カトリックのシンボル「聖母マリア」をレリーフ彫刻したデザイン墓石
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
能島
お墓には、それぞれの想いが込められています。
そして、その想いをカタチに表現することを望まれる方も数多くいらっしゃいます。
今回ご紹介させていただく、K様もその中のお一人です。
当時大学生だった一人息子さんを、突然の事故で亡くされたK様が選ばれた墓地は、開放感あふれる神戸市立西神墓園の芝生墓地です。
カトリック信者であるK様は、お墓に祈りの対象である「聖母マリア」を表現したデザイン墓石を希望されました。
では、そんなK様の想いがいっぱい詰まった、お墓づくりの全容をご紹介させていただきます。
目次
1.「聖母マリア」のレリーフ素材
K様が墓石に彫刻を希望される、「聖母マリア」の置物を当社にご持参くださいました。
聖母マリアがイエスキリストを抱いている、手のひらサイズの小さなものです。
大切なものなので、お預かりすることができないため、様々な角度から写真撮影をいたしました。
これらの写真をもとに、レリーフに仕上げていくのです。
2.墓石に使用する石材の選定
お墓をつくる際に、まず最初に選ぶのが墓石に使用する石です。
通常ならば、人それぞれ好みがあるため、どんな色目の石がお好みかをお施主様に尋ねるところからスタートするのですが、今回はちょっと勝手が違います。
それは、「聖母マリアを墓石に表現する」ということが既に決まっているからです。
墓石への人物彫刻の方法としては、
- レリーフ(浮き彫り)
- 影彫り(点刻)
- レーザー彫刻
など、いくつかの技法がありますが、今回私どもがK様にご提案したのは、より立体的に表現できる「レリーフ」(浮き彫り)です。
そして、聖母マリアのレリーフ彫刻にふさわしい石として選んだのが、中国湖南省産の淡いグレーの細かい石目が特徴の「AG213」というみかげ石です。
肌の色や質感を考えると、石目が細かく淡い色の石の方が美しく仕上がるという理由からです。
上の画像は、「AG213」を磨いたものですが、レリーフを施した部分はもっと白く仕上がります。
3.墓石のデザインと構造
墓石をデザインするにあたり、まずは細かく定められた神戸市の規定に沿いながら設計していく必要があります。
今回は、正面に「聖母マリア」のレリーフを施すため、全体のイメージはできるだけシンプルなものとしながらも重厚感のあるデザインにて設計いたしました。
デザインの基本となったのが、当社がデザイン使用のライセンス契約を締結している、デザイナーズブランド墓石「casa memoria/カーサメモリア」シリーズの『SEN-ICHI』です。
メインとして使用する、中国湖南省産の淡いグレー系みかげ石「AG213」に加え、アクセントとして花立には、まるで宝石をちりばめたかのような、鮮やかで美しい貝殻化石の結晶が特徴である、ノルウェー産の瑠璃色のみかげ石「ブルーパール」を選びました。
もちろん、墓石の構造は、特許・実用新案登録済みの新構造墓石“カロート(納骨室)に水が入らないお墓”「信頼棺®」です。
4.墓石の加工とレリーフ彫刻
墓石に使用する石材とデザインが決まれば、いよいよ加工開始です。
レリーフ彫刻と石塔の研磨以外の加工は、中国福建省にある当社指定の石材加工工場で製作いたしました。
これまでなら、私が直接中国に出向き製品検品を行っておりましたが、現在は新型コロナの感染拡大により行くことができないため、現地スタッフ協力のもと、リモートによる検品を行っております。
墓石中央の楕円形の部分が、レリーフ彫刻を施す部分です。
レリーフ部分だけを別につくって、墓石本体にはめ込むという方法もありますが、こちらは石塔を削り出した一体モノです。
レリーフに関しましては、日本国内で彫刻いたします。
日本三大石材加工地の一つである、香川県「庵治・牟礼」の彫刻家が手掛けます。
様々な角度から撮影した「聖母マリア」の置物の写真に加え、細部にわたる指示書を渡し、彫刻に取り掛かっていただきます。
途中経過を見せてもらいに、香川県「庵治・牟礼」の彫刻家の工房におじゃまいたしました。
ここから、さらに細かい部分を仕上げていき、完成まであと10日ほどかかるとのことです。
芸術家ならではのこだわりに感服です。
このお墓の肝ともいえる、聖母マリアのレリーフが完成いたしました。
何とも言えない、優しい表情の聖母マリアに感動です。
「流石」と言うしかありません。
レリーフ彫刻がうまくいけば、このお墓づくりの90%は成功したようなものです。
5.K家墓碑の全容をご紹介
墓地選びから数え、約1年をかけて完成した、K様のお墓の全容をご紹介いたします。
優しさにあふれる聖母マリアのレリーフ彫刻に加え、墓石への彫刻文字は、当社契約グラフィックデザイナー、大塚勉氏制作のデザイナーズフォントにてレイアウトした文字を使用しております。
石塔の正面に刻まれた「R.I.P.」とは、「rest in peace」(又はラテン語の”requiescat in pace“)というフレーズの頭文字で、「安らかに眠れ」という意味になります。
ワンポイントとして選んだ、ノルウェー産の瑠璃色みかげ石「ブルーパール」の花立がキラリと光ります。
墓石のデザイン上、家名はあえてアルファベットにて彫刻し、金文字で化粧を施しました。
墓石の背面には、蝶の模様をあしらった表題と、亡きご子息の名が刻んであります。
ご家族の想いがいっぱい詰まったお墓で、どうぞ安らかにお眠りください。
6.まとめ
お墓づくりには、それぞれに想いが込められています。
今回ご紹介させていただいたK様のように、年若い一人息子さんを亡くされたとしたら、なおさらのことでしょう。
その「想い」を「カタチ」に表すのが私たち石材店の役目なのです。
そのために、最も重要なのがヒアリングです。
お施主様が、どんなお墓を望んでおられるかです。
- 解放感のある芝生墓地を希望
- 「聖母マリア」を墓石に表現したい
と、今回のK様のように、はっきりとしたイメージを伝えていただくことで具現化できるのです。
そこから先は、石材店のセンスと提案力にかかってきます。
そして、「見た目だけがデザインではない」ということです。
- 都市をデザインする
- 空間をデザインする
- 快適な生活をデザインする
というように、カロート(納骨室)に水が入らない構造のお墓にすることも、立派なデザインなのです。
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