インド産アーバングレーの墓石はお手頃価格で良い石だったはず…
インド産の「アーバングレー」といえば、お手頃価格で良質の墓石材だったはず・・・
いきなり過去形になっていますが?
少し緑色がかった濃いグレーの色目と、ガラスのような透明感が特徴の墓石材で、和型、洋型、どちらの墓石にもマッチするインド産みかげ石「アーバングレー」。
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
硬い石質と「0.056%」という極めて低い吸水率を誇り、価格も手頃であったため、全国的に人気の広がった石です。
しかし、2014年頃からこのアーバングレーに異変が起きています。
それは、価格の高騰と品質の低下です。
一体どういうことなのか、詳しく解説していきたいと思います。
目次
1.品質の悪いアーバングレーが登場
アーバングレーの墓石のほとんどは、中国の石材加工工場でつくられています。
そして、2014年の旧正月明けにアーバングレーの原石価格が、なんとそれ以前の2.75倍に跳ね上ったのです。
これには、為替の影響や原油の高騰による輸送コストなど様々な要因があります。
それに加え、中国の石材加工業に従事する工員(職人)たちの賃金高騰などもあり、「アーバングレー」はこれまでの様に“良質廉価な墓石材”ではなくなったのです。
- インドから中国に輸出される原石価格の大幅に値上げ
- 人件費や原油価格高騰のによる中国の石材加工賃の値上げ
- 円安による為替相場の影響
まさに、トリプルパンチです。
ちなみに、為替相場だけを捉えてみても、2012年あたりは、1ドル80円前後で推移していたものが、2014年9月25日現在での円ドル相場では、1ドル109円となっています。
この円ドル相場は、2021年8月5日現在も、1ドル109円と同じです。
中国へ石材製品を発注する際にはドル建てで行われますので、為替相場だけで考えても、1ドル80円と109円とでは、2012年頃と比べると、約36%仕入れ価格が上がっていることになります。
つまり、100万円で仕入れていたものが136万円になったということです。
ここには、原石の値上げや加工賃の値上げは含まれておりません。
しかし、これまで良質廉価で通ってきたアーバングレーの墓石を、いきなり大幅アップの値段ではなかなか販売できません。
そこで、これまでは墓石としてあまり使用されることがなかった、色目の悪いアーバングレーを使用し、値上げを最小限に抑えることにしたのです。
それでも、以前と比べるとやはり値段は上がっています。
2.赤いアーバングレーや白っぽいアーバングレー
透明感のある濃いグレーの色目が特徴のはずのアーバングレーに、赤いものや白っぽいものなんてあるはずがない、と思われる方もいるでしょう。
でも、実際に存在し、数多くの墓石として流通しています。
では、ここで、日本国内に流通しているアーバングレーを見ていただくことにいたしましょう。
上の画像の6種類(①~⑥)の石はすべてアーバングレーです。
①~④のアーバングレーは、いずれも青みが強く色の濃い石です。
その中でも、最も綺麗な色目なのが、①のアーバングレーです。
価格も①のアーバングレーが最も高くなります。
次に、⑤のアーバングレーをちょっと見てください。
①~④の石と比べると、白っぽくボヤーッとしているのが分かりますでしょうか?
画像では少し分かりにくいかもしれませんが、実際のお墓の大きさになると、白っぽいのがよく分かります。
そして、⑥が最もひどい「赤いアーバングレー」です。
もう少し分かりやすくするために、①と⑥だけを並べてみました。
さすがに、これなら画像でも綺麗か汚いかの区別がつくと思います。
如何ですか?
これが、いわゆる「赤いアーバングレー」ですが、やはり画像では、はっきりとは分かりにくいですね。
グレーの石目の中に、レンガの様な赤茶色の粒子が混ざっています。
当社に実物がございますので、興味のある方は見に来てください。
赤いアーバングレーや白っぽいアーバングレーの墓石で、あなたは納得できますか?
3.見積書上はどれも「アーバングレー」
前述の6種類のアーバングレーは、見た目違いの他に、加工される工場も違います。
①のアーバングレーは特に青みが強く色が濃いのが特徴であると共に、この原石を取り扱っている工場の技術力が高いことも安心の理由です。
その分、価格も高くなりますが、「安かろう悪かろう」になることを考えれば、決して高い買い物ではありません。
②~④のアーバングレーの原石を取り扱っている工場の技術レベルは普通くらい。
ごく一般的な形の和型墓石なら、比較的問題はないかと思いますが、デザイン墓石となると、機械で磨けない、手加工・手磨きの部分が多いので、あまりお勧めできません。
そして、問題の⑤の白っぽいアーバングレーや、⑥の赤いアーバングレーです。
これらの極端に安い原石を取り扱っている加工工場は技術力も低いため、出来上がってくる墓石の製品精度に大きな差が生じます。
しかし、小売市場ではこれらをランク分けすることなく、単に「アーバングレー」として販売されているケースがほとんどです。
つまり、見積書上は、どれも「アーバングレー」ということです。
どのランクのアーバングレーの墓石を扱っているかは、石材店の考え方次第ということになります。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
アーバングレーが良質廉価のお手頃価格の墓石材であったというのは、ひと昔前の話です。
今では、値段の安い石と高い石とでは30%以上の価格差があります。
技術力の高い工場は良い素材を使い、逆に技術力の乏しい工場は、素材も安いものを使うというわけです。
これは、中国の石材加工工場に限ったことではありません。
板前寿司とスーパーのパック寿司とでは、扱うネタも違うし、料理人の腕も違うのと同じです。
でも、これは納得の上で食べるわけですから、単純に比較はしないはずです。
しかし、お墓は違います。
30%以上安いと言っても、1,000円、2,000円で買えるわけではありません。
それゆえ、アーバングレーで墓石をお考えの方は十分な注意が必要だということです。
『インド産墓石材「アーバングレー」の価格・ランク・品質を徹底解説 』
『インド産墓石材アーバングレーの特徴・品質・価格と選び方の注意点! 』
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