今や決して安いといえない中国産墓石の価格と品質の実態
今や日本国内に流通している墓石の80%以上は中国でつくられています。
その理由は何といっても値段です。
消費者に安価で提供する目的でスタートしたわけです。
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
中国での墓石加工は、安い労働力を武器に平成の初めころから始まりました。
30年以上を経過した、現在の中国加工の墓石の値段や加工技術はどのようになっているのでしょうか?
何しろ、市場の大半を占めるだけに、お墓づくりを考えている消費者にとっては気になるところかと思います。
目次
1.元からおかしい中国産墓石の価格設定
安さを売りにスタートした中国加工の墓石ですが、開始から20年ほど経過した2013年頃から大きく様子が変わってきました。
要は、大幅値上げとなったのです。
その原因は、円安による為替レートの影響や中国石材加工工場の行員の人件費高騰、出稼ぎ労働者を含め、石材加工に従事する行員の不足など、様々な理由によるものです。
どんなモノにでも、それぞれに単価というものがあります。
たとえば、お肉屋さんやスーパーで売っている豚肉には100g単位の値段が必ず表示してあります。
仮に、100gあたり150円の豚肉を買うとしたら、塊でも薄くスライスしてもらっても値段は同じです。
これらは当然ですよね!
では、その豚肉を同じ値段でトンカツや焼豚に調理をしてもらえるでしょうか?
さすがに、トンカツや焼豚という「料理」となれば、単に豚肉そのものの単価だけでは買えません。
もし、こんなことが可能ならば、外食産業は存在しないでしょう。
でも、実はこれをしてきたのが墓石業界なのです。
そして、そこには「丸才(まるざい)単価」という私たち石材業界独自の単価に大きな理由があるのです。
2.墓石業界だけの独自の単価「丸材単価」とは?
先ほどの豚肉ならば、一般的な単価は「100g」単位となっていますが、墓石業界には「才(さい)」という独自の取引単価があります。
「1才」とは、一辺が1尺(約30.3cm)の立方体、つまり一辺が約30センチのサイコロ状態の石の量です。
この「才」という単位でお墓に使用する石の量を計算するのです。
100gあたりの豚肉の単価と「トンカツ」「焼豚」とが値段が違うように、「1才」あたりの石材単価と、墓石に加工した製品とは値段が違うはずですよね。
しかし、私たち墓石業界では世間一般の流通における常識と異なり、1才あたりの石材単価で基本的にはどんな墓石の加工もOKなのです!(例外もあります)
つまり、100gあたり150円の豚肉ならば、
- トンカツでも
- 焼豚でも
- 豚の角煮でも
100gあたり150円というわけなのですが・・・
なんかおかしくないですか?
でも、これが墓石業界独自の取引単価である「丸材単価」なのです。
3.簡単な加工も複雑な加工も墓石の値段は同じ⁉
墓石の価格が丸材単価で決まるのなら、四角い石を数段重ねただけの墓石も、各所に複雑な加工を要する墓石でも、使用する石の量が同じなら値段は同じということになるわけです。
この丸材単価による価格設定は、同じくして平成の初めころから始まった「デザイン墓石」にはうってつけでした。
デザイン墓石は、従来の墓石とは異なり、それぞれの個性を前面に打ち出したオリジナルデザインを特徴とし、随所に複雑な加工を必要とするだけに、均一料金の丸材単価でなければここまでの広がりはなかったかもしれません。
それに加え、石材店側も、お客様からの要望でもないのに、墓石や外柵の各所に「銀杏面加工」や「亀腹加工」など、通常より何倍もの時間がかかる、必要以上の加工を施した墓石を石材商社を通じて中国の石材加工工場に発注してきたのです。
何をしても、値段は変わらないわけですから・・・
別に加工賃がかかるのは「蓮華加工」くらいのものです。
もう、こうなると豚肉を買って「トンカツ」「焼豚」どころか、同じ値段で「トンカツ定食」や「チャーシュー麵」を作れって言っているようなものです。
これは、現在とは違い人件費の安いころの中国であったからこそ、日本の石材商社側とこのような約束が取り交わされたのでしょう。
4.中国産墓石の大幅値上げ到来
近年の中国は急速な経済発展を成し遂げてきました。
今や、日本を抜いて世界第二位の経済大国です。
そうなると人件費も高騰し、さすがに以前のように手間のかかる複雑な加工の墓石でも、簡単な形の墓石でも同じ値段というわけにはいかなくなりました。
とはいっても、これまでずっと「丸材単価」でやってきたものを、それぞれの墓石の形ごとに価格を設定するわけにはいきません。
…で、結局は丸材単価自体を大幅に値上げすることになったのです。
それが、2013年の旧正月明けのことです。
その後も、毎年のように値上げが続き、石の種類によっては安かりしころの2倍以上になったものもあります。
また、さらに複雑な加工を要する場合には、当然ですが、別途に特別加工賃を要求してくるようにもなりました。
それでも、日本で墓石をつくるのに比べると、まだまだ中国の方が値段が安いのです。
5.中国の石材加工工場にも値段や品質の差がある
一口に中国産墓石といっても、数多くの石材加工工場があります。
ピーク時には、2,000とも3,000ともいわれるほどあった石材加工工場ですが、リーマンショック以降は激減し、今では数百程度の数になってしまいました。
それでも、かなりの数の石材加工工場があるわけです。
もちろん、すべてが技術力の高い工場ばかりではありません。
むしろ、とんでもなくひどい工場の方が多いくらいです。
当然のことながら、墓石の丸材単価も大きく違ってきます。
中国産墓石においては、安くて良い製品は存在しません。
値段の安い石材加工工場で取り扱う石材の品質は悪く、加工に携わる行員の技術力も低いというのが定番です。
「値段なりのものをつくっているだけ」と、工場のオーナー自身が明言するくらいですから…
6.まとめ
日本国内に流通している墓石の大半を占めている中国産墓石ですが、今や決して安い値段とは言えなくなりました。
特に、この10年程で2倍くらいになったのではないでしょうか。
それに伴い、工場ごとの技術力も大きく異なるようになりました。
値段は高いが技術力も優れている工場と、安かろう悪かろうの工場がありますが、それらは、それぞれの工場の経営方針によるものです。
つまり、中国の石材加工工場のオーナーの考え方次第ということです。
しかし、消費者が中国の石材加工工場を選ぶことはできませんし、石材店もほとんどが石材商社を通じて中国産墓石の調達をしているため、同じく工場を選ぶことはできません。
それゆえ、当たり外れが生じるのです。
ここが、一般消費者にとって良いお墓づくりが難しい所以なのです。
これまで、数え切れないほど中国に出向き、石材加工工場の実情を見てきましたが、日本人が考えるモノづくりとは根本的な考え方が違います。
とにかく、値段の安さにひかれて飛びつかないことが肝心です。
【実録映像】第一石材のご紹介とお客様の声(00:04:40)
私たちに30分の時間をください!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
しかし、この記事だけでは、あなたのお墓への疑問を解決するにはまだまだ情報量が足りません。
もし、あなたが、
- 満足のいくお墓を建てたい
- お墓づくりで絶対失敗したくない
と思われているのなら、私たちに30分だけ時間をください。
方法は簡単です。
当社にお電話をしていただき、「お墓無料相談」の予約をしていただくだけです。
└フリーダイヤル:0120-756-148(ナゴム・イシヤ)
スマホなら、下記の電話番号をプッシュしていただくだけです。
ご対応は、一般社団法人日本石材産業協会認定の「1級・お墓ディレクター」資格者である、私、能島孝志が承ります。
もちろん、相談は一切無料です。
私たちに30分のお時間をいただければ、あなたがお墓づくりで失敗する確率はかなり少なくなるはずです。
また、当社にご来店いただければ、あなたのお墓づくりの半分は成功へと近づくでしょう。
そして、あなたのお墓づくりを当社にお任せいただけるのなら、満足を超えた感動をご提供できると自負しております。
しかし、問い合わせをすれば、
- 「売り込まれるんじゃないか?」
- 「後からしつこく電話が掛かってくるんじゃないの?」
なんて、心配をされているのならご安心ください。
当社では、
●しつこい営業は絶対にいたしません。
●売り込み電話は絶対にいたしません。
●自宅への押しかけ営業は絶対にいたしません。
安心してご相談ください。
「お墓無料相談」のご予約は、以下のフォームから、お電話・メールにてお申し込みください。