7.宗教やしきたりについて熟知している営業マン!

お墓を建てるということは、単に墓石を建立することだけにとどまらず、
開眼法要、建碑式、納骨法要等の、セレモニーとしての意味合いもあります。
そうなってくると、これまでのブログにてお話ししてきました、
「石をよく知っている!」「設計ができる」「職人経験者」「デザインセンスあり」、
などのハード面のスキルしか持っていない営業マンならば完璧とは言えないでしょう。
最近では、無宗教の人もかなり多くはなっていますが、
まだ、大半の方は何らかの宗教に属しているはずです。
そして、それら宗教ごとに、お墓に関する儀式の執り行い方が違ってくるのです。
同じ仏教であっても、宗旨・宗派が異なれば、お経も作法も異なりますし、
神道系にも神社神道をはじめ、数多くの教団があります。
キリスト教にしても、カトリック系とプロテスタント系では異なります。
宗教が異なれば、お墓に魂を入れる開眼法要等の儀式の際に準備する、
供花や供物、備品に至るまでのすべてが異なってくるのです。
それに加えて、亡き人の祭祀に関わるしきたりは、
同じ日本の中といえども、地域によってさまざまです。
それは、長い歴史の中で、土着の風習として根付いてきたものだからです。
そうなると、墓石販売に係わる営業マンは、
単に、墓石という、物としての知識だけにとどまらず、
宗教やしきたり、風習に関する事柄についても、
消費者にきちんと伝えることができるスキルが求められます。
一生に一回限り(ほとんどの人が)の大きな行事であるお墓開き。
親族をはじめ多くの親戚縁者が出席される中…
「こうしてもらっていたら…」
「ああしてもらっていたら…」
「どうしてこんな風になったのだろう…」
…なんて、後悔をしても後の祭りです。
一般の方々が知らない祀りごとに関する知識を、
「お墓のプロ」である営業マンが知っていてこそ、
本当の意味での「良いお墓づくり」ができるのです。
「お墓ディレクター」資格
(社)日本石材産業協会では「お墓ディレクター検定」制度を設けています。
「お墓ディレクター検定」資格試験では、
お墓のハード面に関する知識だけではなく、
宗教や風習についての知識も数多く問われます。
そういった資格を持っているかどうかも一つの判断材料になるのでは…
※「お墓ディレクター検定」制度について詳しくはこちらまで
http://www.japan-stone.org/ohaka/
消費者側からすれば、お墓選びがますます大変になりますね!