良い石でつくった墓石であっても「良いお墓」にならない3つの理由?

お墓を建てるにあたり、消費者の多くの方が知りたいのは、何といっても「お墓の値段」と「お墓に使う石」についてです。
つまり・・・、
●「どんな石が良いのか?」
●「値段はいくらなのか?」
多くの方が、まず知りたいのはこの2つなのです。
では、値段の高い国産の石でつくれば「良いお墓」なのでしょうか?
私の答えは「NO!」です。
今回のブログは、なぜ「NO!」なのか?の3つの理由についてご説明いたします。
1.良い石であっても良いお墓にならない理由
国産の高級石材を使ったからといって良い墓石に仕上がるとは限りません。
たとえば、高級食材を使えば必ず美味しい料理になるでしょうか?
これは、料理人の腕前によりますよね!
石も同じく、いくら良い石を使ったところで、石職人の加工技術によって墓石の出来栄えが大きく違ってきますし、それ以前に、石の良し悪しを見極める目利きがあるかどうかが重要です。
一流の寿司職人は、魚を見ただけで旨いかまずいかがわかるそうです。
そして、モノづくりに対してどこまで妥協をしないかにもよります。
また、国産墓石の大半が中国の石材加工工場でつくられている以上、いくら日本の良い石であっても「良い墓石」と呼べるには程遠いでしょう。
“良い石”“良い加工工場”“良い石材店”の3つが揃ってはじめて「良い墓石」となるのです。
2.墓地での施工も良い墓石の条件
お家なら建築基準法がありますが、お墓を建てるにあたり特別な基準はありません。
つまり、どの程度の工事をするかは石材店次第なのです。
「昨日まで更地だったが翌日にはいきなり墓石が建ち上がっていた」なんて話も耳にします。
近年、日本ではあちこちで大きな地震が発生しています。
当社の地元である神戸市も、1995年(平成7年)に「阪神・淡路大震災」の被害に遭いました。
その教訓から、当社では生コン使用の建築レベルの基礎工事や「震度7」に対応した免震施工など、災害に強いお墓づくりを実践しております。
いくら値段の高い国産の石を使ったとしても、耐久性に優れた施工を行わないと「良い墓石」と呼べるものにはなりません。
そう考えると、墓地での施工も「良い墓石」である条件の一つですね。
3.「良い墓石」ではなく「良いお墓」には設計・構造が重要
これまで、なぜ「良いお墓」ではなく「良い墓石」と述べてきたかお分かりでしょうか?
「墓石」というのは、あくまで製品です。
いわゆる、単なる石のかたまりにすぎません。
それに対して「お墓」は礼拝物です。
つまり、手を合わせる“祈り”“供養”の対象なのです。
その部分をクリアしてこそ、本当の意味での「良いお墓」と呼べるものになるのです。
それには、良い石や良い施工も重要かもわかりませんが、さらに重要なのが墓石の構造・仕様です。
では、「優れた構造と仕様」とは何なのでしょうか?
当社が考える良いお墓とは、大地震にも耐えうる耐久性に優れた構造と、大切なご遺骨を納める場所であるカロート(納骨室)の環境です。
いくら、国産の高級墓石材を使った高価なお墓であっても、ちょっとした地震でも倒れたり、カロート内に水が入ったり、虫が住みついたりするような墓石では良いお墓とは言えないと思います。
ヒノキで建てた家でも、雨漏りすれば意味がありません。
お墓も同じで、構造・設計・施工こそが重要なのです。
私ども、第一石材では、独自の特許・実用新案登録構造で、カロート(納骨室)に水が入らない墓石「信頼棺®」を開発いたしました。
もちろん、水だけではなく虫対策も万全です。
4.まとめ
さて、お墓は何のために建てるのでしょうか?
何かの記念でしょうか?
違いますよね!
大切な人のお骨を納め、供養するのがお墓の第一の目的かと思います。
その大切な人のために、できるだけ良い石でお墓をつくってあげたいというあなたのお気持ちはよく理解できます。
しかし、いくら見た目が良くても中身が悪ければ良いお墓とは言えません。
逆に、石はそこそこのクラスの中国産墓石材であっても、きちんと計算された優れた構造設計と加工技術で製作し、建築レベルの基礎工事や免震施工を施した墓石の方が、良い石を使っただけのお墓よりはるかに良いお墓と言えるでしょう。
お墓は一生に一回買うかどうかの大きな買い物です。
どうぞ、本当の意味での「良いお墓」を考えてみてください。