国産墓石を石材のブランドだけで選んではダメな理由?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
お墓を建てるのは一生に一度のことだけに、「どうせなら国産の石にしたい」と考える人は少なくありません。
とは言っても、どの石を選べば良いのか?一般消費者にはまったくわからないことでしょう。
それならば、数多くのある日本の石の中でも「ブランド石材を選んでおけば間違いない」と思われても不思議ではありません。
ブランド石材とは、トヨタに「レクサス」があるような感じですね。
そう考えると、「ブランド品なら大丈夫!」という一つの安心感みたいなものがあることは事実です。
しかし、お墓に使う石に限っては、必ずしもそうとは言えない部分があるのです。
それは、石はクルマなどの工業製品と違って天然素材だからです。
そこで今回の記事は、国産墓石を石材のブランドだけで選んではダメな理由?について詳しく解説していきます。
目次
1.「ブランド」とは?
ブランド石材について説明をする前に、ブランドの定義について少し触れたいと思います。
「マーケティングの神様」「近代マーケティングの父」などと呼ばれるマーケティング界の第一人者であるフィリップ・コトラー教授は、ブランドを次のように定義しています。
ブランドとは、個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、競合する売り手の製品やサービスと区別するための名称・言葉・記号・シンボル・デザイン、あるいはこれらの組み合わせである。
なんか難しそうですが、簡単に言うと、ブランドとは「他と区別するための要素」ということです。
そして、ブランドは時間や対価を払ってでも得たい価値であり、その価値を活かしてファンを作ることを目的としています。
- スマホならやっぱりアップルの「iPhone」
- 納車4年待ちでも根強い人気の「ランドクルーザー」
- 初競りで数千万円の値がつく「大間のマグロ」
こういったものがブランド力なのです。
だとしたら、お墓に使う石を扱う採石業者としても、自社の石のブランド化を考えても、なんら不思議ではありません。
2.石材のブランド化とは?
一口に国産墓石と言っても、墓石に使用する石は数多くあり、何十種類にも及びます。
また、同じ名前の石であっても、複数の採石業者が採掘している石種もあります。
そうなると、当然のことながら同じ石種同士で販売競争となるのです。
そりゃあ、採石業者の立場とすれば、誰しもが「自社の石を使ってお墓を建ててほしい」と考えるのは当然のことです。
そこで始まったのが、採石業者によるブランド戦略です。
西日本で人気のある大島石や天山石にもブランド石材があります。
「大島石+ブランド名」「天山石+ブランド名」と言った感じのブランド名です。
その他にも、日本全国の石には数多くのブランド石材が存在します。
これらのブランド石材は、最高ランクの石だけにブランド名を付けている採石業者もありますし、ブランド名でランク分けをしている採石業者もあるようです。
3.石は工業製品のブランドとは違う
クルマや時計、ファッションブランドなどの工業製品のブランドは、メーカーと品番が同じなら品質もほぼ同じです。
しかしながら、お墓に使う石は大地の自然から産出される天然素材です。
それだけに、採掘される層や深さなど、ちょっとしたことで色目や石目が異なります。
マグロ一匹の中でも、大トロ・中トロ・赤身といった違いがあるのと同じです。
そうすると、ある時は大トロだが、ある時は大トロと中トロの中間ぐらいの所がブランド石材だったりするわけです。
おそらく、一般消費者にはわからないでしょうが、目利きのあるプロがが見ればかなりの差があります。
それに加え、お墓は原石をそのまま消費者に販売するわけではありません。
「切って」「磨いて」という工程を経て墓石に加工され、消費者のお墓となるのです。
それゆえに、石の品質はもちろんのことですが、加工技術の善し悪しがお墓の出来栄えに大きく影響を及ぼします。
たとえ最高の素材であっても、料理の腕が悪ければ美味しい料理にならないのと同じです。
ましてや、近年では日本国内に流通しているほとんどの墓石は中国でつくられています。
それは、外国産の石材だけに限りません。
日本の石も大量に中国に送られ、現地の石材加工工場で完全に製品化された墓石を再び日本に輸入する「中国加工の国産墓石」と呼ばれるものも数多く流通しています。
もちろん、ブランド石材も中国に送られています。
- 日本国内で加工されたブランド石材の墓石
- 中国の石材加工工場で加工されたブランド石材の墓石
どちらも「ブランド石材」でつくったお墓であることに間違いはありません。
でも、品質は大きく違います。
当然のことながら、日本国内で加工される墓石の方が格段に品質は上です。
4.ブランド石材指定による弊害
消費者の中には、「絶対○○石△△でお墓をつくりたい!」と、あらかじめブランド石材の銘柄を指定される方がいます。
しかしながら、石は自然の産物だけに、常に同じ品質ではありません。
きれいな石目や色目が産出される地層から産出される時もあれば、そうでない地層の時もあります。
ある意味、注文する時期等による運的要素があるということです。
でも、できるならば良い状態の石でつくったお墓を提供したいと思うのが石材店の性というものです。
ところが、お客様からブランド石材の銘柄を指定されてしまうと、良し悪しに関係なく、その銘柄の石を使うしか仕方ありません。
それゆえに、当社では様々な石材の最新情報を入手し、ブランド石材に固執することなく、常に最も良いの状態の石をお勧めするようにしております。
要するに、「何がなんでも○○石のブランド石材」という選び方はダメだということです。
きれいな石でも、そうでない石でも、ブランド名が掲げられている以上、価格は同じなんですから・・・
5.まとめ
日本人は極めてブランド志向の強い民族です。
その理由は、「やはりブランド品を選んでおけば間違いない」という安心感が大きいのだと思います。
近年では、粗悪な中国産墓石が幅を利かせ、安かろう悪かろうのお墓が増えたせいもあり、特に高齢者はブランド志向、日本製への憧れが強い傾向があります。
しかし、いくらブランド石材とは言っても、石は自然のものだけに、常に最高の状態とは限りません。
また、中国の石材加工工場で加工されるブランド石材の墓石に至っては、石の品質はともかくとして、加工に問題があります。
そう考えると、「何がなんでもブランド石材」という選び方は極めて危険なのです。
その都度、最も良い状態の石を選び、最高の技術で加工する。
お墓に限ってはブランド志向よりも「本物志向」の方が良いような気がします。
『大島石の墓石をランク(等級)だけで選んではダメな理由とは?』
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