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今一度「お墓のデザイン」を考える!(8・最終話)構造あってのデザイン「主役はご遺骨!」 (神戸・兵庫のデザイン墓石編)

今一度「お墓のデザイン」を考える!(8・最終話)構造あってのデザイン「主役はご遺骨!」 (神戸・兵庫のデザイン墓石編)
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何のためにお墓を建てるのか?

以下のブログからの続きです。最初からご覧になってください。

(1)美しいだけではデザインと言えない!
(2)デザイン墓石は誰がデザインするのか?
(3)何故、プロがデザインしないのか?

(4)素人のデザインで意外と消費者は納得!
(5)知的財産に対する考え方
(6)デザインは全体のバランスが大切!
(7)やはり石材店選びが重要!

ここまで「お墓のデザイン」について色々と書いてきましたが、
そもそも、お墓っていったい何のために建てるのでしょう?

○「うちにもお墓があるが、ご先祖様のためじゃないの?」

○「亡くなった人を祀るための場所でしょう?」

○「家族が引き継ぎ、代々守っていくものだと思うけど…」

そうです、お墓は大切な家族やご先祖様をお祀りするところなのです。

そして日本人は、はるか昔から亡き人を長きにわたって供養し、
また、残された者の心のよりどころとしてお墓参りをしてきました。

○「喜びや悲しみをご先祖様に報告に行く」

○「迷ったときに心を落ち着かせに行く」

○「今自分がいることを感謝する」

このように、お墓はご先祖様と対話する大切な場所なのです。

ご遺骨や遺品などを埋葬してこそ「お墓」となる!

通常、お墓の中には、亡くなった方のご遺骨を埋葬します。

古いご先祖様の場合は、土葬で埋葬されていることも多く、
周辺の「お土」を採り、新しいお墓に納める場合もあります。

また、戦争や災害、事故などの原因により、ご遺骨がない方もいます。

その場合には、ご遺骨の代わりに遺品などを埋葬したりしますが、
「ご遺骨」が手元に無いということは、どれほど悲しいことでしょう。

本来は、遺品ではなく、ご遺骨を埋葬して供養をしたいのです!

お墓にご遺骨を納める場所を「カロート」と言いますが、
ここは、大切な方のご遺骨を納め、寝室となる場所なのです。

カロートにご遺骨を納めるためにお墓が必要なのです。

だから、「主役はご遺骨!」なのです。

そして、カロートは、主役である「ご先祖様の寝室」なのです。

主役の寝室にふさわしい構造のカロートであるべき!

お墓のカロートの構造は地域によって大きく異なりますし、
骨壺の大きさや納骨方法も同様、地域ごとに違います。

1.納骨の方法.gif

納骨方法も、骨壺に入った状態でそのままカロートに納める方法と、
綿や麻の納骨袋にご遺骨を移し替えて「お土」に還す方法があります。

私の地元である兵庫県、そして、大阪府、京都府など近畿地方では、
後者の「お土」に還して納骨をする方法が最近では一般的のようです。

2.さまざまな構造のカロート.jpg

また、カロートの構造も、明らかに地面より上にある「丘カロート」型、
地面より下に納骨スペースがある「地下カロート」や、
両者の中間である、地上線上に設置するカロートがあります。

近畿地方では、地下カロートや地上線上のものが多く、
いずれも、カロート内に水が浸入するのが当たり前の構造です。

そして、それが当たり前とされてきました!

石材店はもちろんのこと、消費者もあまりそのことに頓着しません。

…というより、石材店側もお客様からご注文を頂く際に、
「従来からのお墓の構造ならカロートに水が入ります」とは言いません。

納骨が終わった後には、納骨質の入口をセメントで目地止めしますので、
消費者からすれば、これで水は入らないと思っているかも知れません。

セメント目地の耐久性は永久ではありません。

いずれ目地切れが生じ、隙間から水が入ります。

カロートに水が浸入しない墓石

私も、他の石材店と同じく、近畿地方の墓石の構造だと、
カロート内に多少の水が入るのはやむを得ないと思っていました。

しかし、その考えを改めされらるきっかけになったのが、
富士山万歳様(仮名)からお墓づくりのご縁を頂いたことからです。

お父様を亡くされ、建墓を考えておられた富士山万歳様は、
母親の実家のお墓のカロート内が水浸しになっていたことから、
「カロート内に絶対水が浸入しない」墓石を建てようと思われ、
富山でお墓の無料相談サイトを主宰する宮崎様に相談されたのです。

宮崎様のサイトはコチラまで!
「お墓の値段はいくら?富山のお墓の営業マン、
宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。」

                    
常々、構造重視のお墓を提唱されておられる宮崎様は、
富士山万歳様に何社かの石材店をご紹介されました。

私どもも、カロート内に一滴の水も入らない構造の墓石なんて、
これまで考えたこともなかったので設計は正直難航しました。

しかし、よくよく考えてみると、納骨方法はともかくとして、
主役であるご遺骨を納める部屋に水が入って良いわけがありません。

試行錯誤で設計に取り組みながら、何度かの設計変更の結果、
これまでにない構造の墓石をおつくりさせて頂くことができました。

企業秘密につき、詳しい構造をお見せすることはできませんが、
「ここまでするか!」と言われるほどの構造にて設計し、
2016年(平成28年)2月に特許出願の運びとなりました。

富士山万歳様の建墓記録のブログはコチラまで!

これを機に、当社では「水の入らないカロート」に積極的に取り組み、
今では、和型墓石だけではなく、デザイン墓石にも取り入れています。

ずっと雨漏りのする家で耐えられますか?

もし、あなたの住んでいる家が雨漏りしたらどうしますか?

3.家の雨漏り.jpg

それも、あなたが寝ている寝室の雨漏りです!

毎日その状態で、あなたは眠ることができますか?

絶対無理ですよね!
すぐに、雨漏りの修理を依頼するでしょう。

けれども、ご先祖様はそんな状態であっても何の文句も言わず、
今現在も、そして、これからも黙ってそこに眠り続けているのです。

いや、もしかしたら、何か訴えているかも分かりませんが、
お参りする側が気づいてあげてないだけなのかも分かりません。

見た目のデザインが美しいだけの墓石は全くダメということです。

やはり「構造あってこそのデザイン」でしょう!

ふと、関西のお店"がんこ寿司"の昔のCMのキャッチコピー、
「きれいなだけでは叱られます」を想い出しました。

4.がんこ.jpg

お墓も正にそのとおりだと思います。

このシリーズ"今一度「お墓のデザイン」を考える!"の第一話、
(1)美しいだけでは「デザイン」と言えない!」の中でも書きましたが、

美しさに加え、「使いやすさ」「機能性」「構造」など、
デザインをすることによって"何かの問題が解決できる"こと。

これでこそ、本当の「デザイン」であると私は思います。

それは、デザイン墓石に限らず、和型墓石でも同じことが言えます。

              ~おわり~

▸オリジナルデザインのお墓を建てるには?
https://daiichisekizai.com/entry_2951/

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