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天山石の墓石の外柵に合わせる黒龍石が綺麗すぎるのも困ったもの?

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天山石の墓石の外柵に合わせる黒龍石が綺麗すぎるのも困ったもの?
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こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。

(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。

能島

国産の墓石用石材で「天山石」という、とても高品質な石があります。

 

お墓に適した要素をすべて兼ね備えていて、私が墓石として最も推奨する石の一つです。

 

では、墓石から外柵、付属品に至るまでのすべてを天山石でつくるのかというと、そんな方はほとんどいらっしゃいません。

多くの場合は、最も重要となる墓石本体のみを天山石にされ、墓地を囲う外柵や、その他の付属品は外国産石材という方が一般的です。

 

じゃあ、「天山石の墓石にどんな外国産石材を合わせば良いのか?」となりますが、最もしっくり合う組み合わせは中国産の「黒龍石」です。

 

しかし、「しっくり合う」といっても違う石なわけですから、なかなかそうは簡単にいかないのです。

 

今回の記事は、数年前にあったことですが、とても印象に残っているエピソードをご紹介いたします。

 

1.色目や品質に大きな差がある「黒龍石」

色目や品質に大きな差がある「黒龍石」

私が定期的な出張で中国へ向かった時の話です。

 

その時は、前回の出張で加工指示をして完成した墓石の検品や、新たに契約を頂いたお客様の墓石に使用する原石確認をしたりと、様々な予定がありました。

 

そして、「黒龍石」という関西で人気のある石が、少し採る場所が変わったので、石のサンプルを見ることになっていました。

 

黒龍石とは、中国北東部の黒龍江省で採れる石の総称です。

つまり、黒龍江省で採れる石はすべて「黒龍石」ということです。

 

しかし、黒龍江省は日本の国土の1.2倍もあります。

それゆえ、採掘される場所によって石の色目や品質に差があって当然のことです。

 

それをひとくくりに「黒龍石」と呼ぶには少々無理があるように思います。

 

実際に、黒龍石には「G1704系」「G1716系」などがあり、そこからさらに、「K5」「K7」「K12」「K16」などに分類されています。

 

さらに、「K7‐○○番」「K12‐△△番」など、それぞれ採石丁場ごとに番号が付けられていて、色目や石目が大きく異なるのですが、高品質な黒龍石は、見た目も石としての性質も大変良いのです。

 

当社は、その中でも「G1704」系と呼ばれる最も品質の安定している石のみを採用していて、中国で一番良いレベルの黒龍石を入手できる石材加工工場に墓石の製作を依頼しております。

 

いつも安定して良い石を供給してもらっているので、何も心配していなかったのですが、サンプルを見て驚くことになります。

 

例年に比べてはるかに良いのです。

色も濃く、石目も細かく、申し分ありません。

 

黒龍石でご注文を頂いているお客様には、「大当たりです!」と良い報告ができます。

 

しかし、それと同時に大きな心配事が出てきました・・。

 

2.天山石より色が濃い黒龍石

天山石より色が濃い黒龍石

今回の黒龍石のサンプル確認は、もう一つの重要な目的があります。

 

それは、お客様からすでにご注文を頂いている、天山石の墓石の外柵に使用する黒龍石の色や石目を確認することです。

 

天山石と黒龍石は見た目が割と近いので、墓石本体は天山石を使い、外柵やその他の付属品は黒龍石という組み合わせにすることにより、とても完成度の高いお墓になりますので、当社では数多くの実績があります。

 

ところが、その時の黒龍石が、あまりにも綺麗すぎるために、天山石より見た目が勝ってしまうのではないか?という心配が出てきてしまったのです。

 

お墓というのは、色々と見た目のバランスも大切でして、主役はあくまでも墓石本体です。

それゆえ、墓石本体の方が濃い色で目立っていないとバランスが悪いことが多いのです。

 

しかし、いつも良いバランスだった黒龍石が大当たりで色が濃くなっても、より濃い色の天山石を用意するのが厳しいのは、石材店として想像するのは容易でした。

 

当社が販売している天山石の墓石は、お客様からも同業者からも、他で見る天山石より色が濃いとか、石目が細かいという声を頂いたりしていたので、これ以上の濃さを求めるのは難しいと感じたからです。

 

3.当社が扱う天山石事情

当社が扱う天山石事情

当社が取り扱う国産墓石の中でも、天山石は一二を争う建墓実績を誇る石です。

 

そして、天山石の中でも、当社が最も多く使わせていただいているのが、本家採掘元である天山石材株式会社さんの天山石です。

 

天山石材さんの天山石は、今でこそ色の濃さによって「紺碧」「銀剛」「万葉」とランク分けがされていますが、その当時は、そこまで等級は明確に決まっていませんでした。

 

天山石材さんの採石丁場から採掘される天山石は、全般的に色が濃いことで定評がありますが、石は自然のものだけに、すべてが濃い石ばかりではありません。

それゆえに、どんな石に当たるかは、多分に運の要素があります。

 

当社が提供するすべての国産墓石は、日本三大石材加工地の一つである香川県「庵治・牟礼」の中でも、極めて高い技術力を誇る石材加工工場に製作を依頼しております。

 

その石材加工工場は、天山石材さんとの関係が深く、いつも良い原石を入手してくれていました。

 

それだけに、今以上に更に良い石を要求するのは余計に無理だろうと感じました。

 

4.問題解決の方法は2つ!

問題解決の方法は2つ!

中国から帰国した私は、新たに持ち帰った黒龍石のサンプルと当社にある天山石を比較しました。

 

やはり黒龍石の方が濃く、見た目の印象は勝ってしまいます。

 

タイミング的にも、もう前の黒龍石は用意できませんし、解決方法は2つです。

 

一つは、黒龍石の特徴でもあるのですが、徐々に色が覚めるといいますか、少しずつ色が薄くなるのです。

そして、数年で止まり、そこからは長年変わらないのです。

数年後には色が合ってくるので、そこまでお客様に我慢していただけるようお願いすることです。

 

正直、当社としては不本意なお願いとなります。

 

そして、もう1つは、より濃い天山石を用意してもらうことです。

 

ご契約を頂いたお客様の納期は比較的余裕がありましたので、厳しいと感じても、できる限りのベストを尽くすのは言うまでもありません。

いつもお世話になっている、「庵治・牟礼」の石材加工工場の社長さんに連絡を入れます。

 

妥協のない仕事をされる私が絶大な信頼を置いている根っからの職人さんです。

 

ほとんどのお願いや依頼は、「任せておけ!」という感じで良い返事をしてもらえます。

 

しかし、加工とは違い運やタイミングが大きく左右する原石の入手は、どうにもならない場合もあります。

 

無理を承知で、可能な限り濃い天山石を探してほしいとお願いします。

 

「中国で新たな黒龍石のサンプルを持ち帰ってきたのですが、とにかく色が濃いのです。手元のサンプルで比較しても差があるので、可能な限り色が濃い天山石を探してほしいのですが・・・」

 

実は、こちらの石材加工工場では品質の良さから、過去に黒龍石を取り扱っていた時期があるのです。

大変珍しいケースなのですが、中国産石材の国内加工という黒龍石が存在していました。

 

従って、黒龍石のことも社長さんは熟知されていました。

 

「天山石が濃さで負けるほど?そんなに今度の黒龍石が濃いのか?」と驚かれています。

 

「はい。何とかなりませんか?・・」と無理を承知でお願いします。

 

「もちろん最善はつくすけど、約束は難しい・・」という返事でした。

それはそうです。ただでさえ普段から色の濃いものを供給して下さってるのですから・・。

 

近いうちに、ご契約を頂いたお客様と、お墓の文字で打ち合わせがありましたので、正直に現状をお伝えしなければなりません。

 

石が良すぎてお詫びをしなければならないとは、頭も胃も痛くなる話です・・。

 

5.お客様が良くても私は良くないです

お客様が良くても私は良くないです

お客様に現状の黒龍石のサンプルをお見せして、その後に新たに切り替わる黒龍石を見せると、「これは全然違いますね!」と驚かれています。

 

そして、天山石が色目で負けてしまう可能性があることを報告します。

「数年で黒龍石の色が落ちて徐々に合ってくるとは思いますが・・」と、なんとも心苦しい報告です。

 

お客様は、「悪いのが来るより良いですよ!」とアッサリ受け入れてくださいましたが、石材店としては完成度が落ちるお墓となる可能性の報告は不本意で本当に悔しいです。

 

改めて、濃い色の天山石が見つかることを強く願うしかありません。

 

このことを、仲の良い同業者に話をすると、「消費者にそこまで細かく伝える必要があるのか?」と、けげんそうな表情で言われました。

 

しかし、良いことだけでなく、悪いことも正直にお伝えすべきと当社は考えてます。

こちらがお伝えするより先にお客様がお気づきになり、「話が違う!」となると、お客様にとって満足度が下がるお墓となってしまいます。

 

本格的な秋になる前に契約を頂いたお客様でしたが、天山石の選定は年内に終わることはありませんでした。

 

「庵治・牟礼」の石材加工工場にも、新たな黒龍石のサンプルをお渡ししておりましたので、お墓を建てる予定の時期から逆算して、ギリギリまで探してくださったのかもしれません。

 

電話で状況を確認したときに、今度の黒龍石のせいで大変な重圧を感じていると、半分愚痴のような会話を石材加工工場の社長さんとしたのを覚えています。

 

それほど難しいリクエストだったのでしょう。

 

6.色の濃い天山石は見つかったのか?

色の濃い天山石は見つかったのか?

ようやく年が明けて、1月の中旬に天山石の選定が終わりました。

 

お墓の工事の時期から考えても、割とギリギリでした。

色々と手を尽くしてくださったのでしょう。

 

私は、お客様を香川県「庵治・牟礼」の石材加工工場の見学にお誘いしていました。

 

その時に、選定された天山石をお客様と確認しました。

薄暗い工場の中で、まだ作業途中でしたが、かなり色が濃いのだけはわかりましたので、やれることはやって下さっていると、私もお客様も少しだけ安心しました。

 

その翌月に、お墓の工事が行われます。

 

すでに基礎工事は前年に終わっていて、コンクリートは養生期間を十分に経ていて、お骨を収める場所であるカロートと、黒龍石でつくられた外柵の設置も終わっています。

 

最後の墓石本体が来るのを待つばかりと言う状態です。

 

そして、工事の当日になり、大きな衝撃が待っていました。

 

青空の下で見た、探しに探していただいた天山石は、驚くほど濃い色だったのです。

例年よりはるかに濃い色の黒龍石と並べても、全然負けていません。

 

可能な限り濃い天山石をリクエストしましたが、どんなに濃いのを用意してもらっても、負けないレベルは無理だろうと正直諦め半分だったのです。

 

しかも色が濃いだけでなく、いつもの天山石より石目も細かいのです。

 

私は驚きと安堵のあまり、お客様が横にいるのに、「こんな天山石あるんやなぁ・・」と思わず言ってしまったほどです。

 

お客様も、他店の天山石を含めて色々と見てきた中で一番綺麗ですね!と笑顔でした。

 

「これは当たりを通り越して大当たりですよ!」と本当に私も安心した瞬間です。

 

後日、お客様に教えていただいたのですが、お墓参りをしているときに、他の石材店さんに「これ良い石ですね!」と声を掛けられたそうなのです。

 

「苦労して天山石を見つけてもらいました」と事情を説明すると、その石材店さんが、「え?これ天山石?」と驚いて、近くでじっくりと見て、「ホンマや天山石や・・」と自分たちが知っている天山石との違いに驚いたそうです。

 

それほどの大当たりでした。

 

7.まとめ

今回の記事は、天山石と黒龍石の色合わせに関する当社のエピソードをご紹介させていただきました。

 

当社といたしましても、できる限り色目が揃うよう可能な限りの努力をしておりますが、石は自然のものであるゆえに、そう簡単にはいきません。

 

今回のように、天山石の墓石の外柵に合わせる黒龍石の色が濃い過ぎるのも困ったものなんです(笑)

そんな問題をどのようにクリアしていくかは、採石業者や石材加工工場の協力なくしては、どうしようもありません。

 

そうなると、いかに採石業者や石材加工工場といかに良好な人間関係を構築できるかによって、良い石が手に入るかどうかが決まってくるのです。

 

これは、日本も中国も関係ありません。

 

一番良いものは、上得意客に渡したくなるのは、石だけに限らず、どんなものでも同じなのです。

 

あなたが、最高の天山石と黒龍石の組み合わせでのお墓を考えているのなら、それぞれの入手ルートに精通している石材店に依頼することです。

 

 

【実録映像】第一石材のご紹介とお客様の声(00:04:40)

 

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