中国産の墓石選び!同じ石なら値段の高い方か安い方かどちらが良いの?

長く続く景気低迷の影響からか、世の中のあらゆるものが、過度の値段の安さを求められる時代になってしまいました。
お墓も例外ではありません。
今や、日本国内に流通する墓石の80%以上が中国でつくられているのです。
値段の安さを求め、30年ほど前から中国でつくられ始めた墓石製品ですが、中国も急激な経済発展のため昔ほど安さが魅力とは言えないような値段になってきています。
日本国内も時代の変化と共に、海洋散骨や樹木葬など新しい形態の葬送が生まれたことも影響し、お墓の需要が減少しています。
もちろん、中国の石材加工業界もこの影響を受けています。
そんな状況もあり、ここ最近では毎日のように中国の石材加工工場や石材商社からのFAXやメールでの営業案内だけにとどまらず、直接電話が掛かってくることもめずらしくありません。
当然ですが、かなりの激安での売り込みです。
下手すると、現在当社が仕入れている値段の半値以下の製品もあるほどです。
今回のブログでは、それらの激安製品を仕入れて、消費者が望む安価な値段でお墓を販売する方が消費者にとっても得策なのかどうかについて解説したいと思います。
さてさて、「お値段以上・・・♪」になるのか?、はたまた「安いものはそれなり」となるのか?
お墓は買い替えのきく商品ではないだけに、しっかり頭に入れておいてくださいね。
目次
1.中国産墓石が消費者のもとに渡るまでの流通経路
中国産の墓石が日本国内に数多く流通していることは知っていても、どのような経路で自分の家のお墓になるのかを知っている消費者はほとんどいないでしょう。
中には、中国で産出される原石を輸入して、石材店が自社で加工していると思っている人もいるくらいです。
しかし、それはゼロではないでしょうが、ほぼないと考えていただいて間違いないでしょう。
ほとんどの場合は、中国で産出された石を中国の石材加工工場で完全に墓石として加工されて日本に送られてくるのです。
これは、中国で採れる石だけではなく、インドの石やヨーロッパの石も同じく、大半は中国の石材加工工場でつくられています。
そして、これらの墓石製品を石材店が中国から直接仕入れるのではなく、石材商社と言う卸問屋を介して発注するのが一般的です。
おおまか、以下のような順番です。
1.消費者が石材店にお墓を注文する。
2.石材店は日本の石材商社にそのお客様の墓石を発注する。
3.石材商社はさらに中国の石材商社に製品を発注するか、中国国内に数多くある石材加工工場の中から選んでに直接発注をする。
4.石材商社から石材店に墓石の完成品が納品される。
5.完成品を墓地で施工・据え付け工事をし、お施主様に引き渡し。
日本国内の少なくとも90%以上の石材店が、このような方法で中国産墓石を仕入れています。
この段階で、もしあなたが「これはちょっと不安!」と感じたのならすごい洞察力です。
では、いったい何が不安なのかを次の項でご説明いたします。
2.一般消費者は中国の石材加工工場を選べない!
墓石は工業製品のように、同じものを大量につくることは不可能なのです。
その理由は、石という天然素材を人の手でつくり上げていく製品だからです。
それだけに、一見同じように見える墓石であっても、実は石の質や加工や研磨の精度など、つくられる工場や石職人の技術レベルによって大きく異なるのです。
中国の国内には数百という石材加工工場がありますが、一般消費者は工場を選んで石材店にお墓づくりを依頼することはできません。
厳密に言うと、石材店も多くは石材商社を通じて墓石の製作を依頼するので工場を選ぶことはできません。
しかし、石材店に関しては、石材商社からの仕入れ値があらかじめ分かっているので、安い値段ならば、当然安い値段の工場でつくられることくらいは知っているはずです。
ということは、消費者が安さを求め値段を値切れば値切るほど、石材店側としては安い値段でつくってくれる石材商社に発注するか、残念ですがお断りするかのいずれかです。
かと言って、そこそこの値段を出したとしても、石材店が石材商社を値切れば同じことです。
いずれにしても、消費者としては、どこで墓石がつくられるのかが分からない、ということが最も不安な要因なのです。
3.どのランクの製品を取り扱うかは石材店の経営方針次第
お寿司も回転寿司から、一人数万円掛かる高級店まであります。
時計も数千円のものから一千万円を超えるものもあります。
これらのように、墓石だけに限らず、あらゆるものにランクや値段の差があります。
子供や孫を連れて家族で行くのなら回転寿司がベストでしょう。
時間さえ分かればいいのなら数千円の時計でも十分でしょうし、携帯電話でも時間は分かります。
そんな中から消費者がどれを選ぶかですし、シーンにもよるでしょう。
墓石も同じく、値段の高い製品を取り扱っている石材店と、値段の安い製品を取り扱っている石材店があります。
これは、複数の石材店で見積もりを取ってみれば一目瞭然で分かることです。
たとえ同じ名前の石であっても、加工する中国の工場が違えばかなりの値段の差が生じます。
それに加え、基礎工事や耐震工事などの施工仕様も石材店ごとに異なるため、最終的な見積り金額の差は数十万円になることもめずらしくありません。
要は、それらの中から消費者がどの石材店を選ぶかだけなのです。
4.安い中国産の墓石に「♪お値段以上~」は期待できません!
当社では、中国産などの外国産墓石製品の製作においては、石材商社と呼ばれる卸問屋を介して製作を依頼するのではなく、数ある中国の石材加工工場の中から、自ら工場を指定して製作し、私自身が中国に出向き検品をするというアナログ方式でやっております。
中国の石材加工工場も、日本からの注文が減っているため、新しい顧客を獲得するため躍起になっています。
私自身も後学のために、中国に出張に行った際には、取り引き工場以外に色々な工場に視察に行きます。
そして、とある工場に行った際に、検品工程のためでしょうか?仮組み状態にしてある墓石を見つけました。
石は、中国黒龍江省産の濃いグレー系の「551」という名前の石です。
近年、この石は採掘されていないという情報を聞いていたのですが、また採掘を始めたのか?それとも在庫の原石なのか…?
この石自体は、黒玉が目立つという点を除けば、シックな感じで、和墓・洋墓のいずれにも似合う良い石です。
ただし・・・
その工場に仮組みで置かれていた「551」の墓石に関しては、「これで完成?」と首をかしげるくらいのひどい出来でした。
特に「磨き」の精度のひどさです。
つや消しかと思うくらいの状態です(笑)。
その日、その工場のオーナーと工場長と会食に誘われた際に、あの墓石の加工レベルは、当社では取り引きは考えられない旨を話したところ、工場長から、なんとも驚くような回答が返ってきたのです。
その言葉とは・・・
「うちは値段に見合った製品をつくっているまで」
当然、私は絶句・・・
まぁ、当社が常々お願いしているメインの工場と比べると、たしかに値段は安いと言えば安いのですが、百歩譲っても当社ではあり得ない製品加工レベルです。
でも、私が工場内で見たあの墓石も、必ず誰かのところのお墓となるのです。
もしかしたら、あなたの家のお墓になるかも分からないのですよ!
日本人の気質として、諸事情で少々安く請け負った仕事でも、出来る限りのことはしようと精一杯の努力をします。
安価な工場でつくられる中国産墓石においては、「お値段以上~♪」なんてことを期待してもまずありえません。
5.石の質や加工の良し悪しより値段優先という考え方もあるのだが・・・
消費者の全てが高品質のお墓を望んでいるわけではありません。
なかには・・・
「お墓に使う石の種類やランク、加工の良し悪しなどどうでもいい」
「大切なのは、供養をする気持ちの問題だ」
「お墓にはお金を掛けたくない」
という考え方の人もいます。
たしかに、いくら国産の高級な石でお墓を建てたとしても、全くお参りに行かなければ「良いお墓」とは言えませんので、必ずしも安価なお墓が良くないとは言えません。
ただ、当社の場合は、一般のお墓の仕様と異なる、特許・実用新案構造の“納骨室に水が入らないお墓”を提供させていただいている関係上、一定レベル以上の技術力がなければ、精度の高い製品がつくれないので激安製品の取り扱いはできないのです。
かと言って、ぼったくり石材店ではないのでご安心ください。
6.まとめ
さて、いかがでしたでしたか。
中国でつくられる墓石にも、ピンからキリまであることをご理解いただけましたでしょうか。
消費者は、自分の家のお墓をつくる、中国の石材加工工場を選ぶことはできません。
そして、石材店も工場を選ぶことはできず、すべては石材商社頼みなのです。
それゆえ、当社ではアナログですが、私自らが中国に足を運び工場を厳選して製品づくりをしております。
「石材商社を通していない分、中間マージンが省けるので安いのではないか?」と言われることもありますが全く逆です。
製品検品に出向く旅費に加え、通常の加工工程以上の要求を工場側にするため単価が高くなるのです。
それでも、せっかく当社を選んでくださった一人一人のお客様のために確かな品質の製品をお届けするためには原価をケチらないことが重要です。
その分、利益は少ないですが(笑)
中国というお国柄は、値切った分だけ必ずしわ寄せがくるのです。
お墓を買うのは一回限りですので、あなたにピッタリの石材店を選んでくださいね。
私たちに30分の時間をください!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
しかし、この記事だけでは、あなたのお墓への疑問を解決するにはまだまだ情報量が足りません。
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