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結局のところ…墓石にはどの石を選べば良いのか?

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結局のところ…墓石にはどの石を選べば良いのか?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

のじま

ほとんどの方にとって、お墓を建てるのは初めての経験です。

 

大切なことは色々とあるのですが、「どの石を選ぶのか?」が一番最初に重要課題となるケースが多いようです。

したがって、「どの石が一番良いのですか?」と質問をされるお客様の気持ちはよくわかります。

 

おそらくですが、初めて行く飲食店などで、「この店のオススメは何ですか?」という感覚で質問をされているのだと思います。

 

しかし、当社としては、その質問に簡単にお答えすることはできません。

お客様が何を求めておられるか?で、「良い石の定義」が変わってしまうからです。

 

それゆえに、石材店としておすすめの石はありますが、いきなりお伝えしたりは基本的にしておりません。

 

では、結局のところ、どの石が良いのでしょうか?

 

1.良い石の定義とは?

良い石の定義とは?

飲食店であれば、「お口に合いましたか?」とお客様の好みを確認して、次のリピートで来店された時に対応を考えたりしますが、お墓を建てるのは最初で最後の方がほとんどなので、次はありません。

 

それゆえ、それぞれのお客様が何を望まれているのか?を感じ取り、ご要望に合った石を提案させていただくのが石材店の重要な仕事の一つでもありますので、簡単に答えを急いで出せないのです。

 

中には、「○○石」と即答される石材店もあるかと思いますが、「こんなはずではなかった・・」とお客様の後悔の元になってしまい、とても危険な場合があるのです。

 

お墓のことを何も知らない方が多いとわかっているので、色々と知ってしまう前に結論を出させようと急かす場合もありますし、お客様にとってではなく、石材店にとって都合の良いものをすすめる場合も残念ながらあるでしょう。

 

石自体の特徴や性質と、その石を加工する技術も大変重要ですが、本当にお客様が納得されたものが一番良い石ということだけは間違いありません。

 

お客様の好み良い原石良い加工技術「お客様にとって一番の石」

 

という感じです。

 

したがって、当社として出来ることは、どれを選んでいただいても問題のない石種のみを取り扱い、良い原石を使用して高度な技術を持つ工場のみに加工を依頼することなります。

 

あとは、お好み次第ということです。

 

2.石材店の都合で石をすすめるのはダメ!

石材店の都合で石をすすめるのはダメ!

石材店の営業や商談は、ショールームや石のサンプルを使ったり、実際に墓地で石の説明などをするのですが、大体の順番やパターンが人それぞれで決まっていたりします。

 

当社に来社されたお客様であるTさんの体験談ですが、実際にこんな石材店があったそうです。

その石材店の営業マンが、会社の近くにある墓地にTさんを案内したときのことです。

 

何もわからないから、どの石がオススメか教えてください。

Tさん

まずは、超高級な国産墓石として有名な「庵治石」の提案から始まったそうです。

 

エエですよ~、ホンマにエエですよ~

営業マン

と、何度も同じことを言うだけで、庵治石の最大の特徴である模様や希少価値などを説明することもなく、その庵治石の前から全然動こうとしないのだそうです。

 

この段階で、この石材店は断って帰ろうとTさんは決めたそうですが、どうせなら他の石も見ておくことにいたしました。

 

他の石はないですか?

Tさん

と、その場から動くように促したそうです。

 

次は大島石です。エエですよ~、ホンマにエエですよ~

営業マン

と、具体的に何が良いのか?をまたしても説明せず、畳み掛けるように話を進めようとしたそうです。

 

とりあえずは、高価なものから順番に紹介していき、Tさんが高いものに反応すれば儲けものという感じなのでしょうか・・

 

その営業マンには、いわゆる「カモが来た」という感覚だったのかもしれませんね。

 

誤解のないように申し上げておきますが、庵治石と大島石は本当に素晴らしい石で、当社としても、お客様に安心しておすすめできる長年の実績がある国産の最高級石材です。

最初から石を指名されて来られる方や、少しでも良い石を入手できる石材店を探しておられる方もいるほどの銘石なのです。

 

しかし、Tさんは「何もわからない」と言っているにもかかわらず、詳しく説明もせずに、ゴリゴリと営業するのは少々疑問を感じます。

 

価格的にも、一流職人が加工を手掛けた最高ランクの原石を用いた国産墓石は、お客様の想像を上回る価格になることが多いため、当社としてはお客様への提案は慎重にさせていただいております。

 

この「エエですよ~」を繰り返すだけの石材店の営業マンは、高価な墓石を販売すると給料が歩合制で上がるとかで、自分にとって都合が良かったのかもしれませんね。

 

3.そもそも良い石って何でしょう?

そもそも良い石って何でしょう?

そもそも良い石って何でしょうか?

 

答えは人によって変わります。

絶対的な正解はありません。

 

例えば、住宅だと一戸建て派とマンション派に別れますし、それぞれにメリットやデメリットがあります。

 

自動車でも、ひたすら走りに特化したスポーツカー、ゆったり静かに走れる高級セダン、多人数が乗れるミニバン、近年流行りのSUVなどに分かれます。

 

同じく石の種類も本当に数多くあります。

 

一般的には、

 

  • 水を吸いにくい
  • 硬い
  • 変色・変質しにくい

 

などの特性を持った石が墓石に適しているとされています。

 

科学的なデータによる優劣は当然ありますが、それだけで良い石とは言い切れません。

 

また、高価な石だからと良いとも言い切れません。

もちろん高価な理由はあるのですが、それがお客様にとって良い石となるとは限らないのです。

 

価格に関しては、需要と供給の関係ですが、希少価値があるものは高くなります。

 

墓石に使用する石を総称して「みかげ石」と呼ばれることが多いですが、その名の由来となった兵庫県産の「本御影石」などが、これに当たります。

 

したがって、人気がある石も高くなりますが、多く採れる石種だと価格への影響は少なくなるとも言えます。

 

しかし、石の科学的なデータと価格の関係は、多くの方が想像されているよりはないと言えるでしょう。

品質の良さから人気が出て価格が上がる場合もありますが、価格が高いからといって良質な石とも言い切れないのです。

 

お求めやすい価格の石でも、何倍の価格もする石より科学的なデータ的には優れていることもあるのです。

 

また、同じ種類の石でも、色が濃かったり、目が細かいと、より良い石と判断される傾向にありますので、価格が上がることになります。

 

つまり、ランク(等級)があるわけですね。

 

しかし、外国産の石に関しては、一般的にはランクが公開されていません。

同じ名前の石でも、その石材店が扱っているランクによって違い、価格も変わってきますので、安価という理由だけで選ぶと当然ランクの低いものになります。

 

その上、外国産の石の場合は、新たな石が採られては無くなりを繰り返していますが、どんなに科学的に良いデータがあっても、長年の使用実績がない石はおすすめできません。

 

時間が経って初めてわかることもあるのです。

最初は、将来のことは誰もわからないのです。

 

墓石に向いている良い石が見つかった!と発売されて、わずか数年でサビが出たりすることがわかって、すぐに流通しなくなった石などもありますので、長年の実績がある石を選んでおく方が賢明です。

 

また、国産の石だからといって、必ず良いとは言い切れません。

石の優劣に国の違いはありません。

 

むしろ、インドの石や中国の一部の石は、国産の石より科学的には良い数値が出るものもあり、長年の実績もありますので、安心しておすすめできます。

 

しかし、どんなに人気があり優れた有名な石だとしても、お客様の好みに合わなければ、それは良い石とは言えないので、様々な条件を考慮して、お客様にとって最適な石を一緒に考えて提供するのも石材店の仕事と考えております。

 

ただし、どんな石でも、良い原石を良い技術で加工しないと、良い墓石にはなりません。

素晴らしい材料でも、料理人の腕が悪いと良い料理にはならないのと同じです。

 

石選びも大切ですが、どのようにつくられているのかも重要なのです。

 

4.石選びより大切な墓石の加工技術

石選びより大切な墓石の加工技術

当社のお墓づくりの方針はシンプルで2つだけです。

 

  1. 国産墓石は「国内加工」のみしか扱いません。
  2. 外国産の墓石は、良い原石を使い技術の高い中国の石材加工工場のみに依頼しております。

 

しかし、当社では取り扱わないのですが、中国でつくられる国産墓石というものが存在します。

しかも、国産墓石の大半が中国でつくられているのです。

 

なんか、よくわかりませんよね。

 

日本で採れた石をわざわざ中国に輸出して、墓石に加工して逆輸入している国産墓石のことなのです。

 

もちろん、コストダウンが目的です。

 

中国でつくられた国産墓石であることを正直に言う石材店もあれば、国内でつくっていると言い張る石材店もあります。

一般的に、中国でつくられていることにマイナスイメージを持たれる方が多いからかもしれませんが、販売したいがためのウソを平気で言うのです。

 

実際のところ、国内でつくられる国産墓石は20%ほどで、80%程度が中国でつくられています。

一方、外国産墓石に関しては、ほとんどが中国でつくられているのが現状です。

 

つまり、お墓は中国でつくられているものが大多数を占めるということです。

 

もちろん、中国の石材加工工場にも色々とレベルがありますが、価格と品質は見事に比例しております。

 

外国産の墓石を検討されている方には、あまり関係のない話ですが、国産墓石を検討される方は、「国内と中国でつくられた墓石のどっちが良いのだろう?」と思い始めます。

 

そして、石材店に「同じ石でも国内加工と中国加工なら、どちらが良いの?」という質問をされます。

 

この質問が、石材店によって答えが変わる代表的な質問の一つなのです。

 

  • 「やはり国内加工には、まだまだ遠く及ばないです!」
  • 「もう国内加工も中国加工も変わらないですよ!」
  • 「最新の設備が揃っている中国工場の方が、もう国内加工より上です!」

 

どの答えが正解なのか?と混乱し始めてしまう方も少なくありません。

 

実は、どれも正解といえば正解ですし、間違いといえば間違いなのです。

 

国内加工と中国加工を比較する条件が抜けている場合が多いので、矛盾する答えが出てきてしまうのです。

 

当社の答えは、一貫して変わることはありません。

 

(一流職人が手がけた最新設備の)国内加工であれば、(最新設備の揃っている)中国加工に劣ることは絶対にない!です。

 

当社がお願いしている国内加工の石材加工工場であれば、中国の工場に技術的に劣ることはあり得ませんが、国内加工にも中国加工にも様々なレベルの工場があります。

 

(設備も古く職人の腕も良くない)国内加工と、(最新設備の揃った)中国加工であれば、中国加工の方が上と言うのも正解になることもあり得ます。

 

激安を売りにする石材店さんであれば、技術も優れ最新設備のある高い加工賃の工場で作られた墓石販売は難しいでしょう。

そうなると、国内も中国も変わらないという答えになる可能性もあります。

 

石材店によって答えが違うのは、どの程度のランクの墓石を扱っているか?で答えは変わってきますし、自社にとって都合の良い返答をしている場合もあるのです。

 

そもそも、一流の石職人が手掛けた国内加工の墓石を見たことがなかったり、存在すら知らない場合もあります。

 

ウソはついていませんが、それはそれで問題ですね・・

 

そう考えると、どの石でお墓を建てるかは、石だけで選んでも意味がないということです。

 

加工とセットで選んでこそ、本当に良い石であることを覚えておいてくださいね。

 

5.まとめ

墓石にどの石を選べば良いのかは、それぞれのお好みによっても異なりますが、石材店ごとに取り扱っている石のランクが違いますので注意が必要です。

 

プロが見れば、一目瞭然でランクの低い石であっても、お墓を建てるのが初めてのお客様が見分けられないことを石材店は知っています。

 

良い石を使った墓石を安く買いたい気持ちはわかりますが、その「安く買いたい」というニーズに応えるために、残念ながら加工の品質も価格と同じく下がり続けています。

その結果、本当は良い石でも、本来の良さを発揮できない墓石が増え続けているのです。

 

直接申し上げることはないのですが、「その墓石は、そんな低価格で本来は購入できるモノではないのですよ」とお伝えしたくなります。

 

当社の地元である神戸市で有名なものと言えば、やはり「神戸ビーフ」です。

その神戸ビーフのステーキコースが1人15,000円と聞くと、「それぐらいの価格はするだろう」と多くの方が納得されると思います。

 

極端な例えですが、5,000円で最高級の神戸ビーフのステーキコースと言われても、「そんなはずはない!」と思われますよね。

 

誰もが知っている、1,000万円以上するような高級車が、半額以下で新車が買えるとなっても、そんははずはないと感じるのではないでしょうか?

 

ところが、墓石となると多くの方が初めての購入となるので、有名な高級墓石が安価であるとなると、その理由や様々な事実を確認もせずに飛びついてしまうのです。

 

お墓は、一生に一度買うかどうかの大きな買い物です。

 

価格の安さは魅力的ですが、価格の裏に秘められた事実をよく確かめてから決断されることをおすすめいたします。

 

 

【実録映像】第一石材のご紹介とお客様の声(00:04:40)

 

私たちに30分の時間をください!

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