墓石に良い石を選んでも必ずしも良いお墓にならない驚きの事実とは?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
能島
いざ、お墓を建てるとなったときに、あなたはどこにこだわりますか?
お墓を建てるのは、誰しもが一生に一度あるかどうかのことです。
しかも、決して安い買い物ではありません。
それだけに、こだわりを持たれるのは当然のことです。
中でも、石にこだわる方が断然多いのです。
国産、外国産を問わず、とにかく「良い石」を望まれるのです。
そこで、今回の記事は、
- 何をもって「良い石」とするのか?
- 消費者が「良い石」を選ぶことができるのか?
また、良い石を選べば、はたして「良いお墓」になるのか?についても検証してみたいと思います。
目次
1.そもそも「良い石」とは何か?
お墓を建てるにあたり、「良い石で建てたい!」という言葉をよく耳にしますが、そもそも良い石とはどんな石でしょう?
お墓は長く使うものだけに、耐久性という観点で考えると、一般的に「みかげ石」と呼ばれている花崗岩なら、どれを選んでも少々の年月で朽ち果てたりはしません。
ただ、そう簡単にいかないのが、お墓の石選びなのです。
- 国産の石にするか?中国産やインド産などの外国産の石にするか?など、産地が気になる方。
- 見た目の好みの色目や石目で石種を決める方。
- 吸水率や圧縮強度などの物性データに基づく経年劣化や、変色・変質しにくいなど、品質重視で石を選ぶ方。
・・・など、人それぞれで、石を選ぶ観点が異なります。
それゆえ、私たち「石材店が考える良い石」と、「消費者が考える良い石」とが必ずしも合致するとは限らないのです。
近年のお墓選びは、一昔前のように、すべてを石材店主導で進めていくという時代ではありません。
家やクルマを選ぶのと同じように、消費者の意見を取り入れながら提案していくのが主流となっています。
でも、「良い墓石が欲しい」という点に関しては共通して言えることです。
2.関西と関東とでは異なる墓石製品の許容範囲
石は自然界の産物だけに、すべてが均一の石目ではありません。
木に節があるように、石にも「タマ」と呼ばれる黒や白の斑点があります。
それも、ごくごく小さな米粒大のものから、握りこぶし以上の大きさのものまでさまざまです。
お墓づくりに携わる石職人は、長年の経験から、これらの「タマ」を避けながらきれいな石目の部分を選んで加工していくのですが、すべての「タマ」をかわして墓石に仕上げるには、天然の資源だけに限界があります。
そうなると、「このくらいの大きさまでは許容範囲とする」という「タマ」の大きさが、関西と関東とでは違うのです。
「どちらが厳しい?」って。
そりゃ当然、商売に厳しい関西ですよ!
「タマ」以外にも、目地幅なども関西と関東とでは異なりますが、どれをとっても厳しいのは関西です。
もちろん、値段に関してもシビアです(笑)
3.消費者が考えている理想の石が手に入るのか?
お墓に使う石は、国産と外国産を合わせると100種類を超えます。
そして、それぞれの石にランクや等級があります。
きちんとしたランクや等級を定めていない石であっても、価格によって見た目や品質が異なります。
「良い石が欲しい」「きれいな石が欲しい」と言う人が多い中、はたして消費者の理想通りの石が手に入るのでしょうか?
これは、「YES」とも「NO」とも言えますね。
その理由は、おおまか以下の内容が挙げられます。
- 「良い石」「きれいな石」の判断基準が人それぞれ違う。
- どのランク・等級の石を扱うかは、石材店の経営方針にもよる。
- お客様の予算によって提供できる石が変わってくる。
- その時々に採掘される岩盤の層によって採れる石の良し悪しが異なる。
- 石材店と加工業者・原石採掘元との人間関係。
- 「先月まで最高の石があったのに…」といった契約のタイミング。
こうして見てみると、理想通りの石を手に入れることが、いかに難しいかがおわかりかと思います。
しいて方法があるとするならば、「良い石」を探すことより「良い石材店」を探すことですが、それでも飛び切り良い石に当たるのは、やはり運もあるでしょう。
4.「良い石」でつくれば「良い墓石」ができるのか?
では、「良い石」「きれいな石」を選べば、はたして「良い墓石」となるのでしょうか?
これに関しては、私の考えは絶対「NO!」です。
- 最高品質の小麦粉があれば、誰でもが美味しいパンを焼けるでしょうか?
- 最高級のピアノがあれば、誰でもが素晴らしい演奏をすることがでしょうか?
- 最高品質の木材があれば、誰でもが良い家を建てることができるでしょうか?
重要なのは、この「誰でもが…」なのです。
つまり、いくら素晴らしい素材があったとしても、それを、良い「モノ」や「コト」にすることができるのは、最終的には「誰が手掛けるか」によるのです。
5.良い石でつくった「良い墓石」は「良いお墓」なのか?
なんか、よくわかりにくいタイトルですね。
もう少しわかりやすく説明いたします。
最高ランクの良い石を、最高レベルの技術を持つ石職人が手掛けたならば「良い墓石」ができるでしょう。
ここで言う「良い墓石」とは・・・
- 石目や色目をきれいに合わせている。
- 角やアール部分の加工精度が良い。
- 時間を掛けて丁寧に磨いている。
など、これらはすべて、自然の石をどう活かしてどう仕上げた墓石なのか?という、見た目の観点での「良い墓石」という“モノ”であって、大切な家族のお骨を納める礼拝の対象としての「良いお墓」とは別問題なのです。
たとえば、国産の最高級の石でつくった墓石が、カロート(納骨室)の中が水びたしになるような構造だったとしたら、どうでしょうか?
それって、「良いお墓」と言えますか?
「お墓」とは、亡くなった大切な家族のお骨を納め供養するためのものです。
観賞用のモニュメントではないのです。
その肝心要の場所であるカロートに水が入るとなると、いくら良い石を使ったお墓であったとしても本末転倒です。
大切な人のお骨が水びたしになっているとしたら、あなたは耐えらますか?
6.まとめ
いくら良い石を使っても、手掛ける石職人の技術レベルや、石材店の考え方や経営方針で良い墓石にもなり、そうでない墓石にもなってしまうのです。
お墓づくりは、自然界の産物である石を人の手でつくり上げていくものだけに、工業製品のように画一した製品づくりはできません。
それゆえに、「良い石」を使っても、必ずしも「良い墓石」になるとは限らないことを知っておくべきです。
そして、なによりも大切なのことは、お墓は大切な家族のお骨を納める場所であるということです。
もちろん、見た目の美観性も大切なことかもわかりませんが、ご先祖様にとって良いお墓かどうかが最も重要なことだと思います。
つまり、「良い墓石」と「良いお墓」は別問題だということです。
今一度、あなたにとっての「良いお墓」とは何なのかを考えてみてはいかがでしょうか?
『良い石でつくった墓石であっても「良いお墓」にならない3つの理由? 』
『これならわかる!クルマに例えた良いお墓選び5つの重要ポイント 』
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