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4.かわいそうな「大島石」

4.かわいそうな「大島石」
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中国の石材加工工場での墓石をつくるということは、
安いコストでお墓をつくるということが最大の目的のため、
使用する原石の量も多く、加工の時間と技術を要する、
石目・色目を合わせてのお墓づくりは基本的にはしておりません。

ここまでなら出来栄えはともかく、製作方法が異なるだけで、
特に”ごまかし”の加工をしているわけではありません。

中国加工の場合は、墓石の各部材がパッチワークのように、
石目・色目が違ってできあがってくるので、見た目は良くありません。

磨きの精度が違うので艶持ちが良くない。

角の部分の面取りが、必要以上に太い等の加工精度の問題。

…などなど、様々な点を売り手の業者側が消費者にきちんと伝え、
それを承知で消費者が購入するぶんには問題はないでしょう。

しかし、あらかじめこのような説明を聞かされてなおかつ、
「はい!それでも安いのなら構いません」という消費者がどれだけいるでしょう?

4-1.JPGのサムネイル画像

そこで、いけないこととは解っていても、(ホントに解っているのかどうか?)
艶出しのワックスやお化粧(染色)をして、美しく色を合わせ製品として出荷するのです。

事実、中国・福建省の石材加工工場周辺の工具屋には、ごく当たり前に、
「○○石用」「□□石用」「△△石用」と書かれた染色料が数百円程度で販売されています。

こうしてお化粧された墓石は、当然時間とともに化粧がはげ落ち、
結局は元のパッチワーク状態に戻った時点で消費者が気がつくのです。

以上が、「石目・色目が合わないからお化粧を施す」といった”ごまかし加工”です。

その他にも、「原石の状態が良くないから」という理由で、
加工の段階から薬品処理を行う”ごまかし加工”もよく見られます。

その最たるものが、四国・愛媛県産、伊予の銘石「大島石」です。

かわいそうな「大島石」

関西方面から西日本を中心に人気の高い、国産の高級石材で、
香川県産の庵治石と並び「墓石といえば大島石!」と言われるほどの信頼と支持を得てきました。

大島石は「硬い」「風化に強い」「変色しにくい」「水を含みにくい」などの優れた特徴を持ち、
何年経ってもその風合いの変化が少ないという石質が好まれ、古くから墓石として使用されてきました。

また、墓石以外の歴史的建造物にも数多く使用されています。

主なところでは、国会議事堂、赤坂迎賓館、大阪戎橋、愛媛県庁舎などがあります。

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しかし、この大島石も最近では相当な量の原石が中国に送られ
日本向けの墓石として大量に加工され逆輸入されています。
(市場に流通している大島石墓石の半分以上、いやもっとかも知れません?)

この大島石の原石にも、品質の良いものからそうでないものまであります。

当然、品質の良いものにはいい値がつき、悪いものには日本では買い手がつきません。

「大島石」の特徴は青磁のような上品な青みががった美しい石目です。

しかし、石は自然のモノだけに、様々な状態のものがあり、
中には日本では買い手がつかない、赤みががった原石もあります。

その買い手がつかない赤みの強い原石は中国に送られ、
強力な薬品を用いて表面処理を施し、赤みを抜いたものが、
「大島石墓石」として製品化され、大量に日本に輸入されています。

けれども、時間の経過とともに、元の原石の赤みを帯びた状態に戻り、
結果的には、さび色に変色してしまう墓石も少なくありません。

しかも、ある字彫り職人の体験談によると、こうして薬品処理を施された大島石は、
本来の優れた特徴の一つである「硬さ」が損なわれ、
スカスカの状態で、安価な中国材の墓石とかわらない柔らかさとのこと。

本当にかわいそうな「大島石」。

石は大地の自然からの授かりものです。

大島石をよく知る石職人が、熟練の匠の技を用いて、
自然の石目や色目、風合いをどう上手く生かすかに値打ちがあります。
(大島石でなくても同じですが…)

それは宝石も同じで、もしダイヤの指輪が薬品処理によって磨きあげられ、
「永遠の輝き!」なんてキャッチフレーズで売られていたら、
婚約指輪として、大切な恋人にプレゼントをするでしょうか?

きっと買わないでしょうし、まさか現実にそんなダイヤの指輪は無いのでは?
(でも今の世の中を考えるとなんか不安になってきました)

いったい何のためにわざわざこんなことまでして大島石を加工するのでしょうか?
(大島石だけに限りませんが大島石が最も”ごまかし加工”が多い!)

それは「大島石」のお墓が売れるからです。

それに、消費者が安い「大島石」のお墓を求めるからです。

そして、売れれば石材商社も小売店も儲かるからです。

悲しいことですが、消費者不在の業界と思われても仕方ありません。

事実、私どもにも消費者からの電話による問い合わせで…

「おたくでは、大島石の9寸のお墓はいくらするのか?」

といった品質より、先ずは値段の問い合わせが数多くあります。

しかし、単に「大島石」といっても丁場(採石場)も数多くあり、
特級、一級……とランクや等級により値段も品質も変わります。

けれども最初に値段を尋ねてこられる場合は、
あれやこれやの説明よりも「先ずは価格ありき」という場合が大半です。

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このように、何も知らない消費者の方々をターゲットに、
「大島石墓石が格安○○万円!」てな広告で消費者心理をあおぎ、
クスリ漬けの大島石墓石が何事もなかったかのように販売されています。

消費者は、れっきとした国産の高級石材「大島石」の墓石として、
それなりの(少しは安いかも?)お金を支払い購入しているのが現実です。

これは、決して珍しいことではなく、今現在も頻繁に行われている”ごまかし”の一つです。

残念ながら、一般の消費者の方がこれを見分けることは不可能です。

では、本当に安心できる「大島石」でお墓を建てたい場合はいったいどうすれば良いのでしょうか?

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