黒龍石の墓石は値段だけで選んではダメ!色目や品質に大きな差がある
国産の石と比べてもそん色ない、との評価が高い中国産の墓石材「黒龍石」ですが、黒龍石には多くの種類があり、値段も品質も大きく違うことはあまり知られていません。
複数の石材店からもらった見積書にも、単に「黒龍石」としか書かれていなかったり、ちょっと親切な見積書でも、黒龍石の代表的な石種である「G1704-K12」と書かれてあるくらいでしょう。
良いものに当たれば、国産材と同等もしくはそれ以上という意見もあります。
逆に、とんでもなくひどいものもあります。
では、いったいどのようにして選べば良いのでしょうか?
こんにちは。兵庫県神戸市兵庫区にある株式会社第一石材の能島です。
(一社)日本石材産業協会認定の「1級お墓ディレクター」です。
のじま
黒龍石は、愛媛県産の国産銘石の「大島石」と少し似ているため、関西地方では人気の高い墓石材です。
しかし、黒龍石には数多くの種類があり、良い石とそうでない石とでは、見た目も品質も天と地ほどの差があります。
当然のことながら、価格も異なりますが、その差以上に見た目や品質の差の方が大きいので注意が必要です。
そこで、今回の記事は、黒龍石の特徴と黒龍石でお墓を建てる際の注意点についてお伝えさせていただきます。
もし、あなたが、「黒龍石の墓石ならどれも同じ」と思っているとしたら、ちょっと心配です。
これからお伝えすることを頭の片隅に置いていただき、後悔しない黒龍石のお墓を選んでくださいね。
目次
1.黒龍石には100を超える種類がある
中国の最北部に位置する黒龍江省で産出される墓石材を総して「黒龍石」と呼ばれています。
でも、黒龍江省の面積は日本の国土の約1.2倍もあるのですよ。
日本国内で産出される墓石材でも100種類近くあるのに、それより広いところから採れる石をひとくくりに「黒龍石」と表示するには少々無理があるように思います。
黒龍石も厳密には細かく石種が分かれておりますが、日本の石のように「庵治石」や「大島石」といった名前がついているわけではありません。
すべてが、採石丁場(採石場)と採石エリアごとに記号と番号で分別されているのです。
大きくは、「G1704系」「G1716系」「GL系」「1790系」などに大別されます。
そこから、「K3」「K7」「K12」「K16」「101CA」などに分けられます。
そして、さらに「K3-#92」「K12-#50」などに分かれ、その数100以上の種類になります。
なんと、G1704系の代表的な石種である「K12」だけでも、数十種類はあるでしょうね。
もちろん、品質の良いものも、とんでもなくひどいものまであります。
という以前に、この品番自体が必ずしも信用できるとは限らないだけに厄介なのです。
2.黒龍石の特長と問題点
黒龍石全般としての特長は、
- 伊予の銘石「大島石」に似た石目
- 硬い=耐久性に優れている
- 吸水率が低い=水を吸いにくい
- 経年劣化に強い=変色・変質しにくい
などが挙げられますが、良いことばかりではありません。
それは、
- 黒玉(大きなほくろのようなもの)が多い
- ナデ(帯状の模様)が出る
- 経年により色が少しさめる
- 種類によっては吸水率が高い
などです。
良い石とそうでない石の違いが激しい石だけに、決して扱いやすい石とはいえませんが、見る人が見ればきちんと選別できます。
問題は、あなたのお墓にどれが当たるかです。
3.どの品番の黒龍石が良いのか?
いったいどの品番の黒龍石が良いのかというと、数ある黒龍石の中でも高品質の部類に入るのが「G1704系」と「G1716系」です。
「K3」「K12」「K16」あたりがこの系統に属します。
ただ、たとえ「K12」であっても数十種類に及ぶのですべてが良いとは限りません。
「K12」の採石丁場の、どのエリア(#24や#50などで表記)で産出されたかにもよりますし、採石される年ごとに品質も異なります。
また、「101CA」は石は硬いが石目が粗い。
「1790系」「1791系」は、黒龍石とは思えないほど水を吸いますので、もし、吸水率の低さで選んだとしたら見当違いでしょう。
このように、品番ごとに見た目も品質も異なるのと、石は自然のものだけに、たとえ同じ品番であっても二つとして同じものはありません。
4.高品質の黒龍石を選ぶには
黒龍石の中でも高品質の部類に入るのが「G1704」系です。
その中でも「K12」が有名です。
しかし、「K12」も様々です。
石目が細かく濃い青みが特徴のきれいな石もあれば、全体に茶色っぽく色目も薄い汚い石もあります。
これらは、消費者が選ぶことはできません。
石材店でも難しいかもしれません。
石材商社を通じて中国産墓石を仕入れている以上、石材商社が中国のどこの石材加工工場で黒龍石の墓石をつくるかで、おのずから使われる石が決まってくるのです。
5.きれいな黒龍石の墓石とは?
見た目も美しく高品質の黒龍石を選びさえすれば、きれいな墓石ができるというものではないのです。
いくら良い素材であっても、それを良い製品にするには優れた技術力が必要です。
たとえ、あなたが質の良い黒龍石の原石を手に入れたとしても、さすがに日曜大工のように自分自身でお墓をつくることはできないでしょう。
それには、質の良い黒龍石の原石を大量に保有し、技術レベルの高い工員がいる中国の石材加工工場でつくらなければ叶いません。
でも、そういった工場は当然加工賃も高いので必然的に売値も高くなってしまいます。
極端に値段の安い黒龍石の墓石には要注意ということです。
6.良い黒龍石=良いお墓ではない
実は、良い黒龍石を選ぶ以上に大切なことがもう一つあります。
それは、墓石の構造と墓地での施工です。
お墓は家の中に飾っておくものではありません。
長い年月に渡り屋外に建ち続けるものです。
そして、極めて重いものです。
それだけに、経年による傾きや地震による倒壊を防ぐためには、万全の基礎工事と大地震に対応した地震対策は不可欠です。
それに加え、お墓はモニュメントではありません。
大切な家族のお骨を納め供養するためのものですよね。
では、その大切な人のお骨を納める場所であるカロート(納骨室)の中に水が入るとしたら、あなたは耐えられますか?
せっかく、良い石でつくったお墓であっても、肝心かなめのカロートが水びたしでは本末転倒です。
つまり、石の良し悪しだけではなく、墓石自体の構造や墓地での施工がどうなっているのかも重要な部分なのです。
7.まとめ
いかがでしたか?
少しは「黒龍石」についてご理解いただけましたでしょうか?
とはいっても、この石は種類が多すぎて石材店でもなかなか精通しているところが少なく、結局は中国の石材加工工場とパイプを持つ石材商社頼みになるしかないというのが実情です。
当社では、常に安定した黒龍石の墓石を提供するため、石材商社任せではなく、中国の中でも最高レベルの工場を指定して、常に原石状態を確認しながらおつくりしております。
黒龍石で満足のいくお墓を建てるための条件としては、
- 良い黒龍石
- 優れた加工技術を持つ工場
- 墓石の構造
- 墓地での施工
この4つが挙げられます。
見積書に書かれた黒龍石の品番と価格だけでは判断できない部分がたくさんあるのです。
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