過酷な労働条件が生み出した中国産墓石の「ごまかし加工」
平成の初め頃から始まった中国でのお墓づくりですが、今や、日本国内に流通している80%以上のお墓が中国でつくられてます。
しかし、国民性や労働環境の違いによる様々な問題が起こっているのです。
こんにちは。(一社)日本石材産業協会認定「1級お墓ディレクター」の能島孝志です。
兵庫県神戸市で、“カロート(納骨室)に水が入らない特許構造墓石”『信頼棺®』を販売する、(株)第一石材の代表を務めさせていただいております。
のじま
中国加工の墓石の魅力といえば、何と言っても「価格・値段」の安さかと思います。
それゆえ、どうしても石材店ごとの価格の比較をしてしまいがちです。
しかし、ひと口に中国加工の墓石と言っても、中国には数多くの石材加工工場があります。
2008年に起こったリーマンショック以前には、中国には、2,000とも3,000ともいわれる数の石材加工工場がありました。
その後は、激減したといっても数百の工場があります。
それらの各工場ごとに、墓石の品質も価格も大きく異なります。
当然のことながら、値段が安い工場は、墓石の加工に従事する行員への賃金や待遇もよくありません。
それが、お墓の品質にも様々な影響を及ぼしてくるのです。
今回のブログは、その中でも「ごまかし加工」にスポットを当てて解説していきたいと思います。
目次
1.厳しい労働条件下で働く中国の石材加工工場の工員
中国の石材加工工場で働く行員の、新たな成り手が減っている原因の一つには、郷里から単身での出稼ぎ労働という問題だけでなく、過酷な労働条件が挙げられます。
日本から中国に発注される墓石製品の加工納期が極めて短いため、かつては、加工に携わる工員たちは連日の残業・徹夜などが当たり前の仕事でした。
そのような状態でも、以前の中国では生活のためにお金を稼ぐ必要があるため、工員も大した文句も言わず、むしろそれが当然のごとく日々働いていました。
しかも、中国の石材加工に従事する行員の賃金形態は、日本のように1カ月単位で基本給の保障がある給料体系ではありません。
墓石や石材製品の中から与えられた、一つの部材を完成させて初めてその代価がもらえるという完全出来高制の賃金制度が通常です。
この賃金制度は、今現在も変わっていません。
しかし、この出来高制の賃金や行員への待遇も工場ごとに異なります。
そして、待遇の悪い工場ほど問題も多いのです。
2.石は天然素材につき切ってみないと分からない
石は天然素材だけに、切って磨いてみないと状態がわかりません。
人間の体にもホクロやアザがあるのと同じく石にも「タマ」と呼ばれるものがあります。
タマには、黒いものや白いものがあり、小さいものだと小指の爪サイズ程度、大きいものでは握りこぶし大以上のものも珍しくありません。
また、帯のような筋目やキズなどの不具合な部分が現れることもあります。
原石の状態で外側から見ると、一見きれいな石であっても、いざ切って磨いていく過程でそれらが突然出てくるケースもあるのです。
長い時間をかけて加工をし、完成まであと少しというところで、黒いタマやキズなどがが突然出てきた場合などは最悪です。
工場から工員に加工を指示される墓石等の部材には製品基準も納期もあり、もちろん、完成時には工場の検品員により製品検査が行われます。
3.完全出来高制の賃金体系が生み出した「ごまかし加工」
墓石製品の加工精度やタマなどの許容範囲についての基準は、日本の発注側と中国の石材加工工場との間で細かく決められています。
もし、取り決めをした基準に満たない製品であった場合には、新たな部材と取り替えとなります。
そして問題なのが、加工に要した賃金は何日掛かっていようが一切工員に支払われないのです。
工員の立場からすれば、「石自体に問題があるのだから自分に責任はない!」と、なるわけです。
しかし、工場に訴えてみたところで「製品」と見なされないため賃金は支払われません。
それならば、「黒タマ」「白タマ」「ナデ」「キズ」などが出現した場合に、正直に申告するのはバカバカしい、となるわけです。
結果的に、日本側と取り決めをした墓石製品の加工基準から外れた問題が発生した場合には、製品検査をパスするために、薬品や塗料、ワックス、熱処理等、様々な手法で、一時的に美しく見えるような化粧を施こす「ごまかし加工」が始まったのです。
この「ごまかし加工」によって検品員による製品検査をパスし、行員は墓石を加工するに要した賃金を確実にもらえるのです。
4.まとめ
中国加工の墓石の「ごまかし加工」については、
- 日本人と中国人のモノづくりに対する感覚の違い
- 複雑な加工でも値段が同じというおかしな価格設定
- 中国の石材加工工場の理不尽な賃金形態
- 中国の石材加工工場への短納期での加工依頼
- より安価なものを求める日本の風潮
など、いくつかの要因があります。
また、これらの「ごまかし加工」については、加工を依頼している日本側も、少しでも商品を安くつくってもらうために容認しているケースもあります。
もちろん、お墓を建ててすぐには消費者には分かりません。
そして、現在の日本には規制法律もないので取締りの対象にもなりません。
しかし、最終的にそのツケはすべて消費者にまわってくるのです。
これらの問題をどのようにチェックし、お客様のもとへ届けるかは、石材店の考え方次第なのです。
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