中国産墓石の価格が上がれば国産のお墓が売れるのか?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
能島
1900年頃から始まった、中国産墓石の魅力は何と言っても「価格の安さ」です。
しかし、それはすでに過去の話・・・
急激な経済発展による、原石や人件費の高騰により、今や中国産墓石は決して安価なお墓ではなくなりました。
日本国内の80%以上のお墓が中国でつくられている現状を考えると、深刻な問題です。
今後の中国産墓石の価格は、中国政府の施策や人民元へ係わり方次第によっては、近い将来、国産の墓石と同等の金額になってしまうかもわかりません。
そうなれば、当然、中国産の墓石は売れなくなり、多くの方が国産のお墓を買い求めるようになるという考え方もありますが、はたして、実際にそのようになるのでしょうか?
目次
1.値段が高くてもお墓が売れた時代
墓石の加工・製作をすべて日本国内で行っていた昭和の時代までは、お墓を建てるにはとてもお金が掛かっていました。
それが、現在では墓石の加工・製作の拠点の大半が中国へと移行し、以前と比べると、安い値段でお墓が建てられるような時代になりました。
お墓の値段が高かった頃の日本は、高度経済成長期の真っただ中でした。
また、日本人の多くが、親やご先祖様を大切に考えていた時代でもあります。
その後の日本のバブル経済の時には、あちこちで大規模霊園の開発が進み、郷里から仕事を求めて都心部に出てきた人たちの終の棲家として、一大霊園ブームが起こり、こぞって生前墓を建てた時代でもありました。
その当時は、高い値段であってもお墓が売れていたのです。
それも、現在のように豊富な石種や様々なカタチの中から、自分の好みに合わせて選べるような時代ではありません。
石の種類はお施主様の予算によって、「松」「竹」「梅」といったランク分け。
墓石の形に関しては、四角い石を数段重ねた「和形墓石」と呼ばれるものが大半で、サイズを衣服のように「S」「M」「L」から選ぶといった、すべてを石材店にお任せといったお墓の販売形態が一般的でした。
2.国産墓石への回帰となるのか?
時代は移り変わり、親やご先祖の祭祀ごとより、今現在の自分たちの生活を最優先に考える人が多くなりました。
そのように人の心が変わってしまった最近の世の中で、はたして、その昔の昭和の頃のように値段が高くなってもみんながお墓を建てるでしょうか?
実際のところ、中国産の墓石を比較的安価で建てることが可能な今現在でも、バブル崩壊後の長きにわたる景気の低迷が続く日本国内においては、経済的な理由もあり、お墓を建てる人の割合は減少傾向にあります。
それにもまして、少子高齢、核家族化社会の現代社会においては、跡継ぎの問題も含めたお墓のあり方自体が問題になっています。
また、近年では、海への散骨や樹木葬など、従来では考えられない供養形態が登場しました。
そんな中で、中国産墓石の価格が国産墓石と同等価格になったからといって、みんなが国産のお墓を買うようになると考えるには、少々無理があるような気がします。
かと言って、近年日本向けの墓石加工が行われているベトナム等の新興国に中国のような役割を期待するには、まだまだ時間が掛かりそうです。
3.日本国内の墓石加工の生産能力
もし仮に、大半の人が国産墓石を求めるようになったとして、日本国内で流通している墓石の80%以上が中国でつくられている今日において、日本の墓石加工生産能力はいったいどの程度あるのでしょうか?
その昔は、自社で墓石を加工していた石材店も現在ではほとんどが、石材商社を通じて、出来上がった墓石製品を仕入れているのが現状です。
そのような石材店が、今になって再び自社加工を再開するとは思えません。
かと言って、日本を代表する石材加工産地である、
- 香川県の「庵治・牟礼」
- 愛知県の「岡崎」
- 茨城県の「真壁」
などの石材加工工場が、中国に代わるだけの生産能力があるかというと現実問題として不可能でしょう。
そうなると、今までのように短い期間でお墓はつくれず、注文してから1年、2年待ちなんてことになるかもわかりません?
また、墓石を豪華に見せるための“蓮華加工”などの「やくもの加工」や、複雑な加工を要するデザイン墓石の外柵までのすべてを日本国内でつくるとなるとかなり高価になるため、いくら値段が上がったといえども、やはり中国頼みになるでしょう。
いずれにしても、これまでのような安い値段でお墓が建てられる時代に終わり告げることになるのは、そんなに遠くない将来かもしれません。
これは、石材店にとっても消費者の方々にとっても重要な問題です。
4.まとめ
今や、私たちの身の回りのあらゆるものが、中国頼みと言っても過言ではありません。
新型コロナの感染拡大時に、薬局やコンビニの店頭からマスクが消え、「アベノマスク」と称される布マスクが各家庭に配布されたことは記憶に新しいかと思います。
このように、マスク一つとっても、中国からの輸入が途絶えると一大事になってしまう状態なのです。
お墓は生活必需品ではないとしても、必要なものであることに変わりありません。
私たちお墓を販売する石材店としては今後の動きを注視し、消費者に少しでも良い条件でお墓をお届けできるよう、あらゆる方法を考え、実践していく必要があります。
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