お墓を建てる目的から考える墓石選びのポイントと注意点
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
能島
いさ、お墓を建てるとなっても、一般消費者にはわからないことばかり。
ホームページで調べてみても、どの石材店も自社の良いことしか書いていないし、石材店に行って話を聞いても今一つよくわからない。
そのため、「お墓はどこの石材店で建てても同じ。違うのは値段だけ!」なんて思っている人もいるでしょう。
でも、お墓を建てるのは一生に一回あるかないかのことだけに、誰しも失敗はしたくないはずです。
そこで今回の記事では、消費者にとって極めてわかりにくい、墓石選びのポイントと注意点をお伝えいたします。
お墓を建てる目的から考えることで、墓石選びで何が最も大切なのかが自然と見えてきます。
それでは、早速ご説明いたします。
目次
1.何のため?誰のためにお墓を建てるのか?
いきなり質問ですが、あなたはいったい何のためにお墓を建てるのですか?
・・・
・・・
・・・
そんなの決まってますよね!
- 亡くなった人のため
- 将来の自分たちのため
ほとんどがこの二つでしょう。
つまり、誰かのお骨を納めたり、将来自分たちが入るためにお墓を建てるわけです。
何かの記念や観賞用ではないはずです。
そう考えると、お墓の主人公である亡くなった大切な人や、未来の自分たちの終の棲家としてお墓を捉えてみると、意外と簡単に答えが導かれてきます。
それが、お墓・墓石を選ぶ際の最も大切なポイントなのです。
では、それらのポイントを具体的に紹介していきましょう。
2.故人が喜び自分たちも満足できるお墓とは?
故人やご先祖様を主体に考えるのならば、その人たちが喜んでくれそうなお墓はどんなものかを考えてみてください。
生前に建てられるお墓ならば、自分たちが遠い将来、そこに入るつもりで考えてみてもいいかもしれませんね。
2-1.良い石を選んでお墓をつくりたい
お墓を買う際、多くの人はお墓に使用する石にこだわります。
「料理も素材が一番」というくらいですから当然のことかもわかりません。
- どうせなら国産の「大島石」
- 吸水率の低い石
- できる限りきれいな石目を希望
・・・など、こだわりポイントは人それぞれですが、亡くなった大切な人のために、できる限り良い石でお墓をつくりたいという想いを持っている人は少なくありません。
国産・外国産に限らず、良い石に越したことはありません。
では、良い石の根拠とは何なのでしょう?
実はこれも明確な答えがないのです。
見た目の美しさで評価の高い石もありますし、硬さや耐久性に優れている点で良い石と言われているものもあります。
色の変化を「変色」と嫌う人もいますし、「わびさび 」と捉える人もいます。
要は、あなたが何を基準に選ぶかなのです。
2-2.おしゃれなデザインの墓石
和型、洋型、お墓の形に限らず、「亡くなった父はおしゃれだったから、カッコいいお墓にしたい」と、洗練されたデザインの墓石を希望される人もいます。
また、「家族の絆を表すようなデザインのお墓が欲しい」など、想いをカタチにしたオリジナル墓石を考えている人もいます。
いずれにしても、在りし日の故人を思い浮かべながら、お墓づくりに反映するのもいい供養になるかも知れませんね。
ただ、いざお墓が完成してみると、「想っていたイメージと違う!」なんて話もよく耳にします。
そう考えると、おしゃれなデザインの墓石をお考えの方は、その道に精通した石材店に依頼することが重要です。
2-3.墓石の構造や施工重視のお墓
ここまでは、亡くなった大切な人や、未来の自分たちの終の棲家という観点からのお墓選びとして、「良い石」と「おしゃれなデザイン」の2つをご紹介してきました。
でも、ちょっと何か足りない感じがしませんか?
もう少し深掘りして考えてみてください。
・・・
・・・
・・・
そうです!
- 「良い石」
- 「おしゃれなデザイン」
いずれも、見た目の観点で選んだものなのです。
お墓は、クルマや家電製品のように定期的に買い替えをするものではありません。
風雨にさらされる屋外に長い年月あり続けるだけに、見た目の良さだけでは不安材料だらけです。
また、日本中、いつどこで地震が起こっても不思議じゃないだけに、大きな地震でも倒れない仕様のお墓でないとダメでしょう。
そして、実は、日本全国ほとんどの地域の墓石は、カロート(納骨室)の中に水が入ってしまう構造なのです。
かつては夕立と呼ばれていた雨も、今では「ゲリラ豪雨」と称され、あちらこちらで大きな被害をもたらしています。
大切な人のお骨が水びたしになっているとしたら、あなたは耐えられますか?
「良い石」や「おしゃれなデザイン」など、外観上の観点からお墓選びをすることも間違いではありません。
しかし、大切な故人やご先祖様のことを想い、将来の自分たちの終の棲家と考えるならば、
- 頑強な基礎工事
- 大地震に対応した耐震施工
- カロートに水が入らない構造
など、墓石の構造や施工重視でお墓選びをすることこそが、最も重要と言えるのではないでしょうか。
3.良いお墓を建てるには良い石材店選びにつきる
さあ、あなたの方針が決まれば、いよいよ本格的なお墓選びです。
- 良い石のお墓
- おしゃれなデザインのお墓
- 構造や施工重視のお墓
文字で書くのは簡単ですが、これらの想いを叶えてくれる石材店を探すのは結構難しいことなのです。
あなたがどの程度で満足されるのかによりますが、本当に良い石で素晴らしい加工技術のお墓を提供できる石材店はそう多くありません。
おしゃれで、年月を経ても色褪せしないデザインのお墓をつくることも石材店のセンス次第です。
そして、納骨室に水や虫が入らない構造のお墓をつくることができる石材店は、全国でもほんのわずかです。
そう考えると、良いお墓を建てるには良い石材店選びにつきます。
そこにたどり着けるかどうかで、すべてが決まると言ってもいいくらいです。
4.まとめ
いかでしたか?
あなたは、どの部分を重視したお墓づくりをしたいか決まりましたか?
お墓を建てるのは一生に一度あるかどうかです。
国産、外国産に限らず、どうせなら良い石でつくりたい。
・・・というよりも粗悪な石に当たりたくないはずです。
見た目のデザインや設計内容には頓着しない、という人もいるかと思いますが、お掃除のしやすさや、お参りのしやすさなども「デザイン」なのです。
そして、なによりも大切なのが墓石内部の構造です。
外からは見えませんが、そこはあなたの大切な家族やご先祖様が眠る場所です。
そして、いずれは、あなたもそこに入るかもしれないのです。
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『家の雨漏りはダメで、お墓の中に水が入るのはOKっておかしくない?』
『オシャレなデザインの洋型墓石を建てるには石材店選びがすべて』
『今選ぶべきお墓の最大ポイントは自然災害に強い墓石である理由』
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