見積もりを取ることです。

 

いわゆる「相見積もり」です。

 

基本的に石材店は他の石材店との相見積もりを喜びません。

価格の下げ合いになる可能性が高く利益が得にくいからです。

 

しかし、当社は相見積もりは全然構いません。むしろ大歓迎します!

 

最初から、どのお客様にも同じ算出方法で価格をお出ししていますので、仕様の変更がない限りは価格は高くなることも安くなることもありません。

 

おそらく当社の価格が一番安いということは少ないと思いますが、目に見える数字だけでなく、じっくりと内容を比較していただきたいのです。

そうすると、お値打ち価格であるとお気づきになっていただけるかと思います。

 

本当に当社と同じ内容のものを揃えて、同じ価格を出せる石材店はほとんどないはずです。

 

当社が、相見積もりを大歓迎している理由は、「比較すればするほど私どものお値打ち価格を理解をしていただけるはず!」との自負からなのです。

 

見積書から判断できるのは価格だけです。

大切なのは、その価格でどんなお墓をつくってくれるのか?の中身です。

のじま

 

10.まとめ

今回の記事は、価格だけではなく「本当にリーズナブルなお墓」とはどんなお墓なのかについて、当社の経験を踏まえて解説してまいりましたが、ただ単に価格が安いだけがリーズナブルではないということをご理解いただけましたでしょうか。

 

近年当社では、特許・実用新案登録構造の独自構造墓石“カロート(納骨室)に水が入らないお墓”「信頼棺®」の開発により状況が変わりました。

 

従来構造の墓石に比べ、使用する石の量が増え構造も複雑になったことで、加工賃や工事費もアップしました。

ただ、価格に関しては理由がさらに明確になりましたので、他の石材店さんより価格が高いと言われることは随分と減りました。

 

けれども、「信頼棺®」の開発以前は、他の石材店様で相見積もりを取ったお客様が、価格を見て納得されないことが多かったのです。

 

当社としては、「その見積もりと数字だけの比較されても内容がまったく違うのに・・」と直接は申し上げませんが、心の中で思いながら丁寧な説明をさせていただいておりました。

 

すると、、、

 

「良い石を使って、良い工事をしているのはわかったので、○○石材店と同じ価格にしてくれたら契約します!」

以前は、こういった交渉をされるお客様も時々おられました。

 

しかし、これまで述べさせていただいたように、当社は石材商社さんにお願いして、同じ種類の少し安い石を用意するということができません。

 

それに、工事や他の仕様の品質を落とすわけにもいきません。

 

私どもが考える、守るべき品質を犠牲にした値引きはお客様のためにはならないと本気で考えておりますので、ご提示する価格は最初から最後まで基本的には変わりません。

 

多くの場合は、値引き合戦になると想定して多少の余裕を計算していたりするのですが、そんなことに神経を使うぐらいであれば、お客様の要望や問題解決の実現に使います。

 

当社がお客様にお出しする価格には根拠や理由が必ずありますし、すべて説明させていただくことができます。

本来のリーズナブルの意味である「正当である」「筋が通っている」「合理的である」という納得価格を感じていただくために、全力で対応させていただきます。

 

当社は決して高級店ではありませんが、高品質店を目指しています。

 

強引な営業や、しつこい後追いの営業なども一切いたしませんので、ご予約のうえ、ご来社をお待ちしております。

 

【実録映像】お客様インタビュー動画(00:04:40)

 

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