中国産墓石の価格上昇・2012年/⑥中国の環境保護政策による採石丁場の閉鎖

■中国産墓石の価格上昇・2012年/①WBSにて放送
http://mbp-kobe.com/daiichisekizai/column/27120/
※上記のコラムからのつづきです
中国政府の環境保護政策に伴い、
沿岸部にある採石丁場は今年も影響を受けるでしょう。
ポピュラーで安価な石種として日本全国で数多く使用されている
「G623」、「G614」はすでに採掘停止となっており、
「G603」も今年後半には採掘停止になる見込みです。
こうした石種に関しては情報が交錯しており、
はっきりしたことは判りませんが、
それらの代替石種の開発等の話題が目立っていることから、
採掘停止として名前が挙がっている石種に関しては、
値上がり、そしていずれは無くなるでしょう。
また、政府の環境保護政策は石材産地にも影響を及ぼしており、
福建省・崇武地区にある工場の一部は、今年から恵安石材工業地区へ
随時、移転しなくてはならなく、晋江市にある約千軒の石材工場は、
今年後半に撤退せざるを得ない状況にあります。
現状の場所で工場を稼働できたとしても、
石材加工による汚泥や石粉などの汚染防止対策が必要とされ、
それが出来ない場合は、工場が閉鎖に追い込まれる可能性もあると言います。
環境保護をしていくためには、多額の経費が掛かり、
それも製品値上げの要因の一つです。
~つづく~
※参考・引用文献 「月刊石材」(第32巻第5号・株式会社 石文社発行)
【墓石建立可能地域】
・兵庫県・神戸市及び関西地方
・東京周辺の首都圏
・近畿地方全域
・中国・四国地方の一部