2.国産墓石・中国産墓石というよりも、どこの誰が作るかが重要!

国産の墓石と中国産の墓石ではどっちが良いのでしょう?
「国産」、いわゆる日本国内で作られているお墓ですが、
お墓を原石からすべて自社加工にて作っている小売りの石材店は、
全国的にも少なくなっており、特に都心部では皆無に等しい状態です。
では、いったいどこで作られているのかというと、
主に石材産地、いわゆる原石が採掘される地域です。
有名どころでは、日本の三大石材加工地と呼ばれる、
関東、茨城県の「真壁(まかべ)」、東海、愛知県の「岡崎」、
そして、世界で最も高級な墓石材、庵治石が採掘される、
四国、香川県の「庵治(あじ・牟礼(むれ)」です。
また、その他の石材産地の付近でも加工専門工場が点在しています。
私たちのような小売りの石材店の大半は、
これらの加工工場によって作られた墓石を仕入れ、
消費者の方々にご提供しているのです。
これは、京都で作られた着物を呉服店が販売したり、
堺で作られた包丁を金物店が販売するのと同じく、
ごく一般的な商品の流通経路と同様です。
ちなみに弊社がある神戸市から近い加工地といえば、
やはり香川県の庵治・牟礼の石材加工地が有名で、
現在も約300件程の石材加工に係わる様々な工場があります。
また、その中で石材加工に従事している石工職人も数多くいます。
それらの石工職人達によってつくられたお墓が、
すべて同じかというと、決してそうではありません。
妥協を許さず、とことんまで丁寧に作っている工場。
「まあ、この程度で良いだろう!」という工場。
…と、様々です。
「そりゃ当然ですよね!」
弊社の地元である、「神戸」で有名な食べ物といえば、
多くの人が思い浮かべるのは、やはり『神戸ビーフ』ですよね。
じゃあ、神戸市内のどこのお店でステーキや焼き肉を食べても美味しいか?
といえば、絶対そんなことはありません。お店によって味も値段も違います。
「お墓も同じです!」
お墓は石という自然素材を、人の手で加工して作り上げていくため、
世の中に二つとして、すべてが同じという品物はありません。
それだけに、国産の墓石、中国産の墓石ということよりも、
どこの誰によって作られたかによって製品の善し悪しが全く異なります。
ということは、それぞれの石材店や仏壇店などの墓石販売店が、
どこの誰が手がけた墓石や石材製品を販売しているのかによって、
使用する石材のランクや加工精度などに大きな差が出てくるのです。
そうなると、石材店の経営方針や、経営者のポリシーなどが、
お墓の良し悪しに、最も大きな影響を及ぼすといっても過言ではありません。