値段に関係なく大半が丸投げでつくられる中国産のお墓・墓石
いきなり、お墓と関係のない内容からのスタートですが・・・
2017年(平成29年)9月5日に、東京羽田発ニューヨーク行きの、乗客乗員あわせて251人を乗せた旅客機、日本航空6便が離陸の際に左エンジンから火が出て羽田空港に緊急着陸しました。
幸い乗客乗員にケガはありませんでしたが、一つ間違えば大惨事になっていた可能性もあります。
1.日航機のエンジンから出火
このトラブルは、エンジンに鳥が吸い込まれたのが原因ではなく、エンジン内部に何らかの不具合があった可能性が高まり、日本航空が調査をした結果、左エンジンの後方にあるタービンの羽根200枚近くが損傷していたほか、内部に穴や亀裂が見つかったとのことです。
あるニュース番組にゲスト出演されていた、元日航パイロットで航空評論家の杉江弘氏からは、
「コスト削減からエンジンのオーバーホール(分解点検修理)を、中国に丸投げしているところに問題がある」
という厳しい指摘があった。
2.あなたのお墓・墓石はどこの工場で誰がつくるのでしょう?
さて、お墓・墓石の加工・製作に関しても中国への依存度が高く、日本国内に流通している約8割の墓石が中国でつくられています。
そして、注文を受けた石材店が直接、中国側に発注するのではなく、石材商社を通じて中国のどこかの工場でつくられるというのが、中国で加工・製作される墓石の一般的な流通経路です。
お施主様から依頼を受けた石材店は、中国のどこの工場で、どの程度の技術レベルの職人の手によってつくられるかなど、知る由もないというのが中国加工の墓石の怖さです。
これは、値段の高い安いに関係なく、中国加工の墓石全般に言えることです。
その目的は、前述の航空機のエンジンのオーバーホールを中国へ丸投げするのと同じくコスト削減だけです。
墓石の場合、例え製品が悪くても人の命に影響がないため大きな話題にもならず、一般消費者には知られていないのです。
コスト削減に関しては、たしかに重要かもわかりませんが、やはり「丸投げ」では、かなりの不安が残りますよね。
3.当社、第一石材が出した答えは「自ら中国へ行くこと」です
えらそうに言っている当社も、2000年(平成12年)頃までは、同じようなルートで中国加工の墓石を仕入れておりました。
しかし、製品精度にバラつきがあることを解消すべく、当社が出した答えは「自ら中国へ行くこと」なのです。
当社が提供する中国加工の墓石は、石材商社を通さず、数ある中国の工場の中から技術力の高い工場を厳選し、私、能島孝志が中国に出向き、一点一点検品をさせていただきます。
ひと昔前から中国は急速に発展し、墓石加工だけにとどまらず、あらゆる分野において技術力が高くなっていることは事実ですが、「すべてを任せておいて安心」というレベルではありません。
中国へ「丸投げ」なんて論外です!
世の中のどんなモノでも当たり外れがありますが、お墓は特に当たり外れが多い商品かも分かりません。
中国加工の墓石は、特に当たり外れが激しいので、お墓・墓石購入の際には十分な注意が必要です。
4.まとめ
いかがでしたか。
中国加工の墓石事情についての情報は少しは役立ちましたか?
近年は中国も豊かになり、3Kの職種にあたる墓石加工に従事する工員の成り手がいない状況が続いています。
それゆえ、以前に比べて技術力が低下しています。
日本側の要求に応えられないという技術力の問題もありますが、「そこまでする必要があるのか?」という国民性による考え方の違いもあります。
そうなると、ますます「丸投げ」などできない状況です。
おそらく、今の中国加工の墓石は当たりよりハズレの方が圧倒的に多いでしょう。
そうならないためには、やはり自ら中国に出向くしかありません。
「完成までに少々時間が掛かっても構わない」という方は当社にご相談ください。