今後100年を見越して墓所を全面改修|協力業者と千葉県成田市の墓地にて/(株)第一石材(兵庫県神戸市)【月刊石材に取材掲載】
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
お墓を建てるには石材店を選ぶ必要があります。
多くの場合は、家や墓地から近い石材店を選ぶケースが多い傾向にあります。
しかし、複数のお墓が立ち並ぶ現在の墓所を、「これぞ建築家のお墓」というイメージに大規模リフォームしたいというお考えをお持ちの、千葉県成田市の建築家、石井量久様の場合は少し違っていました。
千葉県成田市から遠く離れた兵庫県神戸市の当社第一石材に、今後100年を見越しての墓所全面改修工事をご依頼くださったのです。
そして、石井様からお問い合わせをいただいたきっかけ、工事工程の詳細から開眼法要に至るまでの全容が、業界誌である「月刊石材」10月号に取材掲載されましたので、以下原文のままご紹介させていただきます。
目次
【カラーグラビアページ】今後100年を見越して墓所を全面改修|協力業者と千葉県成田市の墓地にて/(株)第一石材(兵庫県神戸市)
(株)第一石材(能島孝志社長)はこのたび、千葉県成田市にある墓所(30㎡)を全面改修した。
同市在住の石井量久(かずひさ)様から、「父親の十七回忌に合わせて、お墓を建て替えたい」と、同社に電話があったのがきっかけ。
「ホームページを見て電話した」ということであったが、同社のある神戸から成田までは、直線距離で500㎞近くあった。
第一石材では、石井さんの「お墓や五輪塔などを整理して横一列に並べ、明るく広々とした空間でお参りをしたい。今後100年を見越してお墓を改修したい」という要望に応えるために、基礎から全面改修。
既存の代々墓1基と五輪塔1基、句碑などを残し、新たに石井家の墓石を1基建立した。
新規墓石には、同社の特許構造『信頼棺®』を採用し、一級建築士の資格を持ち、設計会社の社長である石井さんの「建築家らしいお墓」「日本のお墓の新しいかたちを」という要望にも応えた。
また、墓所内の床面を石畳にし、墓所を囲む人工竹のフェンスは、アルミ製のパンチングデザインフェンスやステンレス製のフラットバー手すりに取り換え、墓所下の石壁も新たな石で積み直した。
今年(2023年)1月には、成田山新勝寺のご住職を招き、閉眼法要が執り行われた。
そして、お骨を取り出すために既存のカロート(地下)を開けたところ、10体分の骨壺と武人(高さ60㎝)の埴輪が2つ、馬の埴輪1つが置かれていた。
10体分の骨壺のうち、2つは高さが58㎝と大きく、そのなかには火葬されていない土葬時のお骨が納められていた。
去る6月25日には、改修された墓地で開眼法要が執り行われ、閉眼法要と同じく成田山新勝寺のご住職を招き、石井さん家族をはじめ、親族一同が参列して行われた。
【中面記事】今後100年を見越して墓所を全面改修|協力業者と千葉県成田市の墓地にて/(株)第一石材(兵庫県神戸市)
「ほぼ思いどおりの仕事ができたと思います。一番苦労したのは、普段とは異なる協力業者さんに、『どのように仕事をしていただくのか』という点でした。
現場が遠方で、また今回は複数の協力業者さんにお手伝いをいただいたからですが、皆さんのおかげで無事に改修工事が終わりました。本当に感謝しています」
(株)第一石材の能島社長はこう話す。
会社の所在地は神戸市兵庫区だが、このたび千葉県成田市内にある墓所を全面改修し、新たな墓石も建立した。
同社から墓地までは、直線距離で約486㎞。
成田市在住の石井量久(かずひさ)さんから能島社長のもとに「父親の十七回忌に合わせて、お墓を建て替えたい」と電話があったのがきっかけで、「ホームページを見て電話した」ということであった。
「『30㎡ある墓地の改修で、しかも当社から距離がかなり離れているので難しい』と、最初はお断りしました。しかし、石井社長は、『交通費と宿泊費は出すから、とりあえず見るだけ見てほしい。断るのだったら誰か紹介してくれないか』とお話がありました。そこまでいうのであればと、『8月末に業界の展示会がありますから、それを兼ねてお伺いします』とお会いする約束をしました」
「業界の展示会」とは、昨年(2022年)8月に東京ビッグサイトで開催された第9回エンディング産業展のこと。
コロナ禍での開催であったが、能島社長は情報収集を目的に展示会へ行き、その足で成田に向かったという。
「石井様からは『母親が95歳だから、早く新しいお墓を見せてやりたい』といった話もありました。私は墓所を見て、『小さなマンションの一部屋を買うくらいの費用がかかりますよ』とお返事をしましたが、結局、仕事をお引き受けすることになりました。『この規模の仕事であれば、他の石屋さんを無責任に紹介できない』という思いもありましたね」(能島社長)
石井さん希望は、「お墓や五輪塔、石仏などを整理して横一列に並べ、明るい広々した空間でお参りしたい。今後100年を見越してお墓を改修したい」ということであった。
また、石井さんは一級建築士の資格を持ち、設計会社の社長であったことから、「建築家らしいお墓」「日本の新しいお墓のかたちを」という要望もあった。
ただ、「基本的には能島さんにお任せする」ということで、能島社長の提案を元に話は進行した。
「既存の墓所は、古くからあった石井家のお墓を、石井様のお父様が50年前に墓相に基づいて改修された墓所でした。しかし、現状ではお参りしにくく、花立ても6対あり、墓参のたいへんさを私も感じました。今回の改修では、花立てを3対に減らしましたが、『墓所は供養の場所』『亡きお父様の気持ちを大切に』という意識は常にありました」
今回は基礎から全面改修し、既存の代々墓1基と五輪塔1基、句碑などを残し、新たに石井家の墓碑を1基建立。
また、墓所内の床面を石張りにし、墓所を囲んでいる人工竹のフェンスはアルミ製のパンチングデザインフェンスやステンレス製のフラットバー手すりに取り換え、墓所下の石壁も新たな石で積み直した。
墓所改修前の今年(2023年)1月には、成田山新勝寺のご住職を招き、閉眼法要が執り行われ、能島社長も参列した。
そして、お骨を取り出すために既存の代々墓のカロート(地下)を開けたところ、10体分の骨壺と高さ60㎝の武人の埴輪が二つ、馬の埴輪が1つ置かれていた。
10体分の骨壺のうち、2つは高さが58㎝と大きく、そのなかには火葬されていない土葬時のお骨が納めてあった。
「埴輪は死者の魂を守ったり鎮めたりすると考えられていますので、亡きお父様が、『ご先祖様が安らかに眠れるように』との想いを込めて、カロート内に納められたものではないかと思っています」
土葬骨を納めた骨壺や埴輪などが出てきたときには、能島社長もさすがに驚いたという。
ただ、その徹底ぶりに感動し、お墓の意味も再認識できた。
また、既存の五輪塔を一時的に解体した際には、水輪に写経が納められていたことがわかり、石井さんのお父様の先祖に対する思いや信心深さを、再び知ることができたという。
「石井様との打ち合わせは基本的に電話で、図面などはメールで送信し、詳細を確認していただきました。神戸と成田の遠距離で、最初はインターネット上の情報だけ。どこの誰かもわからないような人間に、これだけの仕事を託してくださった石井様には、本当に感謝しております」(能島社長)
今回の改修工事で新たに建てたお墓は、デザイナーズ墓石「カーサメモリア」のデザインに、第一石材のオリジナルカロート『信頼棺®』(特許登録第6465491号、実用新案登録第3215973号、商標登録第5905643号)を使用した。
この『信頼棺®』はカロート部分に水が入らない構造となっており、多くのお客様から指示を得ている人気商品だ。
新規のお墓は、インド産のM1-Hとアーバングレーを使用。
能島社長が「耐久性や吸水率に優れている」として提案した石種で、「建築家の方は、石へのこだわりよりもデザイン性を優先する」という過去の経験を生かした判断でもあった。
製品加工は、中国の工場へ発注。能島社長はこれまでに100回以上訪中しており、中国の工場とは太いパイプを築いていた。
今回はコロナ禍により訪中できなかったが、打ち合わせから検品まで、すべてオンラインで行い、コロナ禍の影響は一切なかった。
新規のお墓の彫刻文字は書家直筆によるもので、字彫りは庵治産地の専門業者にお願いした。
庵治産地から成田までの運賃は掛かるが、能島社長が信頼している字彫り業者であり、製品の手直しを考慮してのことでもあった。
「文字の大きさや彫刻のレイアウト、彫刻方法、ペイントの色など、文字の見せ方次第で、お墓のデザインは大きく変化します。文字は『読めればよい』『わかればよい』ではダメだと思っています」
今回の工事では、成田市内の石材店の協力もあった。
基礎や外構工事に加えて、中国の工場、庵治産地の卸業者、字彫り業者、第一石材まで含めると、合計8社が連携して完成に至った。
工事期間中は、第一石材のスタッフ1人がほぼ毎日立ち合い、工程写真を撮影。
不明点等があったら能島社長に電話で確認する体制をとっていた。
また、能島社長が同スタッフと入れ替わりで現場に入ることもあり、能島社長は完成までの間に、成田へ10回以上、足を運んだという。
「私は石の加工や施工ができるわけではなく、いわゆるプロデューサーです。建築では、プランニングとかプロデュースという分野があり、お墓の分野ではあまり聞かないですが、お墓をプロデュースする人、石を加工する人、工事をする人がネットワークを組めば、全国展開できると思います。新規の建墓が減少するなかで、さまざまな方とネットワークを組み、ジョイントベンチャーで地元以外の仕事を受注していくことも、一つの方法だと思います」
第一石材では現在、問い合わせの半分以上が地元以外の他府県からで、お客様のほとんどが「ホームページを見て建墓をお願いしたいと思った」という方々。
メールでの問い合わせも多く、過去には初回の問い合わせメールから建墓まで、そのやり取りが数百回に及んだお客様もいたそうだ。
同社では特に墓石のデザインと『信頼棺®』が他社との差別化になっており、「今回の石井様も、この二点で問い合わせがあったようなもの」と能島社長。
ホームページには、さまざまな建墓事例を掲載しており、お客様にとって参考になるものばかりである。
「レスポンスのスピードも重要です。お問い合わせへの回答が、仮に三日後では話になりません。お客様とやり取りをするなかで、メールやラインの活用は、いまや必要不可欠で、『電話やFAXでしか対応できません』では、今後は難しいかもしれません。ただし、メールやラインを後追い営業のツールとして使用するのはNGです」
第一石材では、建墓工事における通常の納期は契約後、三ヵ月から四ヵ月先。見積り前には、さまざまな提案資料を用意するが、「お客様にとって大切なお墓を提供するのだから、当然のこと」という考えだ。
今回は石井さんから建築家としての提案や要望もあり、よりよい改修工事となった。
「現在は埋葬方法の選択肢が増え、情報化社会においては、複数の石材店との競合も当たり前です。そんな状況下では、メールやラインといえども、いかに丁寧に対応するかです。『お墓はモノづくり』という観点だけでは、お客様から選ばれません。『サービス+モノづくり』という考え方が不可欠です。そして、サービスには限界がありません。『これでもか!』というサービス提供が、お客様にとってちょうどいいのかもしれませんね」
能島社長は、去る(2023年)6月25日に執り行われた開眼法要の6日前に石井さんの会社を訪れて法要の打ち合わせをし、「お父様が好きだった物を、お供え物として何か持ってきてください」とお願いした。
また法要当日は、協力業者の一社である(有)誠石材工業(千葉県松戸市、湯浅篤社長)が供花や供物、パラソルなどを用意。丁寧にお骨を納め、開眼法要の準備をした。
開眼法要後、石井さんに墓所改葬後の感想を聞くと、次のように話をしてくれた。
「世の中にあるお墓は、『陰気臭い』と昔から思っていました。建築をやっていますから、現代的なお墓をつくりたいと思ってインターネットで調べたところ、第一石材さんが出てきて、施工事例を見ていたら私が思っているようなイメージのお墓が紹介されていました。それが最初です。お墓の改修が終わったいまは、とても満足しています」
30㎡ある墓所の改修工事を遠方の石材店が請け負い、協力業者とともに約1年かけて見事に完成させた。
建墓事例の新しい進め方として、高く評価できるであろう。
神戸市兵庫区永沢町2-1-21
TEL.078-515-2424
第一石材から
この度は、当社第一石材が手掛けた千葉県成田市の石井家墓所大規模改修工事について、石材関連業界誌である「月刊石材」(㈱石文社発行)10月号に取材掲載をしていただき誠にありがとうございます。
今回は、単なる取材掲載記事にとどまらず、お施主様からのお問い合わせから開眼法要に至るまでの過程を、冒頭のカラーグラビアページ2ページ、中面記事6ページに渡り、克明に記していただいた建墓記録と言っても過言ではない内容です。
これは、私どもはもちろんのこと、このような大規模墓所改修工事は一生に一度あるかどうかのことだけに、お施主様である石井様にとりましても、とても良い記念になったのではないかと思います。
そして、石井様には、神戸市と成田市という距離的な問題に加え、建築家というプロのお立場の方から、このような墓所大規模改修工事を当社に託してくださり嬉しい限りです。
また、誌面にも書かれておりましたとおり、当社では特許構造の独自構造墓石である“納骨室に水が入らないお墓”『信頼棺®』による墓碑建立目的で、半分以上が地元神戸市以外のお客様というのが現状です。
近隣県ならば通常の施工班で対応できるのですが、さすがに成田市となると、そうはいきません。
そのような状況下で、今回の工事に携わってくださった、関東方面の協力業者の方々には感謝しかありません。
皆様方のお力添えがあったからこそ、成し得ることができた工事であったと確信しております。
今後もこのようなケースに対しては、様々な分野のエキスパートとタッグを組み、多くのお客様に「満足」を超える「感動」を提供させていただくために、たしかな製品をご提供してまいりたいと思います。
『お墓を建てる石材店は家や墓地から近い店を選ぶのがベストなのか?』
『「いいお墓を建てようと思ったら石材店選びが大事」という言葉を実感した【お客様の声/神戸市:YK様】』
『デザイン墓石を建てるために選んだ石材店の2つの条件とは?【お客様の声/兵庫県姫路市・MK様】』
【実録映像】お客様インタビュー動画(00:03:33)
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
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