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【徹底検証】天山石と椿石の価格・品質・見た目の違い

【徹底検証】天山石と椿石の価格・品質・見た目の違い
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

能島

国産墓石の中でも、近年人気が高まっているのが佐賀県産の石です。

 

佐賀県では、「天山石」「七山みかげ」「富士みかげ」「椿石」など、高品質の墓石用石材が産出されます。

 

いずれも、硬質で水を含みにくく、変色・変質しにくい石で、耐久性に優れた高品質の墓石材として評価の高い国産銘石です。

つまり、品質的には際立った大きな違いがないと言えるのではないでしょうか。

 

その中でも、最も人気の高いのが「天山石」です。

価格に関しても、天山石が最も高く、椿石が最も安いというのが一般的な市場相場です。

 

しかし、これら佐賀県産の4種の石については、一見すると見分けがつきにくいのと、同じ石種であっても色目や石目にバラツキがあるため、「石材店で見せてもらったサンプルの石と違う…」なんてトラブルも少なくありません。

 

では、いったいどのくらい見た目が違うのか?

決して、安い買い物ではないだけに、消費者の立場としては気になるところかと思います。

 

そこで、「天山石」と「椿石」を比べ、実際にどのくらいの違いがあるのかを徹底検証してみたいと思います。

 

1.「天山石」と「椿石」の違い?

「天山石」と「椿石」の違い?

「天山石」「七山みかげ」「富士みかげ」は、佐賀県の天山山系で産出されます。

そして、「椿石」は椿山系で産出されます。

 

いずれも、高品質で、どれを選んでも墓石材としては安心できる石であることは間違いありません。

 

見た目に関しても、天山山系で産出される「天山石」「七山みかげ」「富士みかげ」は酷似しており、一般消費者どころか、日頃から頻繁にこれらの石種を取り扱っていない石材店なら、見分けるのは難しいかもしれませんね。

 

その中でも、「椿石」だけが他の3種の石と少々見た目が異なります。

そこで、天山山系の代表的な石である「天山石」と「椿石」を比較してみることにいたします。

 

一見すると、同じ石のように見えるかもしれませんが、よく見ると違う石種であることがはっきりとわかります。

 

その、大きな違いは、天山石より椿石の方が石目が粗いのです。

色目も、天山石の方が椿石より少々濃いのも特徴の一つです。

 

では、石材サンプルを見比べてみましょう!

 

1-1.天山石材産の「天山石」と「椿石」

天山石材産の「天山石」と「椿石」

天山石材産の「天山石」(左)と「椿石」(右)

 

「天山石」は以下の2社の採石業者の丁場(採石場)から産出されます。

 

  • 天山石材株式会社産の天山石
  • 有限会社田中直実石材産の天山石

 

いずれも、正真正銘の天山石ですが、色目や石目が少々異なります。

 

ちなみに、椿石の採石業者は1つだけです。

 

さて、写真左が「天山石」。

それも、天山石の中でも色目が濃いといわれる、天山石材産の天山石です。

 

そして、写真右が「椿石」。

 

こうして見ると、天山石の方が石目が細かく、色目も椿石より濃いのが一目瞭然です。

 

1-2.田中直実石材産の「天山石」と「椿石」

田中直実石材産の「天山石」と「椿石」

田中直実石材産の「天山石」(左)と「椿石」(右)

 

次に、天山石材産の天山石より少し色目の薄い、田中直実石材産の天山石と椿石との比較です。

 

それでも、やはり天山石の方が椿石より色も濃く、石目も細かいことがわかります。

 

1-3.田中直実石材産「天山石白口」と「椿石」

田中直実石材産「天山石白口」と「椿石」

田中直実石材産「天山石白口」(左)と「椿石」(右)

 

では、これではどうですか?

 

左は、田中直実石材産の天山石の中でも、少々色目の薄いものを「天山石白口」として流通しているものです。

または、「田中天山1級」と言う名前で流通しているかも…

 

このあたりになってくると、パッと見るだけでは、天山石と椿石の区別をつけるのは難しくなってきますね。

 

2.「天山石」と「椿石」の価格比較

「天山石」と「椿石」の価格比較

では、天山石と椿石との価格の比較をしてみましょう。

 

以下、価格の高いものから順に並べてみました。

 

  1. 天山石材産「天山石」
  2. 田中直実石材産「天山石」
  3. 田中直実石材産「天山石白口」
  4. 「椿石」

 

天山石材産の天山石が最も値段が高く、椿石が最も安いのです。

 

石材商社や卸問屋によって価格差はあるかと思いますが、おおよそ、この順番で間違いないと思います。

 

ただ、国産の石なので、「安い」と言っても、そこそこの値段はします。

しかし、品質面では大きな差はありません。

 

それゆえ、この程度の色目や石目の違いなら最も安価な椿石にしようと考える人もいますし、少々値段が高くても、色目の濃い天山石材産の天山石を選ぶ人もいるでしょう。

 

3.「天山石」と見分けがつかない「椿石」

「天山石」と見分けがつかない「椿石」

天山石と椿石の違いを、石材サンプルの画像をご紹介しなが説明させていただきましたが、ときには天山石と見分けがつかないような椿石もあるのです。

 

それが、こちら!

 

当社第一石材の墓石ショールーム展示の「椿石」和型墓石

以前、当社第一石材の墓石ショールームに展示してあった「椿石」の和型墓石です。

 

ところが・・・

 

この墓石が、椿石に見えず、まるで「天山石」みたいなのです。

いえ、むしろ椿石らしくないと言った方が正しいかもわかりません。

 

加工・製作は、日本三大石材加工地の一つである、香川県高松市の「庵治・牟礼(あじ・むれ)」の石職人が手掛けた完全国内加工製品です。

 

もちろん、カロート(納骨室)に水が入らない、特許・実用新案登録構造の「信頼棺®」構造の墓石です!

 

では、本当に見分けがつかないかを、検証してみることにしましょう。

 

3-1.【検証】当社展示「椿石」墓石×天山石材産「天山石」サンプル

3-1-1.【検証】当社展示「椿石」墓石×天山石材産「天山石」サンプル

当社展示「椿石」墓石(奥)×天山石材産「天山石」サンプル(手前)

 

当社展示の「椿石」墓石の前に、天山石材産の「天山石」のサンプルを並べてみました。

 

 

天山石材産「天山石」サンプル(左)×当社展示「椿石」墓石(右)

天山石材産「天山石」サンプル(左)×当社展示「椿石」墓石(右)

 

横に並べてアップにしてみると、やはり、天山石材産「天山石」の方が、若干、色も濃く石目も細かいです。

 

写真ではわかりにくいかもしれませんが・・・

 

3-2.【検証】当社展示「椿石」墓石×田中直実石材産「天山石」サンプル

田中直実石材産「天山石」×当社展示「椿石」墓石(後)

当社展示「椿石」墓石(奥)×田中直実石材産「天山石」サンプル(手前)

 

次に、展示「椿石」墓石と田中直実石材産「天山石」との比較です。

 

え~っ!

これは区別がつきません。

 

…と言うか、ほぼ一緒、もしくは見る角度によったら、天山石より椿石の方が色が濃く見えるかもしれません。

 

田中直実石材産「天山石」×当社展示「椿石」墓石(右)

田中直実石材産「天山石」サンプル(左)×当社展示「椿石」墓石(右)

 

田中直実石材産「天山石」と当社展示の「椿石」墓石とは、ほとんど見分けがつかないくらい、石目も色目も天山石に近いのです。

 

でも、値段は椿石ですよ。

 

3-3.【検証】当社展示「椿石」墓石×「椿石」サンプル

「椿石」サンプル×当社展示「椿石」墓石

当社展示「椿石」墓石(奥)×「椿石」サンプル(手前)

 

最後に、当社展示の「椿石」墓石と、一般的に流通している「椿石」のサンプルとを比べてみましょう。

 

明らかに、当社展示の「椿石」墓石の方がサンプルより、石目が細かく色目も濃いことが一目瞭然で分かります。

 

「椿石」サンプル(左)×当社展示「椿石」墓石(右)

「椿石」サンプル(左)×当社展示「椿石」墓石(右)

 

でも、椿石といえば、一般的には左側のサンプルのような石目・色目です。

 

今回ご紹介した、当社展示の椿石の方がめずらしいのです。

 

天山石か椿石のどちらを選ぶかは、あなたの好み次第ですが、石は自然の産物だけに「二つとして同じものはない」ということです。

つまり、たとえ天山石を選んだとしても、色が濃いもの薄いもの、石目細かいもの粗いものがあるということです。

 

また、同じ石の塊であっても、切る方向によっは違った石に見えるほど石目が大きく異なるため、加工技術の良し悪しが大きく問われる石種でもあります。

 

4.まとめ

こんな風に、石のサンプルと実際に出来上がった墓石とが同じとは限らないのです。

 

仮にですが、前述のような一般的な「椿石」のサンプルだけを見て、椿石のお墓を注文したお客様の実際の墓石ができ上がってきたとしましょう。

そして、その墓石は、今回の当社展示の「椿石」墓石のような色目・石目だった。

 

さて、そのお客様の反応はどうでしょう?

 

もし、その方が「天山石」でお墓を建てたいと思っていたが、予算の関係で椿石の墓石にしたのなら間違いなく大喜びでしょう。

しかし、天山石のように濃い色目の石が好きじゃないので、あえて少し淡い色目の「椿石」を選ばれたとしたなら「NO!」でしょう。

 

このように、人それぞれ感じ方は違うのです。

 

また、今回の当社展示の「椿石」墓石の色目や石目はとても気に入っているが、「展示品はイヤなので、同じ石で新たにつくって欲しい」となった場合ですが・・・

 

はっきり申し上げて、ほぼ不可能です。

 

私自身もこのような石目・色目の椿石はこれまで見たことありませんし、この墓石の製作を手掛けた、日本三大石材加工地の一つである、香川県「庵治・牟礼」の加工業者さんもびっくりされるほどでした。

 

それゆえ、当社では、国産・外国産に関わらず、常に最新の石材状況を確認し、お客様に正しい情報をお伝えしております。

 

ショールームの展示品として、きれいな石の墓石が届くのはありがたいのですが、あまり美しすぎるのも、違った石に見えてしまうので難しいところですね。(笑)

 

 

【実録映像】第一石材のご紹介とお客様の声(00:04:40)

 

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