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お墓には当たり外れがある?(6)「加工の旬」による当たり外れ(神戸・兵庫の墓石編)

お墓には当たり外れがある?(6)「加工の旬」による当たり外れ(神戸・兵庫の墓石編)
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文化の違いによる当たり外れ?

加工の旬とは、中国の石材加工工場で墓石製品をつくる場合には、
加工をする時期によって「当たり外れ」があることです。

この「当たり外れ」が生じる背景には、中国の文化と、
中国の石材加工工場で従事する、石職人の雇用形態に起因します。

先ずは、中国の「旧正月」を重んじる特有の文化があります。

日本の近年のお正月と言えば、通常より休みが多いという程度の事ですが、
中国における「旧正月(毎年節分あたり)」は、一家の特別行事なのです。

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旧正月における大晦日から元旦を迎え、15日間の全てが旧正月なのです。

中国の旧正月は、家族全員が一同に集まり年越しをお祝いするのです。

中国の石材加工工場に従事する石職人の多くは、
中国内陸部の貧しい地域から出て来た出稼ぎ労働者が中心です。

そのため、旧正月の時期には郷里に帰って家族と過ごすため、
1カ月近くの休みを取るのが当たり前となっています。

その期間はもちろん工場も休んでいるところが大半です。

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旧正月が近くなると、石職人たちの多くは「心ここにあらず」で、
どうしても、加工ミスなど製品精度に影響が多く出てくるのです。

加工ミスと言うよりは「こんなもんでいいんじゃない!」
…と言う方が適切な表現かも分かりません。

すなわち、1月中旬以降に中国で墓石の加工をすると、
「当たり外れ」に遭う確率がかなり高くなるのです。

日本では考えられない事かも分かりませんが、
これは、文化の違いなのでいたしかたありません。

雇用形態による当たり外れ

日本の石材加工工場に従事する石職人の雇用形態は、
その他一般の職種と同様に固定給制度というのが基本です。

しかし、中国の石材加工工場の場合はこれとは異なり、
完全歩合給で、なおかつ一年間の雇用契約とういう特殊な形態です。

例えば、9寸サイズの墓石の棹石を加工して検品に合格すれば○○元、
8寸型の花立て1対を加工して検品に合格すれば○○元という具合です。

原石を切り、手間暇かけて部材を磨き上げていき、
最後の行程で比較的大きなタマ(アザの様なもの)が出たとしましょう。

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この場合、日本の工場では、当然、別の原石を使ってつくり直します。

そして、そこに至るまでにかかった手間暇に関しても、
固定給制度なので、石職人にも当然賃金が支払われます。

しかし、中国の石材加工工場の場合は完全歩合制のため、
製品が検品に合格してはじめて賃金となるのです。

つまり、加工途中にタマなどが出て、検品に不合格となった場合には、
それまでにかかった時間は賃金として見てもらえず無給となるのです。

これが、中国の石材加工でゴマカシが頻繁におこる原因なのです!

なんとかごまかして、検品にクリアすれば賃金になるからなのです。

家族から遠く離れた地から単身赴任で、工場の汚い宿舎で暮らし、
旧正月から次の旧正月までの1年間が工場との雇用契約期間です。

ひと昔前の、貧しい中国の時代なら我慢ができたかも知れませんが、
誰でもがスマホを持っているくらい裕福になった現在の中国においては、
わざわざ家族から離れ、完全歩合制という不安な賃金形態で、
「きつい」「汚い」「危険」という『3K』の職種を選ぶ必要もなく、
家族の居る郷里で、建設・土木などの作業員として働く方を選ぶ者も多く、
近年では、旧正月が明けても工場に戻って来ない石職人が数多くいます。

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工場としても、これでは困るので、石職人の賃金を上げたり、
工場や宿舎の環境整備をはかったりと企業努力に努めていますが、
日本と同じく石職人の仕事を選ぶ人は少なくなりつつあります。

そうは言っても、工場としても他の工場から石職人の引き抜きをしたり、
新たな石職人の養成など、いろいろと策を講じていく必要があります。

それが、ちょうど旧正月明けの時期にあたるのです。

毎年、旧正月明けの3月から4月頃の人の入れ替わり時期は、
製品精度に大きく影響が生じ、当たり外れが出るのです。

私が思うには、当たりより「ハズレ」の方が多いのですが…

私どもでは、毎年1月中旬から4月あたりまでは現状の把握に徹し、
中国での墓石加工は行わないようにして「ハズレ」を回避しています。

消費者の方々は、このあたりの中国事情も踏まえて、
お墓づくりを依頼をする石材店と時期を考える必要があります。

お墓は「ハズレ」が当たってしまうと次はありませんよ!

         ~つづく~

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