「お墓はどこの石材店で建てても同じ!違うのは値段だけ」って本当?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
「お墓はどこの石材店で建てても同じ!違うのは値段だけ」・・・と思っている方は意外と多いようです。
私たちお墓を扱う石材店の立場からすると「えっ!なんで?」と思ってしまいますが、消費者側から見るとそうなのです。
その理由は、お墓の良し悪しの違いが一般消費者にはわかりにくいからです。
今回の記事は、一見同じように見えるお墓でも実は様々な違いがあることとをお伝えし、後悔しないお墓選びをしていただきたいと思います。
目次
1.同じように見えても実は大きく違う
一般消費者からすると、お墓はどれも同じように見えてしまうかもしれません。
近年では数多く見られる洋風墓石やデザイン墓石ならまだしも、四角い石を数段積み重ねた昔からよく見る和型墓石なんて、お墓の大きさや細かい部分の形の違いを除けば、ほぼどれも同じでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
- 石の質
- 構造
- 工事・施工
など、中身は大きく異なります。
ただ、ほとんどの消費者は、お墓・墓石の購入経験がないので、どこをどう比較していいのかがわからないだけなのです。
例えば、クルマでも、同じメーカーの同じ車種であっても、ガソリン車とハイブリッド車があったりします。
「HYBRID」と書かれたエンブレムを貼っていなければ、パッと見ただけでは、なかなか区別がつきませんよね。
しかし、クルマの購入を考えている人は、クルマにはガソリン車やハイブリッド車、ディーゼル車、そして電気自動車まであることを知っています。
これは、自動車メーカー側のきちんとした情報開示もありますし、クルマに関する専門誌も数多く出版されておりますので、お墓と比べると消費者が知識を得る機会が多いのも事実です。
お墓の選び方を取り上げているテレビ番組はありませんが、ネット上を探してみるといろいろな違いを見つけることができます。
お墓も同車種のクルマと同じように、外観上は同じように見えても、実はざまざまな部分で大きく異なることを知っておいてください。
2.同じ名前の石でも品質が異なる
関西で人気の国産墓石といえば「大島石」。
外国産の墓石なら中国産の「黒龍石」か、インド産の「アーバングレー」。
いずれも、石材店に見積もりを依頼したら必ず出てきそうな石種です。
でも・・・
「同じ石種で見積もりをしてもらったにもかかわらず、石材店によって値段が大きく違う」
もしかして、あなたは、こんな経験をされませんでしたか?
そして、「同じ石なら値段の安い石材店にお願いした方に決めよう・・」と思われたかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!
見積書上では同じ名前の石であっても、石のランクや加工工場によって品質は天と地ほど違います。
マグロのお寿司でも、板前さんが握るものとスーパーのパック寿司との違いがあるのと同じです。
でも、どちらも「マグロの寿司」には違いありませんよね。
お墓も同じなのです。
3.国産墓石だから良いとは限らない
「中国産のお墓は安心できないからイヤ!」
こんな風に言われる方も一定数いらっしゃいます。
そして、安心を求めて国産墓石を選ばれるのです。
石材店の営業マンからも「これは国産の大島石だから安心ですよ!」なんて言われ、値段も手頃ならついつい買ってしまいがちです。
でも、こちらもちょっと待ってください!
あなたが買おうとしているその大島石の墓石!本当に国産ですか?
なにも偽物という意味ではないんですよ。
日本の石である大島石を、日本でつくられた墓石なのかという意味なのです。
なぜ、こんなことを聞くのかというと、日本国内で販売されている大島石の墓石の8割以上は中国の石材加工工場でつくられているからなのです。
ウソかと思われるでしょうがこれは事実なのです。
そして、大島石だけに限りません。
日本中のあらゆる石が大量に中国に送られ、中国の石材加工工場で墓石として加工されているのです。
たしか、あなたは「中国産のお墓は安心できないからイヤ!」と言われてましたよね。
では、素材が国産なら中国でつくられるのは問題ないのでしょうか?
きっと、この事実を聞かされると「イヤ!」って言われるかもしれません。
でも、日本の現在の法律では、素材が国産の大島石であれば加工地が中国であっても「国産墓石」として販売できるのです。
だから、先ほどの石材店の営業マンが言っていることは法的には問題ないのです。
ただ、モラル的にはどうかと思いますが・・・
国産墓石にも「国内加工」と「中国加工」があることを知っておくべきです。
4.お墓は内部の構造が最も重要
いったい、あなたは「何のために」「誰のために」お墓を建てるのですか?
おそらく、大切な家族の誰かが亡くなられたか?将来の自分たちのためのお墓でしょう。
何かの記念やオブジェとしてお墓を建てられる人はまずいないでしょう。
そう考えると、外から見えない構造の部分についても目を向ける必要があります。
お家でいうとリビングや寝室、クルマだと内装にあたる部分ですね。
お墓ではカロート(納骨室)がその部分にあたります。
いわゆる、亡くなられた方の寝室です。
その中に水がたまったり、ハチが巣を作ったりするとしたらどう思いますか?
きっとイヤですよね!
そこに、あなたの大切な人のお骨が納められるのですから・・・
もしかすると、将来あなたが入る場所かもわかりません。
たとえ、最高級の国産の石で建てたお墓であっても、大切な人のお骨が水びたしになっているとしたら、あなたは耐えられますか?
5.まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
この記事を読まれても、まだ「お墓はどこの石材店で建てても同じ!違うのは値段だけ」と思っておられますか?
さすがに、それはないですよね。
お墓だけが特別な商品ではありません。
世の中の多くのものと同じように、見た目は同じでも中身はまったく違うのです。
特に、カロート(納骨室)の中なんて一般消費者が除くことはあまりありません。
それゆえ、水が入ってしまうことはほとんど知られていませんが、実は全国のほとんどの地域のお墓はカロートの中に水が入ってしまう構造なのです。
私ども、第一石材は「お墓の水問題」を解決いたしました。
それが、独自の特許構造である“納骨室に水が入らないお墓「信頼棺®」”です。
最高級の国産墓石でお墓を建てても、肝心のご先祖様の寝室が水びたしでは何の意味もありません。
今一度、本当の意味での「良いお墓」とは何かを考えてみてください。
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