大島石の墓石に合わせる外柵の石種の選択方法
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
「できるなら、国産の石でお墓を建てたい」
こんな風に考えている方は、決して少なくありません。
しかし、墓石から外柵までのすべてを国産の石でつくる方となると、そう多くはいません。
国産にするのは、墓石本体(石塔)と、せいぜいお戒名等を彫刻する霊標(墓誌)までです。
そして、関西で国産墓石といえば、やはり「大島石」が一番人気です。
墓石本体は大島石で決まりとしても、外柵や付属品に合わせる石を何にするかが迷うところです。
理想は、外柵も付属品も大島石がベストでしょうが、予算にも限りがあることでしょう。
そうなると、多くの方が外柵などに選ぶのが外国産の石です。
だた、ひと口に外国産といっても中国やインド、アフリカ、ヨーロッパなど、今や世界中の石が使われています。
そこで、今回のブログでは、大島石の墓石に合わせる外柵の石に何を選べばいいのかについて解説いたしますので、あなたの好みに合った最適の組み合わせを選んでください。
目次
1.外柵は見た目優先か?価格優先か?
ちなみに、大島石は関西では「青みかげ石」に分類されるのですが、関東では「白みかげ石」に属するみたいです。
地域が変われば、石の分類も若干違ってくるようですね。
では、大島石の墓石の外柵にどんな石を選ぶかですが、一般的には外国産の石を選ぶのがほとんどです。
それも、中国産のみかげ石を選ぶケースが最も多いように思います。
次は、どこまでこだわるか?です。
どのくらいの予算で考えているかによっても選ぶ石が決まってきます。
まずは、大島石の墓石の色と外柵の石の色とをそろえるのか?それとも、まったくこだわらないか?に分かれます。
実は、昭和の終わり頃までは、関西のお墓は外柵にあまりお金を掛けないというのが一般的でした。
当時は、比較的安価な国産白みかげ石を用いた「延石(のべいし)」と呼ばれる角柱の石で墓所を簡単に囲った程度の外柵が大半でした。
その石自体も今の時代のようなピカピカに磨き上げた「本磨き加工」ではありません。
石材専用のノコギリで切った状態のままのツヤのないものです。
その後、「関東型」と呼ばれる豪華な門柱が付いた外柵が登場したのは平成の時代に入ってからでした。
まさしくその名のとおり、関東で主流に使われていた形の外柵です。
関東では、従来からお墓の外柵にもお金を掛ける文化が定着していたようですね。
また、外柵に多額の費用を掛けるくらいなら、墓石に使う大島石のランクをもっと良いものにできるという考え方もあるでしょう。
逆に、外柵もお墓の一部だから、やはり見た目の豪華さも重要と考える方もいるでしょう。
つまり、外柵に費用を掛けるか?掛けないか?は個々の考え方によるのです。
むしろ、どちらを選んだとしても、大きな地震にも対応できる頑強な基礎工事をしているかなどの施工部分の方が重要かもしれませんが・・・
2.大島石の墓石に合わせる外柵の石種
では、墓石本体に大島石を選んだ場合の、外柵に選ぶ石は実際はどれがいいのでしょうか?
石材店からもいろいろと提案をしてもらえると思いますが、それぞれの好みや考えもあるでしょうから基礎知識として知っておいてください。
そして、
- 価格
- 見た目
- 品質
など、あなたが最も重視する観点から外柵にはどの石を選べばいいのかを決めてください。
2-1.価格重視で選ぶなら「G623」
外柵にあまり費用を掛けたくない!価格重視で選ぶというのなら「G623」です。
G623は、中国福建省で産出される白みかげ石です。
日本で最も古くから使われている外国産石材のひとつで、価格は安いが硬くて良質な白みかげ石として主に外柵材として使用されています。
本当に使い勝手の良い石なんですが、中国政府の施策によりすでに採石が中止になっているため、今は過去に採り貯めていたものを使っている状態なのでいつまであるかがわからない石です。
それゆえ、G623の代替え石種として注目を集めているのが、同じような色目の中国湖南省産「湖南623」や中国吉林省産「吉林白」です。
ただ、G623などの系統の石は、上の画像を見ていただければわかりますが、大島石とはまったく石目や色目が異なる石です。
つまり、石目や色目は大島石とそろいません。
でも、昔の国産白みかげ石を使っていた頃の外柵と違って、本磨き加工で仕上げていますので、石目や色目がそろわないのが気にならなければ良質廉価の選択肢と言えるでしょう。
2-2.色目重視で選ぶなら「AG98」
大島石と色目がピッタリそろうのは何といっても「AG98」です。
外柵と言えども「やっぱり大島石と色をそろえたい」という考えなら、「G623」と同じく中国福建省で産出される「AG98」がお勧めです。
一般消費者が見ると、大島石と見分けがつかないほど良く似ています。
ただ、大島石と比べると硬さや吸水率など品質の面では大きく違いますが、見た目だけはよく似ていることは確かです。
そこそこの予算で、見た目も重視したいという方にはピッタリの組み合わせです。
その他にも、同じく中国福建省産の「G688」や、福建省の北に位置する湖南省で産出される「AG213」という石を勧める石材店もあるでしょう。
2-3.品質重視で選ぶなら「黒龍石」
大島石と見た目の色目もそろい、強度や吸水性などの品質にも優れた石で外柵をつくりたいとなると、お勧めなのは中国東北部の黒龍江省で産出される、総称「黒龍石」と呼ばれる石です。
この「黒龍石」と呼ばれる石は数十種類以上あり、採石丁場ごとに色や石目だけではなく、品質も大きく異なりますので注意が必要な石ですが、良い石は大島石と石目も色目もよく似ているだけではなく、品質も負けず劣らずというくらい評価の高い石です。
ただ、黒龍石の方が大島石と比べると少し色が濃い目ですが、黒龍石は時間の経過とともに色が少々薄くなる性質を持ち合わせていますので、お墓が建ち上がってしばらく経ってからの方が、むしろしっくり見えると思います。
「少々予算をアップしてでも外柵にこだわりたい」という方には一押しの石ですが、黒龍石に精通している石材店に依頼されることをお勧めいたします。
2-4.理想は外柵も「大島石」がベスト!
十分な予算があるのなら、外柵も「大島石」がベストです。
「お墓は一生に一回の買い物だけに、多少予算をアップしてでも安心できる石でつくりたい」
そう考えるのならば、墓石本体だけじゃなく外柵も大島石を選ぶのがベストでしょう。
それも、
- 墓石本体
- 外柵
- 付属品
のすべてを国内加工でつくる。
これ以上の「安心」はありません。
大島石の等級・ランクもいくつかあるので、外柵に使用するのなら、そんなに高価な大島石にする必要はないかと思います。
今や、黒龍石でも良い石はかなり高額になっていますので、シンプルなデザインで「大島石二等」あたりを使用すれば、そう大きく値段は変わらないかと思います。
3.まとめ
いかがでしたか?
大島石の墓石に合わせる外柵の石種は、なんとなく決まりましたか?
ただ、外柵といえども、使う石と石の使用量によっても大きく価格が違ってきます。
それゆえ、どの石を使うか迷われるのは当然です。
同時にもう一つ目を向けてほしいのが、お墓の設計や墓石の構造面です。
お墓の設計として、お参りする側の立場を考えた、
- 車イスでもお参りができるバリアフリー設計
- ちょっと休憩できるベンチ付き
- 雑草が生えない施工
などです。
そして、何よりも重要なのが墓石の構造です。
その中でも、大切な方のお骨を納める場所であるカロート(納骨室)に、水が入ったりしないかどうかです。
いくら最高級の大島石のお墓であっても、肝心かなめのカロートの中が水びたしではシャレになりません。
お墓づくりは、ついつい見える部分ばかりに目が行きがちですが、目に見えないところこそが本当に重要なのです。
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『大島石のランク・等級・価格だけで選んではいけない墓石加工の現実 』
『 国産の大島石で墓石を建てても必ずしも良いお墓にならない3つの理由』
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