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3.庵治石の種類

3.庵治石の種類
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3-1.屋島より庵治石採石丁場を望む


「庵治石」の故郷は、四国・香川県高松市の
庵治町と牟礼(むれ)町の境、庵治半島のほぼ中心に位置する、
山の全域が花崗岩の層で成り立っている”八栗五剣山”です。

世界でも、墓石材のダイヤモンドと称される「庵治石」も、
地質学的には、その他多くの墓石材と同様に花崗岩の一種です。

庵治石は石英・長石・雲母などの構成鉱物の結晶が極めて小さく、
組織の結合もち密なため、他の花崗岩と比べると、より硬質な石材です。

世界的に評価の高い庵治石の歴史は非常に古く、
平安時代の後期から採石や加工がはじまり、
遠く京都にまで送り出されていたとのことです。

それからおよそ1000年月もの長きにわたり、
今日まで常に大きな注目を集め続けてきたのです。

その庵治石も、含有する構成物質の組織の大小により、
「庵治石細目(あじいしこまめ)」、「庵治石中目(あじいしちゅうめ」、
「庵治石中細目(あじいしちゅうこまめ)」の3種類に分類されます。

さらに、これらの庵治石は、40事業所ほどの採石丁場から採掘され、
それぞれの丁場、採掘時期などによって原石の良し悪しが大きく異なります。

庵治石細目

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この3種類の庵治石の中でも、最も高級なのが「庵治石細目」ですが、
庵治石細目にも種類がピンからキリまであり、値段も倍以上も違ってきます。

庵治石細目は原石内に含まれる小さな黒雲母の数が多く、
磨くと青黒い細かな「紺がすり」のような模様が現れるものもあります。

これが、庵治石最大の特徴で主に「庵治石細目」の高級材だけに現れる、
「斑(ふ)」又は、「ぼたん」と呼ばれる庵治石最大の特徴である現象で、
石に湿り気、潤いを与えたような二重のかすり模様を見せてくれます。

この現象は、世界中の石材の中でも類がなく、
庵治石の最高級品だけに現れる極めて希少な現象です。

庵治石細目は、この「斑」が浮く美しさと、
長い年月を経ても艶やかな光沢を保ち、
低い吸水性と極めて硬い硬度の耐久性を誇る、
名実ともに世界一の最高級墓石材として折り紙つきの素材です。

けれども、人工的にこの「斑」を付けたものや、
中国の石材加工工場でつくられた粗悪な墓石も数多く存在します。

極めて加工が難しく、最も値段の高い石だけに、
「庵治石細目」で墓石をお考えの際には細心の注意が必要です。

【庵治石細目の物性データ】
■比重:2.66
■吸水率:0.19%
■耐用強度:24.2㎏/㎡

庵治石中目

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「庵治石中目」の主な構成物質は庵治石細目と同様、
石英・長石・雲母を主として構成されていますが、
含まれている黒雲母の数が庵治石細目と比べて少ないため、
庵治石細目より、見た目が白っぽく見えますが、
硬度など、庵治石ならではの優れた特性にあまり差異はありません。

また、少量の白雲母も含まれていますので、
銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあります。

庵治石中目の高級品には庵治石細目と同様に、
みごとな「斑」が浮き出るものもあり、
白い色目の長石との上品なコントラストが、
庵治石中目ならではの優美な光沢と風合いをかもしだしています。

価格も庵治石細目と比べると少々廉価となっていますが、
それでも、他の墓石材と比較すると、やはり高価で、
愛媛県産「大島石」の高級材と同等の価格となる高級墓石材の一つです。

しかし、この「庵治石中目」も採石される丁場により品質は様々です。

変色・変質しにくく、みごとな「斑」が浮いている素晴らしいものから、
わずか数年でサビがでて、変色の著しいものまでピンからキリまであります。

庵治石中目の墓石を購入する際にも、庵治石細目と同様に、
庵治石をよく知り、産地と密接な関係を持つ石材店を選ぶことが重要です。

【庵治石中目の物性データ】
■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:18.8㎏/㎡

庵治石中細目

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「庵治石中細目」は石目の細かさも色合いも、
庵治石細目とちょうど中間の雰囲気を持つ石です。

庵治石細目と比較すると、含まれる黒雲母の数が少ないため、
庵治石中目とまではいきませんが、やや白っぽく見えます。

その中でも、黒っぽい色調の黒口と、白っぽい白口とがあり、
黒口には、庵治石細目ほどではないが、
庵治石特有の「斑」が浮き出るものもあります。

白口は庵治石中目によく似た雰囲気で、
清楚で上品な風合いを持っています。

庵治石細目と庵治石中目と比べ、採石量が少ないため、
近年では墓石としての建立数も少ないのが現状です。

硬度は細目とほぼ同じで、透明感と繊細で優しい石質が高級感を備えています。

【庵治石中細目の物性データ】
■比重:2.67
■吸水率:0.20%
■耐用強度:20.0㎏/㎡

庵治石は世界に類の無い質の良さと希少価値から、
現存する石材としては世界一と評され、
産地には数多くの有名彫刻家がアトリエをかまえています。

庵治石は他の石材では感じられない独特の雰囲気を持ち、
四季を通しての様々な表情を楽しませてくれます。

春のほのぼのとした日差しによって際立つ透明感のある青色。

夏には暑さをしのぐ優しさを兼ね備えた躍動感。

秋には紅葉と共に深みを増した風合い。

冬には静寂と暖かさを感じさせてくれます。

日本の風土で育まれた庵治石は「日本人の心の石」でもあるのです。

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