私にとって母の遺骨は骨になっても母そのもの!水が入るお墓は絶対ダメ【お客様の声/大阪府吹田市・RK様】
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
亡くなった母のために、以前から確保していた芝生墓地にオリジナルデザインのお墓を建てたい。
しかし、周囲に建っているお墓を見渡しても、ほとんどが同じようなカタチばかり。
違うのは、石の色くらい・・・
しかし、なんとしても周りとは一味違うデザインのお墓にしたい。
そして、何よりも「納骨室の中に水が入るのだけは絶対にイヤ!」と言われる、大阪府吹田市在住のRK様。
その理由は、RK様にとって「お母様の遺骨は、骨になっても母そのもの」であったからです。
こんな悩みを抱えておられたたRK様から、お墓づくりへの想いをしたためた直筆のお手紙を頂戴いたしました。
イニシャル表記なら掲載可という許可をいただきましたので、原文のままご紹介したいと思います。
目次
1.RK様からいただいた直筆のお手紙
亡きお母様のために、「芝生墓地に似合い、カロート(納骨室)の中に水が入らない構造の洋風墓碑を建てたい」という、想いがいっぱい詰まったお墓づくりとなったRK様からうれしいお便りをいただきました。
以下テキストに書き起こし、RK様のご了解のもと、イニシャル表記にて原文のままご紹介させていただきます。
私の母は、リハビリ病院で快方に向かっていたところ、突然「くも膜下出血」で亡くなりました。
91才で大往生を遂げましたが、夫である私の父の一存で、通夜・告別式は無宗教式で行われました。
突然の死で母の意向も知らないまま、長男の私は父に押し切られた状態で母をおくり、自問自答をする日々が続く中で、祭壇の購入、墓碑建立となりました。
真言宗でありながら無宗教で母をおくりましたので、当然のことながら位牌、戒名もありませんでしたが、母は生前に父と選んだ洋風墓地を準備していました。
「その洋風墓地に似合うお墓づくりをしてほしい」と父に言われ、私は「父が喜ぶお墓をつくりたい」そして、同時に「母の遺骨を大切にしたい。母が最期に暮らす家(お墓)をつくりたい」と思いました。
私にとって母の遺骨は、骨になっても母そのものであったのです。
母のお墓づくりは家の設計図を描くように、お墓の強度や雨水が入らない構造、素敵なデザインに・・・
と、能島さんにアドバイスしてもらいながら納得がいくまで考えました。
最終的には、「石は、同じ石は二度とない」と能島さんに言われ、引きが強かった母の強運を信じて、墓石の選別、職人さんの削り出しを待ちました。
能島さんのおかげと母の強運で素晴らしい石目の美しい墓石にめぐりあいました。
心より感謝いたしております。
納骨式では雨予報であった天気も母の強運に助けられ、紅葉も最高で秋晴れの“いい夫婦の日(11月22日)”となりました。
この日も父の意向で無宗教式での納骨となりました。
職人さんによる、あたたかい納骨式にしていただき、父も喜んでおりました。
骨壺には、「わが愛しき妻よ、われらを育てし母よ。安らかに眠りたまえ」と94才の父が書き、母への感謝の言葉を贈りました。
母は、花が好きだったので、墓石には「彩想」と刻みました。
母を想い出し、想い出を語り合い、その想い出が花のように色どりよく、季節が巡るように、いつまでも輝かしく続きますように・・・という願いを込めました。
墓所は丘陵で一面の芝生です。
我が家のお墓参りはピクニック気分で出掛け、墓前で手を合わせる時には自宅のリビングで語り合うようにお参りしたいと思っています。
能島さんをはじめ、職人のみな様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
吹田市在住 R・K
2.RK様からいただいた「お客様アンケート」
RK様からは、先ほどご紹介した直筆のお手紙の他に、「お客様アンケート」も頂戴いたしましたので、こちらもテキストに書き起こし、イニシャル表記にて以下原文のままご紹介させていただきます。
Q1.お墓を購入される前に、どのようなことで悩まれましたか?
RKさま:お墓のことは全く知識はないけれど、石材店に行けば親切にわかりやすく、何でも教えてもらえると思っていましたが、実際には違っていました。
自身も何を質問したらいいのか?すらわからないという状態で悩みました。
Q2.第一石材をお知りになったきっかけは?
RKさま:まずは、墓所に一番近い石材店へ行きましたが、営業担当者の話やお墓については謎だらけで、自学自習が必要と感じ、インターネットで調べていたら、元・石材店営業マンのブログで「第一石材の仕事は素晴らしい」と知り、実際に会って能島さんと話したいと思いました。
Q3.第一石材を知ってすぐにお墓を購入されましたか?あるいは購入を悩まれた場合、その理由は?
RKさま:能島さんの説明は、わかりやすく的確でしたので即決でした。
Q4.数ある石材店の中で当社をお選びいただいた決め手は?
RKさま:防水構造を備えたお墓「信頼棺®」と、能島さんの仕事に対する真摯な姿勢と対応。
それが決め手でした。
Q5.第一石材でお墓を購入されていかがでしたか?
RKさま:最高に満足しています。
感謝の気持ちでいっぱいです。
3.“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」の芝生墓地デザイン墓石
ここからは、RK様の想いがいっぱい詰まった芝生墓地デザイン墓石をご紹介させていただきますが、芝生墓地におしゃれなデザイン墓石を建てるのは意外と難しいのです。
それは、多くの霊園の芝生墓地が、幅・奥行・高さなどのサイズを細かく定めているからです。
また、一般の墓地と違って外柵がなく墓石本体だけなので、デザインの差別化がしにくいという点もあります。
それに加え、当社開発の特許・実用新案登録の独自構造墓石“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」をご希望となると、はたして、霊園が定める基準に合致するのか?
そんなRK様の想いを叶えるべく、当社第一石材がご指名をいただき、お墓づくりがスタートしたのです。
基本デザインは、デザイナーズブランド墓石「casa memoria/カーサメモリア」の“Ten-ni/テン・ニ”をリデザイン(再設計)いたしました。
もちろん、RK様の絶対条件である“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」構造です。
墓石に使用する石材は、最高級国産銘石の「庵治石中目」と、シックな茶系の色目が特徴の「スウェーデンマホガニー」を使用しております。
では、原石の調達から加工に至るまでの詳細を見てまいりましょう。
3-1.“庵治石中目”と“スウェーデンマホガニー”
お墓づくりに熱い想いを抱かれているRK様に、私どもがご提案したのは、“花崗岩のダイヤモンド”と称される最高級国産銘石である香川県産の「庵治石中目」と、北欧スウェーデン産の茶系みかげ石「スウェーデンマホガニー」です。
石は自然界の産物ゆえに、2つとして同じものはありません。
そういう意味では、肉や魚などとよく似ています。
もちろん、ご提供する私たち石材店も十分に吟味をして選ぶのですが、最高の石に当たるかどうかは運も左右します。
今回は、その運の強さが大きく影響しました。
RK様のお墓用に切り出された「庵治石中目」は、庵治石細目と見間違うほどの見事な「班(ふ)」が浮いた大当たりの石です。
たぶん、当社がこれまで手掛けた中で、これほどの庵治石中目に当たったのは過去に一度あるかどうかです。
それほど、素晴らしい庵治石中目に当たったのです。
それに加え、スウェーデンマホガニーも1回は取り替えをいたしましたが、次は最高の石目と色目の石に当たったのです。
RK様いわく、「亡きお母様が強運の持ち主との」ことですが・・・
まさしく、その通りの石に出会えたかと思います。
3-2.完全国内加工のデザイン墓石
今や、日本国内に流通している墓石の80%以上が、中国の石材加工工場でつくられています。
ましてや、デザイン墓石となれば加工が複雑なので、日本国内でつくるとなると高額になるため、中国でつくられるものがほとんどです。
それは、中国産やインド産の石だけではなく、日本の石までもが中国で加工されているということです。
つまり、日本の石を中国に送り、現地で完全な墓石に加工されたものを再び日本に輸入される「中国加工の国産墓石」というわけです。
しかし、RK様宅のお墓は違います。
大当たりの庵治石中目の原石を、日本三大石材加工地の一つである、香川県高松市「庵治・牟礼」の一流加工工場でつくる、完全国内加工のデザイン墓石です。
3-3.細部にまでこだわったち密な設計と加工
一見なんの変哲もない、シンプルなデザイン墓石に見えるかもしれませんが、実は、
- 棹石正面の切り込みライン
- 花立側面のライン
- 花立台座側面のライン
- 香炉側面のライン
が、すべて同じ角度で揃うよう、細部にまでまでこだわった設計です。
そして、こういったち密な加工を忠実に表現できるのは、国内加工ならではです。
3-4.中国加工の墓石製品の品質管理
墓石本体の台石と前に長く伸びる霊標(墓誌)部分は、間口1,100×奥行1,500という大きな一枚石のスウェーデンマホガニーを使用しており、当社が信頼をおいている中国の石材加工工場にて製作いたしました。
新型コロナの影響で中国に行けなかったので、現地のスタッフに協力していただき、リモートでの製品検品です。
中国産の墓石製品の仕入れに関しては、すべて石材商社さんにお任せというのが一般的ですが、さすがにそれでは思った通りの製品を期待するには無理があります。
お客様からの要望を聞いたのは石材店ですし、設計したのも石材店のはず。
それなら、石材店自らがチェックしないと、どこかに不具合が生じてきます。
3-5.とことんこだわった墓碑銘文字
墓石の各部材の加工が終わると、次はお墓の顔ともいえる墓碑銘の彫刻です。
多くがコンピューターの筆文字が使用されている近年において、RK様は文字にもこだわられました。
母は、花が好きだったので、墓石には「彩想」と刻みました。
母を想い出し、想い出を語り合い、その想い出が花のように色どりよく、季節が巡るように、いつまでも輝かしく続きますように・・・という願いを込めました。
文字を揮毫したのは、北海道を拠点に活躍されているデザイン書道家・植田準氏。
彫刻は墓石の加工と同じく、香川県高松市「庵治・牟礼」の碑銘彫刻師の手で彫り上げました。
ここにも、RK様のお母様への想いが感じられますね。
4.芝生墓地での墓碑建立工事工程
墓石の加工を始めている間に、同時進行で墓地での工事に取り掛かっています。
特に基礎工事に関しては養生期間が必要なので、真っ先に着工する必要があります。
4-1.芝生墓地の基礎工事
芝生墓地の多くは、最初からカロート(納骨室)が設置されていて、その上に墓石を設置するため、基礎工事を行わないのが一般的なのです。
つまり、既設のカロートの上に墓石を乗せているだけということです。
しかし、既設カロートのサイズが間口600×奥行600に対し、墓石のサイズが霊園規定により間口1,100×奥行1,500あるため、重量的に少々不安に思い、一般墓地と同様に鉄筋配筋生コン使用の基礎工事を行いました。
4-2.カロート(納骨室)内の湿度調整
1カ月ほどの養生期間を経て、コンクリートもしっかり乾燥しました。
カロート内に水が入らない構造に加え、吸放湿効果の高い天然ゼオライトを敷き詰めることによりカロート内の湿度上昇を抑制し、結露の発生を予防いたします。
4-3.墓石の耐震工事(免震施工)
墓石の地震対策として、“震度7”に対応した墓石免震ゲル「安震はかもり®」を装着し、慎重に施工を進めていきます。
4-4.RK様こだわりのオリジナルデザイン墓石の完成
花立や水鉢などの附属品を装着して、“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」構造の芝生墓地オリジナルデザイン墓石の完成です。
墓碑サイズ
間口1,100×奥行1,500×高さ800
使用石種
- 庵治石中目(香川県高松市・寺島石材産原石使用)
- スウェーデンマホガニー(スウェーデン・スモーランド地方産)
5.まとめ/第一石材からR・K様へ
R・K様のお手紙を拝見して胸が熱くなりました。
お骨を海にまいたりするのが当たり前の時代において、私たち日本人にとってお骨がいかに大切なものかということを再認識いたしました。
それは、戦後数十年がたった今でも、戦没者の遺骨収集事業が行われているのが何よりの証拠です。
そんな大切なお骨を納めるところが、お墓のカロート(納骨室)です。
- 水が入るのは絶対ダメです!
- 虫のすみかなんてありえません!
「私にとって母の遺骨は、骨になっても母そのもの」という、RK様のお母様への想いを初めて知り、あらためて“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」を開発して良かったと思った次第です。
そして、お父様が自ら骨壺に書かれた、「わが愛しき妻よ、われらを育てし母よ。安らかに眠りたまえ」という、愛のメッセージにも感動しました。
これほど家族のみんなから想われているのですから、きっとお母様は天国で微笑んでおられると思います。
良いお墓づくりは石材店だけでなし得ることはできません。
お施主様の良き理解があればこそ叶えられるものだと思っています。
数多くの石材店がある中で、このような素晴らしいお墓づくりのご縁をいただけたことに、改めて感謝申し上げます。
お墓はある意味特殊な商品です。
あなたがいくら時間をかけてお墓のことを詳しく調べたところで、必ずどこかの石材店に委ねるしかありません。
スーパーで買い物かごに商品をポンと入れるようなわけにはいきませんし、石を仕入れて自分でお墓をつくることなど不可能に等しいでしょう。
最終的には石材店に委ねるしかない商品だけに、お墓に関しては「墓石選び」よりも「石材店選び」がすべてとなるのです。
「石材店選び」で悩んでいる方は先ずはコチラのページをご覧ください。
普通の石材店が絶対に教えてくれないことを包み隠さずお伝えします。
このページを読んでいただくことで、お墓に関する疑問が一気に解決するかもしれませんよ。
のじま
【実録映像】お客様インタビュー動画(00:03:33)
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
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