「お墓に水が溜まる」「ハチが巣を作る」!対策と解決方法
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
2019年6月に、北九州のお墓から大量のハチの巣が見つかり、ちょっとした話題になりました。
浄土真宗本願寺派永明寺の松崎智海住職が、蜂の巣の発見から除去するまでの経緯をツイッターに投稿したところ、なんとリツイート数7万、いいね!が14万を超えたと言います。
この出来事は、ネットのニュースでも紹介されました。
以下、掲載記事の全文です。
えっ、そこに作ったの?お墓の中から大量のニホンミツバチの巣を発見
└ https://maidonanews.jp/article/12455203北九州のお墓から大量の蜂の巣が見つかり、話題となっている。
浄土真宗本願寺派永明寺の住職・松崎智海さん(@matsuzakichikai)が、蜂の巣の発見から除去するまでの経緯をツイッターに投稿したところ、リツート数7万、いいねが14万を超えた。
住職が蜂の存在に気付いたのが今月9日のこと。お墓参りをしていた方から寺に一本の電話が入った。
「隣のお墓に蜂がいる。駆除してくれ」。
調べてみるとその墓は確かに寺の所有地内にある墓だったが、寺に管理責任のない墓だった。
本来は当事者同士の話し合いで解決してもらうべき案件なのだが、古い墓のため、所有者は不明だった。
翌10日、住職はフェースブックに「嫌だな~」と発信後、殺虫剤2本をもってしぶしぶ墓に向かった。
ところが殺虫剤で駆除できるほどの相手ではなかった。
途方に暮れていると、フェースブックの「養蜂家なら引き取ってもらえるよ」という書き込みをきっかけに11日には、福岡市の養蜂家「JBee farm」に連絡を取った。
福岡から北九州まで車で1時間をかけて駆け付けた養蜂家が墓の納骨室を確認してみると…。
予想を超える大量の蜂の巣を発見した。
スズメバチが巣を作るケースが多いが、確認したところ、ニホンミツバチだった。
その場で蜜をペロリとなめた住職は「すごく糖度が高かったです」という。
また、除去作業にあたった養蜂家によると「市販に出してもおかしくない」ほどの良質な蜂蜜だった。
お墓から大量のニホンミツバチ発見にネット上でも多くの反響が。
「宝物出てきたみたいだね(笑)」「そ、そこに巣作ったんですね…はちみつ食べるに食べれない感…」「お墓に眠ってる人が、甘党だったんですかねぇ」「蜂からのお供え物だ」と、驚きとほっこりしたという意見が飛び交った。
ただ、蜂の巣の除去が完全に終わったわけではない。
除去した当日に、肝心の女王蜂は見つからなかった。
「残った蜂が興奮している状態なんです」(住職)。
女王蜂が健在なら解決にならない。
蜂の習性として、蜜蝋が残っていると同じ場所にもう一度巣を作るという。
14日午前中に、住職が墓の様子を見に行った際、巣のあった場所に蜂が出入りしていたという。
女王蜂の生存は「五分五分」(養蜂家)らしく、17日以降に女王蜂探しを行う予定。
女王蜂の除去に成功した後は納骨室の隙間を完全にふさぐコーキング作業も待っている。
安心してお墓参りできるようになるまでにもう少し時間がかかりそうだ。
(まいどなニュース・佐藤利幸)
引用元:YAHOO!「デイリースポーツニュース」/2019年6月14日(金)
さて、この記事をご覧になっているあなた!
「他人事」だと思っていませんか?
「うちのお墓は石屋さんがきちんと施工してくれているから大丈夫」なんて思っていませんか?
実は、日本全国のほとんどのお墓は、このようにハチが巣を作ったり虫が住み着いたりする可能性がある構造なのです。
「そんなの平気」「蜂蜜ゲットでラッキー!」と思う方はこれ以上読み進んでいただく必要はございません。
目次
1.大切な家族のお骨が水びたしかも!?
ニュースで紹介されていたハチの巣、すごかったですねぇ!
このお墓ではミツバチでしたが、スズメバチが巣を作るケースの方がはるかに多いのです。
また、ハチ以外にもクモやムカデなど、お墓のカロート(納骨室)の中は外敵に襲われる心配がないので、虫にとっては格好の棲みかなのです。
虫が入る隙間があるということは、当然水も入ります。
- お骨が泥水の中にプカプカ浮いていた
- 骨壺が水没していた
…なんてことは、決してめずらしいことではありません。
お墓参りに行って、カロート(納骨室)を開けて中を覗く人はほとんどいませんので、お墓の中がどのような状態になっているかを知らないだけなのです。
たまたま、ハチの巣の場合は、ハチが頻繁に出入りするので気付くのですが、クモやムカデや水が溜まっているかどうかは、中を覗いてみないとわかりません。
中には、ヘビがいたという話も聞いたことがあります。
大切な家族のお骨が水びたしになっていたり、虫だらけのところに納められているとしたら、あなたは耐えられますか?
2.業界人なら誰でもが知っている事実
今回の北九州のお墓のツイッター投稿に、「リツイート7万件」「いいね!14万件超」の反響があったということは、一般消費者にとって、お墓の中にハチが巣を作ることは驚きであり知らないことなのです。
しかし、私たちのようにお墓を扱っている業界の者なら誰でもが知っていることなのです。
ハチなどの虫が巣を作ることも、カロート(納骨室)の中に水が入ることも知っています。
もし、知らない石材店があるのなら教えてほしいくらいです(笑)
そのくらい誰でもが知っている事実なのです。
知らないのは消費者だけなのです。
つまり、お墓の中に水が入ることや虫が入ることは、墓石業界の公然の秘密ということです。
3.どうして改善・改良されないのか?
お墓の中に水や虫が入ることは、ほぼすべての石材店が知っている事実にもかかわらず、なぜ改善・改良されないのでしょうか?
いや、なぜ改善・改良されなかったのでしょうか?
その理由を探っていくことにいたしましょう。
(1)消費者に指摘されないので改善する必要がない
ほとんどの消費者は、お墓の中に水や虫が入ることなど知りません。
というよりも、ほとんどの石材店は、お客様にその事実を伝えないので、消費者が知る由もなのですが・・
また、それ以前に、一般消費者はお墓の中に水や虫が入るなんて考えもしていないと思います。
だから、当然指摘されることもないのです。
(2)簡単に納骨ができる=簡単に水や虫が入る
一般的なお墓へのご納骨は一回限りではありません。
家族の中で亡くなる方があるたびに、お墓へのご納骨が必要になります。
通常、その際には石材店が立会い、納骨作業を行うのですが、その作業は比較的簡単にできる構造になっています。
つまり、簡単に開け閉めができるということは、簡単に水や虫が入ってしまう構造というわけです。
(3)墓石業界では水や虫が入るのは「仕方がないこと」である
墓石業界では、お墓の中に水や虫が入ることは「やむを得ないこと」「仕方がないこと」という認識なんです。
当社もかつては、お客様に尋ねられると、このように答えていました。
また、関西の納骨方法は骨壺での納骨ではなく、晒の布で作った骨袋に移し替え、カロート(納骨室)内の土の上に安置する、「お土に還す」という納骨方法が主流なので、「お骨が土に還るためには多少の水分が必要」なんて、苦し紛れの返答をする場合もあります。
よしんば、そうであったとしても、“多少の水分”と“水が溜まる”とでは大きな違いです。
「仕方がない」とは言えないので、「多少の水分が必要」という表現を使っているにすぎません。
しかしながら、近年の研究で、実は「お骨は土に還らない」ことがわかってきたのです。
4.水や虫が入らないお墓はないのか?
お墓の中に水や虫が入ることは、墓石業界の長年の懸案事項です。
しかし、次の納骨のことを考えると、カロートの入口を接着剤でガチガチに固めてしまうわけにはいきません。
それで、「やむを得ない」「仕方がない」となってしまうのです。
それゆえ、私たち石材店は納骨の日が近づくとあらかじめお墓の中を確認し、水が溜まっていたらくみ出し、虫が巣を作っていたら取り除き、納骨日当日には何事もなかったかのように納骨式を始めるのです。
「やむを得ない」「仕方がない」と言うのなら、なにもそこまでしなくてもいいようなものですが、やはり心のどこかで後ろめたい気持ちがあるのでしょうね。
かつての当社もそうだったから、よくわかります・・
そして、2012年(平成24年)に、富士さん(仮名)というお客様との出会いがありました。
富士さんはお父様を亡くされ、お墓の建立を考えておられました。
母が親戚のお墓の納骨式に立ち会った際に、お墓の中でお骨がプカプカと浮いているのを目の当たりにしたので、絶対に水が入らないお墓が欲しいのです。
富士さん
そこで、私が答えたのが、
いや~、そう言われましても、お墓の中には多少の水は入ってしまうのです。
構造上、仕方がないのです・・・
のじま
どこの石材店も同じようなことしか言わない。
あなたたちの業界は、なんとか工夫して改善しようという考えはないのですか?
一般消費者にバレなければばそれでよしという考えなんですか?
富士さん
富士さんから、この言葉を聞いたときは、恥ずかしいやら情けないやらで、愕然としたのを今でも覚えています。
たしかに、業界の立場からすれば「やむを得ない」「仕方がない」かもしれませんが、大切な人のお骨を納めるご家族の立場で考えたら、そんな一言で済まされるわけがありませんよね。
そこで、富士さんに宿題を頂き、カロート(納骨室)に水が入らないお墓の設計に取り組んだのです。
特許出願をするも、特許庁から数回の拒絶審査を下されながらも改善を重ね、3年の年月を経て特許登録となり、同時に、「信頼棺®(しんらいかん)」という名称で商標登録もいたしました。
その後も、コンパクト墓地に対応した「信頼棺®」の構造で、実用新案も追加で登録いたしました。
「信頼棺®」は、伝統的な和型墓石から、洋墓・デザイン墓石に至るまで、あらゆる形の墓石に対応可能です。
水が入らないのはもちろんのこと、ハチやクモ、ムカデなどの虫も完全にシャットアウト!
そして、すでに建っているお墓へリフォームにも対応可能です。
少子化やひとところに定住することが難しくなった現代社会においては、お墓もその地に未来永劫あり続けることが確約できる時代ではなくなりました。
そう考えると、遠い将来において改葬等の理由でお骨を別の場所に写すことになった場合に、きれいな状態でお骨が保管されている方がいいと思いませんか?
これまで、ごく当たり前に行ってきた慣習も、時代の流れと共に変わってきます。
それに伴い、お墓の構造や仕様も改善・改良する必要があるのです。
5.まとめ
いかがでしたか。
ちょっと、ショックでしたか?
そりゃそうですよね。
大切な家族のお骨が、あれほどひどい環境の中に納められているとしたら、ショックで当然でしょう。
「えっ!違うって・・・?」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
お墓に水や虫が入るという事実よりも、そのことを“公然の秘密”として消費者に伝えず、改善・改良に努めることもしなかった「業界に対してショック」という声が多いようです。
今でこそ当社には「信頼棺®」がありますが、公然の秘密という点に関しては、当社も過去は確信犯の一人ですので心が痛みます。
でも、言い訳になりますが、我々墓石業界人に罪悪感がないわけではないのです。
その証拠に、納骨日が決まったら、事前にお墓のカロート(納骨室)を開けて中の状態を確認しているのです。
そして、
- 水が溜まっていれば汲み出す
- 骨壺がひっくり返っていたら元に戻す
- 骨壺内に水が溜まっていたら水を捨てる
- 虫がいれば掃除する
などを行っているのです。
つまり、石材店側としても、お墓の中に水や虫が入ることは好ましくないことはわかっているのです。
でも、こんなことをするから、よけいに消費者は気付かないのかもわかりませんね。
水や虫が入らないお墓「信頼棺®」ならそんな心配は無用です。
良い石や見た目にかっこいいお墓ばかりに目を取られがちですが、大切なご先祖様が眠るカロートの環境も考えてみてはいかがでしょうか。
【実録映像】お客様インタビュー動画(00:04:40)
私たちに30分の時間をください!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
しかし、この記事だけでは、あなたのお墓への疑問を解決するにはまだまだ情報量が足りません。
もし、あなたが、
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