【徹底解説】日本と中国の墓石の品質(加工技術)❘どこがどう違う!?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
今や、日本国内に流通しているお墓の80%以上が中国の石材加工工場でつくられています。
これは、中国産を含む外国産の石でつくられるお墓だけに限りません。
日本の石も大量に中国に輸出され、現地の石材加工工場にて完全に製品化された墓石を再び輸入し、「国産墓石」として販売されているのです。(㊟これは違法ではありません)
お墓は、日用品のように決して安い買い物ではありません。
住宅やクルマと同じく高額商品なのです。
にもかかわらず、「80%以上が中国で加工」という数値は、あらゆるモノに対して「国産」にこだわる日本人にしてはめずらしい傾向です。
それだけの支持を得ているということは、もしかすると、墓石加工に関しては日本より中国の方が技術的に優れているからなのでしょうか?
いいえ!決してそうではありません。
日本の加工技術の方がはるかに上です。
ただし、日本国内の中でも技術力の優れた「一流石材加工工場でつくられた墓石」ならという条件が付きます。
では、日本の一流石材加工場でつくる墓石と、中国の石材加工工場でつくられる墓石とでは、どこがどう違うのか?を徹底解説させていただきます。
目次
1.日本と中国の墓石の加工精度の違い
山から切り出した原石を墓石に加工するには、いくつもの工程があります。
当然のことながら、石材店から指示された図面通りの寸法に仕上げていく必要があります。
それに加え、「水平」や「直角」などの加工精度も要求されます。
この、加工精度に関しては、日本の一流石材加工工場で作られた墓石の方が格段に良いと言えるでしょう。
その理由の一つは、加工機械の違いです。
日本の一流石材加工工場では、コンピューター制御による高性能の加工機械を用いて墓石の加工を行うのが主流ですが、中国では人件費の安さを武器に、人の手による加工が主となっています。
そのため、卓越した技術力がなければ加工精度に影響してくるのです。
具体的には、
- 長いサイズの部材が歪んでいる
- 全体的にシャープさに欠ける
- 板状の部材の一部がへこんでいる
- 四方が直角であるはずの四角形の部材が台形(極端な表現ですが)になっている
などの加工精度の悪さです。
二つ目の理由は、「国民性の違い」です!
たとえ、1ミリの誤差であっても妥協しない日本人の細かな職人気質と、「1ミリ、2ミリに何が問題があるのか?」という、細かいことには頓着しない(良い意味で言えばおおらか)という中国人との国民性の違いでしょう。
この国民性の違いは大きいですね。
もろに、加工精度に影響がでます。
2.「砥石」を主体とした日本の墓石研磨
墓石の表面って、ピカピカに光っていますよね!
あれって、山から切り出した石が元々光っているわけではありません。
石職人が手間ひまかけて磨き上げていくことで、あのような光沢が生まれるのです。
この研磨工程には、「砥石」と「バフ」を用います。
ただ、「砥石」といっても、皆さまがご存じの包丁を研ぐ砥石とは違います。石材研磨専用の砥石です。
そして、この砥石には、目の粗いものから細かいものまで数段階に分かれています。
「バフ」は、最終工程のツヤ出しとして用います。
世界一高級な石である「庵治石」の産地としても有名な、日本三大石材加工地の一つである、香川県高松市の「庵治・牟礼(あじ・むれ)」には、200軒近くの石材加工工場が軒を連ねています。
こういった石材産地にある一流石材加工工場では、目の粗い砥石から目の細かい砥石まで、7~8種類の砥石を用いて、石の表面が鏡のようになるまで、長い時間をかけて丁寧に磨き上げていきます。
中には、10種類を超える砥石による研磨工程を行っている石材加工工場もあるようです。
また、これらの工程のすべてをコンピューター制御で行う「自動研磨機」を装備している石材加工工場もあります。
「バフ」による研磨は、入念に砥石で磨き上げた後の最終仕上げのみにとどめているのです。
砥石を用い、ゆっくりと時間をかけて磨き上げた墓石はツヤが長持ちします。
しかし、砥石を主体とした研磨方法は手間と時間を要します。
そうなると、安価に仕上げるためにはコストがか掛かってしまい、消費者に安く墓石を提供することが難しくなってきます。
こういった、一般消費者にはわかりにくいところも墓石価格の差に表れてくるというわけです。
お墓に限らず、「良いモノ」にはそれなりの理由があるということですね。
3.「バフ」研磨を多用する中国加工の墓石
「砥石」を主体とした研磨で墓石を加工すれば、きれいな仕上がりになることは、中国の石材加工工場であってもわかっています。
しかし、そのためには手間とコストが掛かります。
中国で墓石をつくる目的は、「最高のモノ」をつくるためではありません。
安価で墓石をつくることが最優先なのです。
そうなると、日本でつくるような手間ひまをかけることはできません。
そのため、中国の石材加工工場での墓石研磨は、砥石による研磨工程を少なくし、「バフ」を多用した研磨が主体となっています。
手っ取り早く磨くにはバフによる研磨ですが、光沢が長持ちしません。
バフによる墓石の研磨は、砥石による研磨と比較すると半分程度の手間と時間で済むため、コストダウンには欠かせないのです。
しかし、バフ仕上げの場合は、研磨を行う際に石の表面に一定の熱を加えないとツヤが出にくいため、ツヤを出そうとすると必然的に石の表面は高温になります。
通常、石材を磨く時には大量の水を出し、石の表面を冷やしながら磨いていきます。
けれども、日本側からの要求で短納期が当たり前となっている中国では、より早く墓石に仕上げるため、水の量を少なくして研磨をしている光景を中国の石材加工工場でよく見かけます。
このような方法で研磨工程を行った石の表面は、花崗岩(みかげ石)の主成分の一つである雲母が剥離し、顕微鏡で見ると石の表面が毛羽立ったような仕上がりになってしまいます。
また、高熱による研磨の影響で石の表面が白濁化し、ツヤの質感も悪く、奥行きのない光沢になってしまうこともあります。
砥石仕上げでは、大量の水を出しながら研磨を行いますので、摩擦による熱が低く、石の表面が傷みにくいのです。
研磨の仕上がり具合の違いを、プロが見れば一目瞭然!
時間をかけて砥石で磨き上げた墓石と、高熱を加えてバフで短時間で仕上げた墓石とを比べると、石の表面だけがピカピカに光っているのではなく、石の内側から出てくる奥深い透明感のあるツヤが特徴です。
すなわち、石本来が持つ深みのある色ツヤが長年にわたり持続するということです。
中国の石材加工工場の中でも、砥石を主体とした研磨方法を取り入れているところもありますが、日本の一流石材加工工場のレベルにはまだまだ及びません。
逆に、日本国内のすべての石材加工工場が、これまで述べてきたような丁寧な砥石仕上げで墓石を加工しているわけでもありません。
4.安心できる中国加工墓石はないのか?
ここまで読みすすまれた方の中には、「中国でつくられた墓石は良くないのでは?」という印象を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、中国の石材加工工場といっても、様々な特徴の工場があります。
- 値段は高いが、使っている石の質も良く、加工技術も優れている工場。
- 値段も、石の質も、加工技術もそこそこの工場。
- 値段は安いが、石の質も悪く、加工技術も最悪の工場。
日本の一流石材加工工場の技術力には及ばないとしても、きちんとした墓石をつくることができる石材加工工場もあるのです。
ただし、間違っても、中国には「値段が安くて、石も加工技術も良い工場」はありません。
日本人のように、安くて良い製品をつくろう!なんて考えはありません。
彼らは、金銭の伴わないサービスなどは一切しないのです。
こちらも、国民性の違いということです。
ただ、問題なのは、一般消費者がそれらの中国の石材加工工場を自由に選べないという点です。
それに加え、石材店も直接中国の石材加工工場に発注しているわけではありません。
通常は、石材商社という卸売業者を介して注文します。
そして、石材店から注文を受けた石材商社は、数多くある中国の石材加工工場の中から、どこの石材加工工場に墓石の加工を依頼するかは石材商社が決めることになります。
ということは、お墓を購入するお客様はもちろんのこと、石材店も中国のどこの工場でつくられた墓石なのかはわからないのです。
石材店であっても石や加工の良し悪しは、墓石が日本に届いて「梱包を開けてビックリ!」ということです。
仮に、問題があっても、なんとかごまかしながら工事を進めていくしかありません。
ある意味、良い墓石に当たるかどうかは「運次第」ということになります。
第一石材では、こういった不安を払拭するため、石材商社にすべてお任せではなく、当社で石材加工工場を指定し、代表の能島が自ら中国に出向き現地で直接、原石の選定から加工検品に至るまでの工程を行ってまいりました。
これまで200回を超える中国渡航経験をもとに、常に最新の情報提供と、高品質の中国加工墓石の提供を可能にしております。
中国にこのような独自ルートを持っている当社であっても、日本の石を中国の石材加工工場で墓石として製品化する「中国加工の国産墓石」に関しては一切取り扱っておりません。
その理由としては、石も加工も含め品質が良くないからです。
「中国加工の国産墓石」は単に国産の石でつくったお墓を「安く売ること」だけが目的だからです。
それ以外の目的は一切ありません。
「消費者にはメリットがないのに、販売する石材店にはしっかりと利益があるって、おかしくないですか?」というのが、当社の考え方です。
5.まとめ
日本でつくる墓石と、中国でつくる墓石の品質の違いについて徹底解説してまいりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
最高品質を求めるのならば、やはり日本国内の一流石材加工工場でつくる墓石となります。
ちょっと予算を上積みしても、値段以上の価値があると断言できます。
問題は、市場の80%以上を占める中国加工の墓石をどう選ぶかです。
あなた自身が中国の石材加工工場を選べないのはもちろんのことですが、ほとんどの場合、石材店ですら選べないというのが一般的です。
あとは運次第ということになるのですが、「当たり」より「ハズレ」の方が多いと考えておくべきです。
ただ、ほとんどの方がお墓の購入経験がないだけに、「ハズレ」を見極めることができるかどうかです。
トラブルに気がついたころには「既に納骨も終わっていた」なんてこともめずらしくありません。
お墓はスーパーで買い物かごに入れてレジに持っていくような商品ではありませんし、通販サイトで「カゴに入れる」をクリックするようなわけにもいきません。
必ず、どこかの石材店に委ねるしかないのです。
それだけに、良いお墓を選ぶためには「石材店選び」しかないと言っても過言ではありません。
心から信頼して、あなたのお墓づくりを任すことができる石材店を見つけることが、満足できるお墓づくりの近道ということです。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
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