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お墓に使用する石は購入時期によって墓石の品質に影響が出る理由

お墓に使用する石は購入時期によって墓石の品質に影響が出る理由
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

能島

お墓の石はいつ購入しても同じではありません。

 

時期によって品質が異なります。

 

石に「良い」「悪い」があるということです。

 

それは、

 

  • 同じ名前の良し
  • 同じランク(等級)の石

 

であってもです。

 

例えるならば、「A5」ランクの神戸牛だからとって、すべてが美味しいとは限りませんし、大間のクロマグロであっても、個体ごとに品質に差があるのと同じです。

 

これは、日本の石だけに限りません。

中国やインドなどの外国産石材にも言えることなのです。

 

では、具体的にどういうことかを説明してまいります。

 

1.地層や採掘場所による石の違い

地層や採掘場所による石の違い

お墓に使用する石である花崗岩などは、溶岩が地中深くや浅いところでゆっくりと冷え固まってできたものです。

ゆっくりと言っても、数千万年から数億年という、とてつもない時間をかけて形成されたものなのです。

 

石は自然界の産物だけに、金太郎飴のようにどこを切っても同じというわけにはいきません。

 

採掘される層や位置によって、色目や石目などが違って当然なのです。

 

そのため、「今年の○○石は、あまり良くない」というようなことは、石は自然界の産物だけに、ごく普通にあり得ることなのです。

 

2.季節に影響される石種もある

季節に影響される石種もある

日本の墓石用石材産地の中で、最も寒いところというと東北地方です。

でも、東北地方がいくら寒いといっても、石材の採掘作業ができない時期はごくわずかの期間かと思います。

 

また、その他の国内の石材産地である茨城県や愛知県、そして、庵治石や大島石が採掘される四国の産地、天山石が採掘される九州の産地などは、雪の影響で採石丁場が閉鎖となることはほとんどないでしょう。

 

しかし、中国の場合は日本と違って国土が広いため、季節によって影響を受けやすい石種もあります。

 

大島石によく似た石目で西日本で人気の高い、通称「黒龍石」と呼ばれる石もその一つです。

 

「黒龍石」は、中国北東部の黒龍江省で産出されます。

黒龍江省と言っても、日本の国土の総面積の約1.2倍もあり、北部はロシアと国境を境にしています。

 

この黒龍石が採れる地域は、冬場には氷点下20℃以下に気温が下がる極寒の地です。

したがって、この地では毎年6月頃から原石の採掘が始まり、10月末頃にはその年の採掘が終わってしまうのです。

 

近年は、黒龍石の単価が高騰したため、以前と比べると需要が少ないので品薄の心配はそうありませんが、仮に大量に需要があった場合には、やはり原石を採石中の夏場の方が、丁場閉鎖の冬場と比べると良い石を選べる確率が高くなります。

 

また、季節に関係なく、中国政府の政策で採石中止になっている丁場や、原石の採掘量に制限を掛けられている丁場などもあります。

 

その他、インドは道路等のインフラ整備状況が悪いため、雨期の時期には港まで石を運ぶことができず品薄状態になることもあります。

 

このように、石の種類によっては季節に影響されるものもありますが、あまり神経質になるほどのことはないでしょう。

 

3.新型コロナの影響による不安定石種

新型コロナの影響による不安定石種

これまでなら、ごく当たり前に手に入っていた石が、新型コロナウィルス感染拡大の影響により入手が困難な石種も出てまいりました。

 

高品質の墓石用石材として評価の高い、インド産の黒系みかげ石などがこれに当たります。

インド産の石材の多くは中国の石材加工工場で墓石として加工されます。

 

しかし、新型コロナウィルスの影響で、インドから中国への石材輸出が滞っているのです。

 

工場の保有状況によって異なりますが、当社の墓石加工をお願いしている工場に関しては、「クンナム」や「Y-1」などが品薄状態です。

 

他に原石を持っている工場から必要な量だけを売ってもらう交渉をしても、そう都合よくいかないのです。

原石を持っている工場側としては、切り売りをするくらいなら、ブロックごとすべて買ってもらうか、自社の工場で墓石の加工を含めて請け負わせてもらう方が得策なのです。

 

当社は、中国の石材加工工場に墓石の製作を発注する際には、石種ごとに工場を厳選して依頼している関係上、「じゃあ、原石を持っている工場に頼もう」というわけにはいかないのです。

 

なぜならば、その工場が保有している原石の品質や加工技術がわからないからです。

 

4.まとめ

このように、お墓の石も選ぶ時期によって品質に当たり外れがあるのです。

 

これは、日本の石だけに限らず世界中のあらゆる石材に当てはまります。

でも、一生に一度建てるかどうかのお墓だけに、できれば良い石に当たりたいと誰しもが願うことです。

 

では、どうすれば良い石に当たるのでしょう。

 

それは、最新の石材情報を熟知している石材店に相談することです。

 

そして、同じ石でも石材店に置いてあるサンプルと出来上がった墓石とが極端に違う場合もありますので、加工を始める前に、実際に使用する石のサンプルを提示してくれる石材店ならより安心できますね。

 

つまりは、信頼できる石材店選びが、石の当たり外れの被害に遭わないための最良の方法なのです。

 

 

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