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大島石の墓石に出た「黒タマ」「白タマ」は解決できるのか?

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大島石の墓石に出た「黒タマ」「白タマ」は解決できるのか?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

国産の石なら安心ということで選んだ大島石墓石。

ところが、出来上がったお墓に「黒タマ」が・・・

 

きれいな大島石のお墓を期待していただけに、かなりショックです。

 

以前から、このようなご相談を頂くことが時々あります。

 

ちょっと質問ですが、「黒タマ」っていったい何ですか?

新くん

すみません。ついつい業界用語を使ってしまいました。

 

「黒タマ」とは、石の表面に現れる黒い斑点のようなものです。

白い斑点の「白タマ」もあります。

 

お墓に多く使われる石「花崗岩」は、マグマが地中深くで何千万年~何億年という年月を経て、ゆっくりと冷やされ固まって出来上がったものです。

 

「大島石」もその中の一つです。

 

石は天然の鉱物だけに、いくら国産の高級墓石材である大島石といえども、様々な物質が含まれています。

それらが、石目や色目として構成されているので、「黒タマ」や「白タマ」があるのはごく自然のことなのです。

 

人間にホクロがあるようなものですね!

京ちゃん

まさにその通りです。

それゆえに、大島石に限らず、「黒タマ」や「白タマ」がまったく無い石を探す方が難しいくらいです。

 

でも、消費者の立場としては、そう簡単に割り切れない部分があることも理解できます。

 

そこで、今回の記事は、お墓の「黒タマ」「白たま」は解決できるのか?、はたまた我慢するしかないのか?について、詳しく解説していきます。

 

1.お墓の「黒タマ」や「白タマ」とは?

お墓の「黒タマ」や「白タマ」とは?

墓石の素材として多く使われる、通称「みかげ石」と呼ばれる花崗岩は、“石英”“雲母”“カリ長石”を主成分とした天然の鉱物です。

その他にも、様々な物質が含まれており、気が遠くなるような長い年月を掛けて、強く結合されて固まったものです。

 

それゆえに、均一な色目や石目の部分ばかりではありません。

黒い斑点のようなものが現れたり、逆に白いものが出たりもします。

 

それが、「黒タマ」や「白タマ」と呼ばれるものです。

 

五目御飯のおにぎりみたいな感じですね。

京ちゃん

なんですか?それ・・・

のじま

 

白ご飯のおにぎりなら全体が真っ白ですが、五目御飯だと、おにぎりの表面にいろんな具材が出てくるじゃないですか!

京ちゃん

言われてみると、たしかに良い例えですね。

のじま

 

また、これらの「タマ」は、大島石だけに現れるわけではありません。

ほとんどの「みかげ石」に出てくるものなのです。

 

では、実際の「タマ」を見ていただきましょう。

 

先ずは「黒タマ」です。

 

黒龍石に現れた「黒タマ」

こちらは、中国黒龍江省産の“黒龍石”に出た「黒タマ」。

黒龍石とは、少し大島石に似た石目の、中国を代表する高級青みかげ石です。

500円硬貨くらいの大きさの「黒タマ」です。

 

結構な大きさですね。

新くん

さらに大きなものになると、手のひら大くらいのサイズの「黒タマ」が出ることも珍しくありません。

 

次に「白タマ」です。

 

庵治石に現れた「白タマ」

この「白タマ」は、国産墓石材の最高峰である“庵治石細目”に現れたものです。

1円硬貨程度の大きさですが、庵治石だけにショックですよね。

 

私なら気を失うかも・・・

京ちゃん

では、「黒タマ」や「白タマ」が、実際のお墓に出た場合にはどうなるのでしょうか?

 

  • 簡単に取り除けるものなのか?
  • それとも、自然のものだけに仕方がないのか?

 

次の項から詳しく見ていくことにいたしましょう。

 

2.お墓の「黒タマ」や「白タマ」は取り除けるのか?

お墓の「黒タマ」や「白タマ」は取り除けるのか?

石材を加工する際には、ある程度の大きさの「タマ」は取り除いていくのですが、加工工程の最終段階で出てくるときがあるのです。

 

粗い砥石から細かい砥石へと交換しながら石を磨き進めていき、あともう少しで完成というときに、「黒タマ」や「白タマ」が出てくると厄介なのです。

 

ジャガイモの芯をくり抜くようなわけにはいかないってことね。

京ちゃん

そうなんです。石の表面全体を削っていく必要があります。

でも、それでも「タマ」が消えるという保証はありません。

 

むしろ、さらにひどい状態になることもあるのです。

 

では、いったいどのようなことになるのかを、図解で説明させていただきましょう。

のじま

 

以下の各図は、加工中の墓石の断面だと思ってください。

お墓の「黒タマ」

たとえば、墓石の表面を磨いている最中に「黒タマⒶ」が現れたとしましょう。

簡単に取り除ける「黒タマ」

表面を均一に磨きながら(赤い線まで)削り落としていくと、「黒タマ」が消えることもあります。

これなら万々歳です。

 

しかし、そんなに上手くいくとは限りません。

別の場所から出てきたお墓の「黒タマ」

「黒タマⒶ」を取り除くために削り落としていくと、別の場所から「黒タマⒷ」が現れてくることもあるのです。

奥へ行くほどどんどん大きくなる「黒タマ」

また、「黒タマⒸ」のように、石の表面から見る分には小さな「黒タマ」であっても、奥に行くほど大きくなっていくものもあります。

 

もう少し頑張って削り落としていけばいいのでは・・

新くん

どんどん削り落としていけば、「タマ」は消えるかもしれませんが、墓石のサイズが小さくなってしまいますので、今度は使い物になりません。

 

こんなふうに、一般消費者から見ると簡単に取り除けそうな「黒タマ」「白タマ」ですが、実はそう簡単にはいかないのです。

 

3.お墓の「黒タマ」や「白タマ」の許容範囲

お墓の「黒タマ」や「白タマ」の許容範囲

お墓の石を加工する際に出てくる「黒タマ」や「白タマ」が厄介なことは、なんとなくご理解いただけたことかと思います。

 

では、「黒タマ」や「白タマ」が出た場合には、あきらめるしかないのでしょうか?

なんとか解決策はないものなのか?

 

消費者の立場としては、そこは気になるところですね。

新くん

そこで、墓石を提供する側としても、「黒タマ」「白タマ」に関するルール的なものを設けています。

 

つまり、どの程度の「タマ」なら許容範囲なのか?

また、製品としては通らないのか?を取り決めているのです。

 

ただし、このルールは、ダイヤモンドの鑑定のように、国際的な品質評価基準が定められているわけではありませんし、関東と関西では「タマ」に関する許容範囲は違ってきます。

 

やっぱり、関西人の方がうるさいんじゃないの?

京ちゃん

・・・・・・

のじま

 

決して関西の方ががうるさいというわけではありませんが、「タマ」に関しては、関東の方が許容範囲が広い傾向にあります。

 

では、具体例を挙げてご説明いたしましょう。

 

(1)墓石棹石に出た「タマ」

「棹石」とは、墓石の最上段の石のことです。

「○○家之墓」や「南無阿彌陀佛」とか彫られている部分ですね。

 

言わば、お墓の「顔」ですから、「タマ」が出て一番嫌な所です。

 

ただし、小指の爪くらいまでの大きさの「タマ」なら許容範囲となります。

おおよそ、直径1㎝大程度です。

 

また、「タマ」がある方を後ろや横に向けるなどして、棹石の正面に来ないようにします。

 

それ以上のサイズで、黒や白の色の濃い「タマ」が出たときには、新たな原石からつくり直すしか仕方がない場合もあります。

 

(2)棹石以外の墓石部材に出た「タマ」

墓石の2段目の石である上台(中台)や、3段目の石である下台、また、花立や水鉢など、いわゆる棹石以外のところに「タマ」が出た場合にも、向きを変えたり、他の部材と重なる位置にタマが出ている部分を持ってきたりして対応していきます。

 

それでも、あまりにも「タマ」が目立つようなら、作り直すしか仕方がないのですが、その度合いについては明確な決まりはありません。

 

(3)墓誌(霊標)に出た「タマ」

故人のお戒名や法名を彫刻するための銘板である、墓誌(霊標)に出た「タマ」は、極めて厄介なのです。

 

墓石の棹石や上台(中台)、下台などの比較的大きな部材だと、仮に「タマ」が出たとしても、削り落としていき、他の部材につくりかえることが可能です。

 

ところが、墓誌の厚みは6㎝~10㎝程度しかありません。

そのため、「タマ」を削り落として他の部材に転用することができないのです。

 

つまり、廃棄処分にするしか方法がありません。

 

それゆえに、国内加工の国産墓石の場合は、リスクを考えて墓誌などの厚みの薄い部材には割増し価格が適用される場合がほとんどです。

 

(4)外柵(巻石)に「タマ」が出た場合

外柵も、墓誌までではないとしても、厚みの薄い部材です。

 

しかも、そこそこの長さが必要であるため、「タマ」の無い状態の石を確保するのが難しいのです。

そして、こちらも墓誌と同じく、「タマ」が出てしまったら他の部材に転用できません。

 

それゆえに、かなりの大きさの「タマ」であっても、土で隠れる内側なら許容範囲という考え方が一般的です。

 

また、そこそこ大きめの「タマ」が、外から見える位置に出たとしても、外柵なら止むを得ないとなるでしょうね。

 

外柵に大島石を使う場合などは、価格を抑えるために、あえて「黒タマ」や「白タマ」が出て当たり前のランクである“大島石二等”を使うケースもあるくらいです。

 

4.お墓の「黒タマ」や「白タマ」のごまかし加工

お墓の「黒タマ」や「白タマ」のごまかし加工

今や、日本国内に流通している80%を超えるお墓が中国でつくられている時代です。

 

そして、その“80%を超える”の中には「中国加工の国産墓石」も含まれています。

つまり、日本で採れた石を原石の状態で中国に輸出し、現地の石材加工工場で完全に墓石として製品になったものを再び輸入された国産墓石というわけです。

 

おそらく、大島石の墓石の80%以上は中国で加工されています。

 

大島石は日本で採れるのに、なぜわざわざそんなことをするわけ?

新くん

大島石の墓石を安くつくるためです。

決して、品質の良いお墓をつくることが目的ではありません。

のじま

また、中国人は日本人のように、お墓にとことん「美」を追求するような民族ではありません。

もしろ、「タマが有ったとしても、お墓として十分使えるじゃないか」という考え方です。

 

それよりも、高いお金を払って買った大島石ゆえに、一塊の原石から、いかに効率よく部材を確保できるかが最優先なのです。

 

なんか、わかるような気がします・・・

新くん

しかし、日本から注文を受けている墓石だけに、「黒タマ」や「白タマ」を無視するわけにはいきません。

かと言って、つくり替えるにはコストも掛かるし、約束の納期にも間に合わない。

 

そこで登場するのが、中国のお家芸でもある「ごまかし加工」です。

 

何かするわけですね!

京ちゃん

はい、します。

のじま

 

熱処理や薬品等を使って「タマ」をわかりにくくお化粧を施すのです。

しかし、あくまでもお化粧ですので、完全に「タマ」が消えたわけではありません。

 

やっぱりね・・・

京ちゃん

そんな不安要素が多々あるため、当社では「中国加工の国産墓石」は、一切取り扱っておりません。

 

5.お墓の「黒タマ」や「白タマ」は絶対許せない

お墓の「黒タマ」や「白タマ」は絶対許せない

「墓石であろうが、外柵であろうが、よほど小さいタマでなければ絶対許せない」

ごくごく少数ですが、こんな風に考えている方もいらっしゃいます。

 

それって、現実的に可能なんですか?

新くん

結論から申しますと、非常に難しいです。

のじま

 

大島石であっても、他の石であっても、石は自然の産物であるゆえに、セラミックのような工業製品のようなわけにはいきません。

 

  • 石を切って「タマ」が出たら取り替え
  • 石を磨いて「タマ」が出たらつくり替え

 

という具合に、「お金に糸目をつけない」というなら可能かもしれませんね。

 

そんな人いるのですか?

京ちゃん

当社では出会ったことがないですね。

のじま

 

それ以前に、そんな条件で実際に引き受けてくれる石材店があるかどうかです。

 

「タマが出るのは絶対許せない!」という方は、黒みかげ石を選ぶしか方法がないかもしれません。

 

6.まとめ

今回は、お墓に出る「黒タマ」「白タマ」について解説いたしました。

 

お墓の「タマ」は、天然の石ゆえに防ぎようがないのですが、つくり手側としても最大限の努力と工夫をしているのです。

 

また、近年では世界中で「SDGs(エスディージーズ)」に関する話題が盛んに叫ばれています。

 

石は限りある天然資源です。

「タマ」が出たから処分というのも、地球環境の観点から考えても少々問題ありではないでしょうか。

 

仮に、「黒タマ」や「白タマ」がほとんどない最高級の大島石でお墓をつくったとしても、ちょっとした地震でお墓が傾いたり倒れたりするような工事・施工であったり、大切な人のお骨を納めるカロート(納骨室)の中が水びたしになるようでは何の意味もありません。

 

人間は外見よりも中身が大事ですよね。

お墓も同じです。

 

大切な人のお骨が水びたしになっているとしたら、あなたは耐えられますか?

 

 

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